[その他]特集 [料理名]カオマンガイ(蒸し鶏乗せご飯)

バンコクで行っておきたいカオマンガイ14店舗【2022年版】

よく知られているタイ料理の中で、とびっきり日本人に好かれているひとつがカオマンガイ。
バンコクだけでも至るところに屋台や食堂を見かけるほどカオマンガイ屋は多く、それだけを見てもこの料理がタイ人にとってソウルフードのひとつであることが分かります。
カオマンガイとは、鶏の出汁で炊いたご飯に蒸し鶏を乗せ、付けダレでいただくという至極シンプルな料理。
それほどシンプルな料理だからこそ奥が深く、それぞれの店がこだわり抜いた一皿が楽しめるタイ料理です。

カオマンガイは海南チキンライスが由来

カオマンガイの由来は、海南島出身の華僑が作った「海南(ハイナン)チキンライス」だと言われ、タイだけではなく東南アジア全域で同じような料理が広まっています。
シンガポールでは「シンガポールチキンライス」という料理となり、タイでは「カオマンガイ」として根付いた料理です。
華僑が持ち込んだ料理が由来だとはいえ、今ではタイの国民食のひとつになったといっていいでしょう。

これはシンガポールチキンライスと呼ばれ、カオマンガイとは少し異なっています(トンロー「Boon Tong Kiat」)

 

カオマンガイの種類

カオマンガイには大きく分けて2種類あります。
蒸し鶏(ガイトム)を乗せたものと、揚げ鶏(ガイトート)を乗せたもの。
揚げ鶏を乗せたものはカオマンガイトート(ข้าวมันไก่ทอด)と呼ばれています。
細かく注文できる店だと蒸し鶏だけを選べたり、蒸し鶏でももも肉だけだとか皮無しだとか、そういった注文を受け付けている店もあります。
あとは普通盛り(タマダー)か大盛り(ピセー)のどちらかを伝えればOKです。

揚げた鶏肉(ガイトート)だけを載せたカオマンガイトート

 

鶏の各部位だけの盛り合わせを注文できる店もあります

 

蒸し鶏とガイトートの2つを乗せたカオマンガイパソム

2022年版バンコクのカオマンガイ14選!

バンコクに無数にあるカオマンガイ屋ですが、僕の独断で14店舗をピックアップして食べ巡ったのが本企画です。
2019年に同様の企画「バンコクで行っておきたいカオマンガイ15店舗2019-2020年度版」をやりましたが、3年ほど経ったことで閉店している店があったり、また他にも掲載したいカオマンガイ店もあるので2022年版を進めることにしました。
以前の記事にしか掲載していない店舗もありますので、本記事と併せてご覧ください。

選んだ店は先述したように、以前の記事で取り上げていない評判が高い店を含め、人気かつ定番のカオマンガイ店をチョイスしています。
それぞれの店がナムチム(付けダレ)などレシピにこだわったカオマンガイを提供していますので、いろんな店を食べ巡って自分好みの店を見つけてください。

各カオマンガイのお店はYouTubeでも紹介しています

今回の記事で取り上げた14店舗は、ブログの取材を併せて動画も撮影しました。
お店の雰囲気などをより知りたい方は、YouTube動画も併せてご覧ください!
概要欄にそれぞれのお店から観始められるよう目次を載せています。

 

 

ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム(ピンクのカオマンガイ)@プラトゥーナム

ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム/โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ

 

1店舗目に紹介するのはガイドブックの常連店で、通称"ピンクのカオマンガイ"と呼ばれる『ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム』。
バンコクでカオマンガイを求める方なら一度は来店するであろう有名店です。
「ピンクのカオマンガイ」と呼ばれるようになったのは、従業員全員ピンクのシャツを着ていることからこのように名付けられました。
創業したのは1960年。
初代の創業主が屋台から始めたカオマンガイ店で、当時はプラトゥーナム周辺で屋台を引きながら営業をしていたそうです。
今では超人気店へとのぼりつめ、コロナ前は行列ができることも珍しくありませんでした。
コロナ禍の現在は、観光客がほとんどいないので並ばずにテーブルへ着くことができます。
僕はこの店に来たらカオマンガイだけじゃなくって、苦瓜のスープも注文するのが常。

盛り付けも美しいカオマンガイ!

 

苦瓜が入ったスープのマラトゥン シークローンムー(มะระตุ๋นซี่โครงหมู)

 

タイ語ではスープマラと呼ばれていて、豚スペアリブの旨味と苦瓜の苦味が溶け出して、カオマンガイに合うんです。
カオマンガイで特筆しておきたいのはナムチム。
甘さや酸味のバランスが絶妙で、味わいの奥行きが深く、鶏肉とご飯を引き立たせてくれるばかりか、脇役である付けダレがひょこっと前面に出てくるあたりも憎い。
カオマンガイ好きなら必食の一皿と言って過言ではないでしょう。

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム/โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ
TEL:061-656-9659
OPEN:06:00-23:00(基本無休)
Facebook:https://www.facebook.com/GoAngPratunamChickenRice/

 

 

クワンヘン カオマンガイ プラトゥーナム(緑のカオマンガイ)@プラトゥーナム

クワンヘン カオマンガイ プラトゥーナム/ก่วงเฮงไก่ตอนประตูน้ำ

 

先に紹介したピンクのカオマンガイと数十メートルしか離れていないところで、もう1軒の人気カオマンガイ店が営業しています。
こちらは通称"緑のカオマンガイ"と呼ばれている『クワンヘン カオマンガイ プラトゥーナム』です。
『クワンヘン』は以前、24時間営業だった珍しいカオマンガイ屋でした。
ところがコロナになってからは24時間営業が出来なくなり、いまは朝5時から夜10時までの営業時間へと変更しています。
創業は1932年と表記されていますが、この当時はまだヤワラートでコーヒーを売り歩いていたそうで、カオマンガイ屋としてスタートしたのは1962年です。
現オーナーは三代目で、女性のヌッチさん。
彼女の代になってからクワンヘンは革命的な運営を始めており、そのひとつがナムチムの販売。
ナムチムといえばカオマンガイの命ともいえる存在ですが、それを瓶詰めにして店頭で販売するという戦略をとったのです。
ほかにはカオマンガイの皿にロゴを入れたり、ピンクのカオマンガイに対抗するため従業員のユニフォームや店のキーカラーを緑に変えるなどして「緑のカオマンガイ」を売り出していきました。

『クワンヘン』のカオマンガイはナムチムが格別!瓶詰めにして販売しているだけに、ナムチムにはかなりの自信を持っているようです。
彼女いわく

「他店では絶対に入れないような材料を使っています。トップシークレットなので言えませんが」

とのこと。

カオマンガイは50バーツ

 

生春巻きのポーピアソッド

 

それほどこだわったナムチムを使い、炭火を使って炊いているご飯などなど、一皿にこだわりがぎゅっと詰まっています。
さらに『クワンヘン』はカオマンガイ以外のメニューも豊富で、僕は生春巻きのポーピアソッドを追加で注文。
甘酸っぱいタレがたっぷりとかかった生春巻きには、きゅうりや中華ソーセージ(クンチアン)などが贅沢に包まれていて、なかなかのボリュームです。
個人的に『クワンヘン』でもう1点特筆しておきたいのはビールがあること!
カオマンガイ店でビールを置いている店は非常に稀ですので、声を大にしてビール党の方々にお伝えしておきます。

『クワンヘン』は支店も展開しているのはあまり知られていません。
1つはBTSウォンウェンヤイ駅の近くです。
駅からそれほど離れていないし、住んでいる場所によってはこちらのほうが近いかも。

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

クワンヘン カオマンガイ プラトゥーナム/ก่วงเฮงไก่ตอนประตูน้ำ
TEL:02-251-8768
OPEN:05:00-22:00(基本無休)
Facebook:https://www.facebook.com/kuangheng1932/

 

 

ジュブジュブカオマンガイ@アーリー

注意ポイント

「ジュブジュブカオマンガイ」は2022年4月1日より移転予定です。
移転先は現店舗の近くにあるフードコートの「A - ONE Ari」。
場所は以下の地図を参考にしてください。

BTSアーリー駅3番出口の階段を降りて、右へまっすぐ進んだところにあるのが「ジュブジュブカオマンガイ」です。
4種類の具材を乗せたカオマンガイを一皿で提供するという、ウルトラCを実現させた稀有な存在といっていいでしょう。
この店を営むのは女性店主のジュブさん。
いつ来店しても笑顔が絶えない彼女、カオマンガイ店主としては珍しく日本語が話せるタイ人女性です。
ジュブさんが考案した4種盛りカオマンガイとは、通常の蒸し鶏(ガイトム)、揚げ鶏(ガイトート)、イサーン風の味付けのガイセープ、そして照り焼きチキン。
これだけの鶏料理が一皿に盛り付けられていること自体、カオマンガイという枠だけではなくタイ料理全体でも見ることがありません。
これら4種のカオマンガイの他、中央にどすんと置かれたスープまで付いて100バーツという破格値なんだから、ジュブさんの意気込みが感じられます。

「ジュブジュブカオマンガイ」の4種盛りカオマンガイ!

 

日本語が話せるので、気軽に話しかけてみてください

 

4種ある中で個人的に好きなのはガイセープ。
イサーンとタイ中華であるカオマンガイが融合し、独特の世界観を創り出した感じが好きなんですよね。
あと僕がここで好きなのはタオチオをたっぷり使ったナムチム。
以前彼女に聞いたことがあるんですが、店を出店する前、カオマンガイ屋を何店舗も食べ歩きナムチムをひたすら研究したそうです。
『ジュブジュブカオマンガイ』は日本のガイドブックなどに掲載されるなどして日本人にも名前が広がりましたが、もともとはこの辺りで働いたり住んでいるタイ人からの支持が高い店。
コロナ禍で旅行者がかなり少ない今でも、タイ人がひっきりなしに来店しています。
なお、4種盛りカオマンガイを求めるならなるべく早めの来店が必須。
4種のうちひとつでも品切れになってしまうと提供できないためです。

お店情報

ジュブジュブカオマンガイ/จุ๊บ จุ๊บ ข้าวมันไก่
TEL:0866086302
OPEN:6:00-13:00(日曜日休み)

 

 

カオマンガイ888@パタナカーン通り

カオマンガイ888/ข้าวมันไก่ 888

 

先に紹介した3店舗はガイドブックにも載るような有名店ですし、僕が前回執筆した「バンコクで行っておきたいカオマンガイ15店舗2019-2020年度版」にも掲載した定番のカオマンガイ屋です。
以前の記事と同じ店ばかりを紹介するなんてのは芸がない。
そういったことを勘案し、3店舗目に選んだ店はパタナカーン通りという、旅行でタイに来られる方が足を運ぶ機会がほとんどないであろうエリアです。
アソークなどのバンコク中心部からの距離はそれほど離れているわけではありませんが、BTSやMRTなどは通っておらず、公共交通機関だけで考えるなら来店するためのハードルやけっこう高い。
Grabを使うか、もしくはMRTペッブリー駅を出たところからバイクタクシーを捕まえて、タイ語の店名を見せてみるかのどちらかがおすすめです。
『カオマンガイ888』には蒸し鶏のカオマンガイのほか揚げ鶏のガイトートもあるので、2種類を乗せたカオマンガイ パソムにしました。

蒸し鶏とガイトートをミックスしたパソム

 

まずご飯に驚いたんですが、もっちりとした炊き上がり。
炊くときの出汁によってお米に色が付いているんですが、それほど強い風味がするわけでもなく、ほどよい感じに仕上がっています。
ナムチムは甘さが若干強く、これは好みが分かれるところでしょう。
あとガイトートの衣のサクサク感。
噛むたびに「サクサク」という音が口の中で響いて心地いい。
こちらのお店、店名にカオマンガイと掲げていますが他メニューも豊富に揃っています。
そしてここでもビールがあるんです!
カオマンガイ&ビールが楽しみたいという方、タクシーで行っちゃいましょう。

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

カオマンガイ888/ข้าวมันไก่ 888
TEL:027227286
OPEN: 06:00-23:00 (第2・4水曜日休み)

 

 

メンポーチャナー@ジャルンクルン通り

メンポーチャナー/เม้งโภชนา

 

このブログでも書いたことがありますし、YouTubeでも何度かお話ししたことがありますが、僕は以前ジャルンクルン通りのソイ65に住んでいたことがあります。
ジャルンクルン通りとはBTSサパーンタクシン駅の前を南北に走っている通りで、”バンコクでもっとも古い車道”と言われています。
それだけに古くからの営業している飲食店が点在し、老舗で旨い店が多いんです。
本ブログ「激旨!タイ食堂」の運営を始めたのは、このジャルンクルン通りに住んでいた時期なので、初期の記事はこの界隈の店を紹介していることが目立っています。
そんな激戦区のジャルンクルン通りにはいくつかのカオマンガイ屋がありますが、今回取り上げるのは『メンポーチャナー』という専門店。
BTSサパーンタクシン駅から南へ徒歩5分ほどで、消防署の真隣に立地しています。
前回のカオマンガイ特集では同じジャルンクルン通りの『スイヘン』を取り上げましたが、今回紹介すr『メンポーチャナー』の方が駅近であり、日本人のブログでほとんど紹介されていないこともありピックアップしました。

『メンポーチャナー』には蒸し鶏のほかにガイトート(揚げ鶏)や、蒸し鶏だけやガイトートだけを盛り合わせたメニューもあります。
なのでこちらでは、蒸し鶏だけの一皿とカオマンガイトートを注文し、ちょっと変わった組み合わせにしてみました。

陶器製で鳥柄の器が使われています

 

カオマンガイトート/ข้าวมันไก่ทอด

まずは揚げ鶏。
衣の食感が富んでいて、噛むほどに「サクサク」と音が響くのがイイ!
そして蒸し鶏の盛り合わせは、各部位が入っているので贅沢に楽しめ、鶏自体の旨さが味わえる。
これに特製のナムチムを付ければどんどん進みます。
『メンポーチャナー』で特筆しておきたいもうひとつは、使っているお皿が陶器製で鳥が描かれていて可愛いこと。
陶器製って割れやすいのでカオマンガイ屋で使われることはかなり少ないので、お店のこだわりを感じます。

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お店情報

メンポーチャナー/เม้งโภชนา
TEL:0836071420
OPEN:09:00-23:00(基本無休)

 

 

カオマンガイ ナイトン@サトゥプラディット

カオマンガイ ナイトン/ข้าวมันไก่นายธง

 

サトゥプラディット通りというあまり聞きなれない通りに、タイ人に絶大な評価を受けているカオマンガイ屋があることはあまり知られていません。
『カオマンガイナイトン』は朝からタイ人客で溢れているだけではなく、デリバリーの注文も多く、たくさんのバイクが店前で待機している人気カオマンガイ屋です。
通常のカオマンガイが一皿40バーツとローカル価格。
ほどよいボリューム感で、艶々としたご飯は鶏の出汁をしっかりと内包し、旨味が素晴らしい。

人気店のカオマンガイ

ナムチムはタオチオ(大豆調味料)がたっぷりと使われていて好みの味なのも高評価。
これだけレベルの高いカオマンガイならば、もっと店舗展開してもいいんじゃないかとも思うんですが、そこは"質"を落とさないためなのかもしれません。
絶品カオマンガイなんですが、いかんせん立地場所がかなりローカルな場所なので気軽に行けないのが残念。
でもカオマンガイ好きにはぜひ食べてもらいたい一皿です。

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

カオマンガイ ナイトン/ข้าวมันไก่นายธง
TEL: 0815604282
OPEN: 07:00-14:30

 

 

ムイリーカオマンガイ@ワットアルン近く

ムイリーカオマンガイ/มุ่ยหลี ข้าวมันไก่

 

バンコクの観光スポットとして定番の寺院ワットアルン。
この名刹から徒歩すぐのところに、創業して80年以上の『ムイリーカオマンガイ』という地元の人から愛されているカオマンガイ屋があるんです。

木造の店舗は老舗感があふれていて、平日でも朝から来客が絶えず、評判の高さがうかがえます。
店内の席数は5席ほどとこじんまりとした店舗。
来客のオーダーだけではなく持ち帰りやデリバリーの注文の多いため、落ち着いた店内ですが厨房では店主や奥さんが調理で追われていて、見るからに忙しそう。
オーダーして数分後に提供されたカオマンガイは、真っ白の皿に盛られていてその美しさにまずうっとり。
てっぺんにはルアットとパクチーが盛られ彩りも良く、見るからに美味しさが伝わるカオマンガイ。
さらりとしたナムチムはニンニクが効いていて、鶏肉とご飯に軽いパンチを与え、このバランスが素晴らしい。
名刹の近くで80年以上もの長きに渡り、舌の肥えた人々から愛されてきた真価が味わえます!

創業80年を超えるカオマンガイです

 

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

ムイリーカオマンガイ/มุ่ยหลี ข้าวมันไก่
TEL:0880060012
OPEN:8:00-13:30 (土曜日休み)

 

 

ウアンカオマンガイ@MRTラマ9世駅

ウアンカオマンガイ/อ้วน ข้าวมันไก่

 

僕が棲息しているラチャダーに紹介しておきたいカオマンガイ屋があります。
ラチャダー・ソイ3の中国大使館近くで営む『ウアンカオマンガイ』です。
僕は10年以上前にもこの辺りで生活していたことがあり、その頃から通っていたカオマンガイ屋です。
まず特筆しておきたいのは、『ウアンカオマンガイ』の営業時間は24時間!
ひとときも休むことなく、カオマンガイフリークたちを満たしてくれているんです。
24時間営業できているのは、味があってこそ。

24時間いつでもこのカオマンガイが食べられます

カオマンガイは野趣あふれる盛り付けで、ご飯は味わい深く、鶏肉の身は締まっていて、噛むほどに鶏の味わいを感じられる。
それらを引き立ててくれるのが、さらりとしたナムチムです。
鶏肉とご飯を引き立てようと脇役に徹した感が好印象。

場所はMRTラマ9世駅から徒歩5分ほどで、近くに「フォーチューンタウン」や「セントラルラマ9」といったショッピングモールが建っています。
買い物のついでといわず、ここのカオマンガイを食べるためだけにでも来店してみてください。

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お店情報

ウアンカオマンガイ/อ้วน ข้าวมันไก่
TEL:0886895579
OPEN:24時間(月1日程度不定休)

 

 

カオマンガイモンコンチャイ@テーウェート

カオマンガイモンコンチャイ/ข้าวมันไก่ มงคลชัย

 

カオサン通りから1.5kmほど北上したテーウェート。
ここで創業70年以上という老舗の『カオマンガイモンコンチャイ』が営業しています。
場所柄、旅行者が訪れることはほとんどありませんが、カオマンガイ好きのタイ人で賑わっており、界隈では指折りの人気店に数えられています。

同店には蒸し鶏や揚げ鶏があるほか、他店にはない珍しいメニューがあることはあまり知られていません。
そのメニューとはヌアオップ(เนื้ออบ)。
中華ハーブなどを使って煮込んだ牛肉です。
僕はこれまで100店舗以上のカオマンガイ屋を取材してきましたが、このメニューがある店に出会ったのは初めて。
しかも蒸し鶏とヌアオップを同じ皿でトッピングが可能!
これまで見たことのない「ホワイト&ブラック」のカオマンガイパソムでございます。

白と黒のコントラストが美しい

 

それにしても、これだけ色のコントラストがあるカオマンガイも珍しい。
揚げ鶏のガイトートのほかに、3店舗目で紹介した4種盛りカオマンガイや、蒸し鶏とガイヤーンをミックスしたカオマンガイは見たことあったけど、これは他で見れないでしょう。

まずは蒸し鶏。
肉のぷりぷりとした弾力が楽しめる鶏肉で、ナムチムはさらりとしていて甘みと酸味のバランスがいい。
蒸し鶏だけでも十分なレベルのカオマンガイです。
ところが僕の目の前にあるのは、真っ黒な牛肉が乗ったスペシャル版。
ヌアオップは黒々としていますが、見た目ほど味は濃くなく、とはいえ中華ハーブがしっかりと香っていて美味い。
この味付けは飯が進む!
でも蒸し鶏もあるから、飯が減りすぎてしまうとバランスが悪くなるしと、そんなことを考えながら食べ進めているとあっという間に平らげてしまいました。

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お店情報

カオマンガイモンコンチャイ/ข้าวมันไก่ มงคลชัย
TEL:022821991
OPEN:6:00-13:30

 

 

ゴーガイカオマンガイトーン@バンタットン通り

ゴーガイカオマンガイトーン/ก.ไก่ ข้าวมันไก่ตอน

 

これまで紹介してきたカオマンガイ屋は老舗店や屋台といった店ばかりでした。
店舗が古くて渋かったりと、それは僕好みでもあるんですが、そういった食堂っぽい店舗や屋台が苦手な人もいます。
そういった方々のために、どこか綺麗なレストランのカオマンガイ屋がないものかと探していたら、バンタットン通りにありました。
『ゴーガイカオマンガイトーン」は2020年11月に開店。
他カオマンガイ屋に比べれば新米中の新米ですが、強豪店ひしめくバンタットン通りで存在感を表しています。
店内に足を踏み入れると、ちょっと怖気付くほどオシャレな内装。
テーブルに着くとスタッフが写真入りのメニューを手渡してくれました。
本来はテーブルにあるタイ語メニューが書かれている紙に、注文する料理にチェックを入れて手渡すようですが、僕がタイ人ではないと判断しメニューを持って来てくれたようです。
その中から僕が選んだのはカオマンガイパソム。
しばらくするとスタッフが料理を運んできたのですが、並べられた食器類を見て瞳孔が開きました。
洒落ている!

白の陶器製の食器が使われたカオマンガイ

これまでのカオマンガイ屋ではメラニン食器が当たり前だったので、陶器製の白い食器たちがあまりにも眩い。
そしてもうひとつ驚かされたことが、ガイトートの衣が厚い!
パン粉が使用されたガイトートはチキンカツのようです。
口へと運ぶとサクサク感にあふれ、新鮮な食感に感動すら覚えたほど。
僕は開店早々に訪れたためか店内の客はまばらでしたが、デリバリーのドライバーがひっきりなしに現れていたので、すでに認知されているカオマンガイ屋なんだと思います。
食堂や屋台が苦手で、フードコート以外でカオマンガイを食べてみたい方にはおすすめの1店です。

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お店情報

ゴーガイカオマンガイトーン/ก.ไก่ ข้าวมันไก่ตอน
TEL:0802595253
OPEN:11:00-23:00(日曜日休み)
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100063669830911

 

 

カオマンガイ ジェーウアン@BTSセナニコム(BTS Sena Nikhom)

カオマンガイ ジェーウアン/ข้าวมันไก่เจ๊อ้วน

 

数年前にBTSが北へ延伸したことにより、行きやすくなった名店があります。
Google Mapでのレビューは1700を超え、タイ人の間では「ピンクのカオマンガイ」よりも知名度があると言われている『カオマンガイ ジェーウアン』です。
タイのグルメサイト「Wongnai」での評価も高く、Best of Wongnaiにも選ばれた実力。
店舗の前には持ち帰り客が並び、Grabなどのデリバリー業者も店内で列をなしているほどの盛況っぷりで、これだけを見ても『カオマンガイ ジェーウアン』がどれほどのカオマンガイ屋なのかが分かるでしょう。
僕が来店したのは昼前でしたが、それでもほぼ満席なのもさすが。
カオマンガイのほか、目の前で湯気を立てている苦瓜スープも注文しました。

タイ人が絶賛するカオマンガイ

 

苦瓜スープの「マラシークローンムートゥン(มะระซี่โครงหมูตุ๋น)」

 

質の良い鶏肉と鶏の出汁を優しく包み込んだお米。
それに甘みと酸味の絶妙なナムチムを垂らせば、至極のカオマンガイに昇華します。
もう1点特筆しておきたいのは苦瓜スープです。
スペアリブ(シークロンムー)の旨味と苦瓜のほんのりとした苦味がたまらない!
これほどのレベルのカオマンガイを提供しながら24時間営業なのも驚きです。

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お店情報

カオマンガイ ジェーウアン/ข้าวมันไก่เจ๊อ้วน
TEL:025793039
OPEN:24時間

 

 

カオマンガイ モンコンワッタナー@BTSセナニコム(BTS Sena Nikhom)

カオマンガイ モンコンワッタナー/ข้าวมันไก่ มงคลวัฒนา

 

以前BTSサパーンクワイ駅近くで営業していた『カオマンガイ モンコンワッタナー』。
ガイドブックにも載るほどの有名店で、駅近くにあることから日本人の来店も多かったカオマンガイ店です。
ところが4年ほど前、周辺の開発が始まったことにより移転を余儀なくされました。
現在はBTSセナニコム駅近くに店を構え、営業しています。
中心部から離れたことで日本人の来店は激減したと思いますが、この店の実力があれば新天地でも人気上々。
店前には持ち帰りでのオーダー待ちの客や、デリバリー業者たちで賑わっているほどです。

新天地でも飛ぶように売れているカオマンガイ

それだけの人気を誇るのは、カオマンガイを食べれば分かるでしょう。
ナムチムがタオチオを多めに使われた僕好みの仕上がりで、鶏肉の弾力とぷりぷり感は格別。
カオマンガイ好きの日本人たちを熱狂させた一皿は、新たな場所でタイ人たちを魅了しています。

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お店情報

カオマンガイ モンコンワッタナー/ข้าวมันไก่ มงคลวัฒนา
TEL:0818142605
OPEN: 6:30-15:30(日曜日休み)

 

 

ゲーオカオマンガイ@トンブリー

ゲーオカオマンガイ/แก้วข้าวมันไก่

 

線路沿いにいくつかの屋台が並び、中にはメディアの取材を受けるほどの人気店もあるタイ国鉄タラートプルー駅周辺。
僕は雰囲気も含めてこの界隈が好きで、幾度かYouTubeライブ配信をしたこともあります。
このタラートプルー駅から数百メートル東へ向かったところに、地元密着のカオマンガイ屋が活況を呈しています。
掲げている店名は『ゲーオカオマンガイ』。
カオマンガイ企画をやるにあたり、これまで紹介したことのないカオマンガイ屋を探していたところ発見しました。
調べてみたら、日本語のブログやYouTubeでほとんど取り上げられていない超ローカル店です。
僕が来店したのが日曜日だったこともあるでしょうけど、午前9時ごろだというのに次々とお客さんが吸い寄せられるように来店!
初老の店主は常連客と会話を交わしたり店内を見回ったりと、創業主ならではの気配りを感じます。
外国人客が訪れるのはよほど珍しいのか、若い女性スタッフがオーダーを聞く際、英語で話しかけてくれたほど。
目の前に運ばれてきた蒸し鶏のカオマンガイは、お米に十分な出汁を吸い込ませた一皿。

美しい盛り付けにうっとりさせられます

ナムチムは卓上の器に入っていて、これを小皿に移していきます。
このシステムだとナムチム取り放題なので、たっぷりと使う人にはありがたい。
色づいたご飯は噛めば噛むほど出汁の風味が味わえ、さらりとして個性が強すぎないナムチムによく合います。
しみじみと旨さを感じられるカオマンガイ。
僕の斜め前に座った子供連れの家族は仲睦まじげにカオマンガイを食べていて、その姿を見ていると地元の人に溶け込んでいくような感覚になっていく。
なんだかほんわかするなぁ。
僕はお会計を済ませると店主に話しかけて見ました。

「創業してからは40年ぐらいだね。朝4時から夜11時まで毎日営業しているよ」

家族経営っぽいのに、毎日19時間も営業している!
月に1日だけ休みがあるとはいえ、頭が下がる思いです。

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お店情報

ゲーオカオマンガイ/แก้วข้าวมันไก่
TEL:024665890
OPEN:04:00-23:00(基本無休)

 

 

カオマンガイジェグメン@バンタットン通り

カオマンガイジェグメン/ร้านข้าวมันไก่เจ็กเม้ง

 

カオマンガイ企画で最後に来店したのが『カオマンガイジェグメン』です。
こちらのカオマンガイ屋は数年前、激旨!タイ食堂で紹介したことがありました。
本記事を書くにあたりいつ紹介したのか調べてみたところ、2015年8月。

この頃はオーナーさん自身が鶏をさばいていましたが、今では店舗もリニューアルし、大勢のスタッフが忙しなく調理しています。
バンタットン通り沿いにはいくつかのカオマンガイ屋が点在していますが、客数では『カオマンガイジェグメン』がダントツでしょう。
この店で注意しなければならないのは注文方法。
一般的なカオマンガイ店だと席に座れば注文を取りに来てくれますが、『カオマンガイジェグメン』では窓口での注文になります。
僕はそのようなシステムになっていたとは知らずしばらくテーブルに座っていたんですが、だれも来てくれず、てっきり忙しいためだと思っていたんですが、他のお客さんを見てそのことに気付きました。

メニューには蒸し鶏のほかガイトートもあり、気になったのはカオマンガイタイというメニュー。
一般的な蒸し鶏のカオマンガイは「カオマンガイトム」という表記で載っているので、別物ということなのか…。
カオマンガイタイってなんだろう。
ふつうのカオマンガイだけを食べて帰ったら、寝つきが悪くなるに違いない。
僕はカオマンガイトムとカオマンガイタイの2皿を注文しました!

カオマンガイトムとカオマンガイタイの違い

カオマンガイトムとカオマンガイタイ

 

目の前に並べられた2つのカオマンガイ。
ふつうのカオマンガイはお店のロゴが入っている皿が使われていて見た目もオシャレなんですが、カオマンガイタイはふつうのメラミン食器。
とはいえカオマンガイタイの方が10バーツ高いんです。
どういうことだ…。
とりあえずふつうのカオマンガイからいただきました。
弾力が素晴らしい鶏肉。
さらにご飯の炊き具合や味わいも目を見張るもので、絶妙なバランスのナムチムを含め、さすがと言わせる一皿。
これだけのタイ人が来店するのも頷けます!
そして続いてはカオマンガイタイ。
こちらの方が鶏肉の弾力があり、肉だけだとこちらの方が旨い!
お皿はふつうだけど10バーツ高いだけある。
食後、お店の方に確認したところカオマンガイタイは脂の少ないガイタイという品種で、カオマンガイトムではガイトーンという品種が使われているそうです。
僕がおすすめなのはカオマンガイタイ!

全メニューが載っている記事はコチラ

お店情報

カオマンガイジェグメン/ร้านข้าวมันไก่เจ็กเม้ง
TEL:0817116161
OPEN:06:30-20:00

 

 

バンコクでカオマンガイを食べ巡る最強記事!

2022年3月に公開した本記事は、執筆時点でタイ人から評判の高いカオマンガイ店ばかりを選びました。
駅から近くバンコクの地理が疎くても行きやすい店もあれば、難易度の高い店までをピックアップしています。
本記事を参考にしてカオマンガイ好きの方々がバンコクで食べ歩きを楽しんでもられば幸いです。
また本記事で取り上げた店は、僕のouTubeチャンネルでも紹介しています。
こちらも併せてご覧になればお店の雰囲気がより感じられると思いますので、視聴してみてください!

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