私が初めて『ジェーデーン サムヤーン』を取材したのは2018年2月のことです。
当時は『ソムタム ジェーデーン』として紹介していました。
当時からすでに人気店でしたが、この記事を公開して数ヶ月後、ミシュラン・ビブグルマンを獲得。
翌2019年も受賞し、その名は一気に広まりました。

やがて支店もオープン。
ショッピングモールの「THE STREET」やサイアムスクエアへと展開していきます。
私も一度「THE STREET」支店を訪れたことがあります。
もちろん悪くはありませんが、やはり本店とは違う。

やっぱり、デーンさんがポクポクと叩くあのソムタムが食べたい。
というわけで、数年ぶりに『ジェーデーン サムヤーン』へ伺いました。
目次
30年以上続く伝説のソムタム【ジェーデーン サムヤーン】
『ジェーデーン サムヤーン』の創業は、1990年。
いまではバンコク各地の商業施設に支店を構える有名店ですが、その始まりはチュラロンコン大学近く、サムヤーンに出ていた小さな屋台でした。
そのうち大学生たちが集い、口コミが広がり、やがて「サムヤーンに行くならジェーデーン」と言われる存在になっていきます。
数年ぶりに訪れた店構えは、以前とほとんど変わっていませんでした。
そして、デーンさんも健在です。


来店時は満席に近い状態。
ビブグルマンを連続受賞した実力は、いまも変わっていません。

私は外の席に腰を下ろし、3品を注文しました。
発酵と酸味のバランスが光るソムタムプープラーラー
『ジェーデーン サムヤーン』といえば、まずはソムタム。
注文したのは、ソムタムプープラーラです。

ソムタム・プープラーラーは、店の力量がはっきり出る料理だと思っています。
唐辛子の辛さでもなく、塩気の強さでもなく、決め手になるのは発酵と酸味の扱い方。
そのバランスが実に見事でした。
まず、酸味。
尖っておらずツンと来ない。
それでいて、しっかりと輪郭がある。
いわゆる「ただ酸っぱい」タイプではなく、どこかフルーティーな丸みを帯びた、甘さと発酵のコクを包み込むような酸味です。
これが実に心地いい。
そして、青パパイヤ。

シャキシャキとした食感を残しながら、プラーラーがしっかりと染みている。
表面だけに絡んでいるのではなく、繊維の奥まで旨味が入り込んでいる印象です。
さすがデーンさんが作るソムタムです。
皮で勝負するガイトート
続いては、店のおすすめガイトート。

まず見た目で分かると思いますが、皮がきれいに仕上がっています。
均一に色づいた飴色の表面。
箸を入れた瞬間、軽く「パリッ」と音がしそうな質感です。
ひと口かじると、皮が軽やかに割れ、その下からしっとりとした肉が現れます。
揚げすぎて水分が抜けているわけでもなく、衣だけが主張しすぎることもありません。
そして印象的なのが、衣にしっかりと味が付いていることです。

塩味とスパイスがきちんと乗っていて、そのままでも十分に完成されています。
正直なところ、付けダレがなくても成立するガイトートです。
それでも、この店ではナムチムが2種類用意されています。
ひとつは王道の甘辛系。
そしてもうひとつが、ナムチムジェウです。
このナムチムジェウが非常に良い出来でした。
酸味が尖っていません。
どこか丸みのある、やわらかい酸味です。

支店を展開し、規模を広げた『ジェーデーン サムヤーン』。
それでもやはり、本店でデーンさんのソムタムをいただく時間は特別です。
30年以上続く理由は、きっとこういう一皿一皿の積み重ねにあるのでしょう。
必食のコームーヤーン!
前述の来店時に食べられず、どうしても食べたかったのがコームーヤーンでした。
『ジェーデーン サムヤーン』が推す一品なのですが、1人での来店だったので泣く泣く断念。
別日に改めてうかがいました。

表面にカオクアをまとわせて香ばしく焼き上げたコームーヤーン。
絶妙な火入れで、豚のど肉の甘みを引き立てつつ、カオクアの香ばしさが奥行きを与えている。
看板として推されているのも納得の一品です。
こちらはソムタムガイトート。

一人で来店して複数品を頼めないときには、満足度の高い組み合わせ。
ただ、ガイトートがソムタムの汁を吸ってしまい、本来のパリッとした食感が損なわれてしまう点はやや残念。
デーンさんと話していると、2026年からガイヤーンも始めたとおっしゃっていました。
またこれも食べに来ないと!

タイ国内で40店舗を展開する【ジェーデーン サムヤーン】
デーンさんによると、『ジェーデーン サムヤーン』は現在、タイ国内で約40店舗を展開しているとのこと。
彼女自身は本店のみを運営しており、それ以外の店舗については、タイ人YouTuberのビールさんが手がけているそうです。
ビールさんは『ジェーデーン サムヤーン』にとどまらず、他にも数多くの飲食店を展開しており、単なるYouTuberの枠に収まらない実力派の経営者。
今後もさらなる店舗拡大を見据えているとのことで、その動向にも注目が集まりそうです。
【ジェーデーン サムヤーン】の全メニュー
最後に、2026年訪問時点での全メニューを掲載しておきます。
ジェーデーン サムヤーンはミシュラン常連店でありながら、価格帯は良心的。
ソムタムの多くが60バーツ台という設定は、チュラロンコン大学裏で屋台から始まった店らしい価格感と言えるでしょう。
定番のソムタムプープラーラーを筆頭に、タイ式、塩卵入り、コームーヤーン合わせなど、バリエーションも豊富です。
さらにヤム、ラープ、揚げ物、焼き物まで揃っており、単品で軽く食べることも、数品を並べてイサーン式に楽しむこともできます。
価格は訪問時のものですので、変更の可能性はあります。
あくまで参考としてご覧ください。

【メニューソムタム/เมนูส้มตำ】
ソムタムプープラーラー 60.- / ส้มตำปูปลาร้า 60.-
ソムタムプー 60.- / ส้มตำปู 60.-
ソムタムタイ 60.- / ส้มตำไทย 60.-
ソムタムタイプー 60.- / ส้มตำไทยปู 60.-
ソムタムガイトート 100.- / ส้มตำไก่ทอด 100.-
ソムタムカイケム 70.- / ส้มตำไข่เค็ม 70.-
タムカオポート 70.- / ตำข้าวโพด 70.-
タムカオポートカイケム 80.- / ตำข้าวโพดไข่เค็ม 80.-
ソムタムコームーヤーン 100.- / ส้มตำคอหมูย่าง 100.-
タムスアタイ/プー/プープラーラー 70.- / ตำซั่วไทย/ปู/ปูปลาร้า 70.-
【メニューヤム/เมนูยำ】
ヤムコームーヤーン 95.- / ยำคอหมูย่าง 95.-
ヤムガイトート 95.- / ยำไก่ทอด 95.-
ヤムプラードゥックトート 95.- / ยำปลาดุกทอด 95.-
【ガイヤーン/ไก่ย่าง】
【メニュートート/ヤーン/เมนูทอด/ย่าง】
ガイトート 70.-/140.- / ไก่ทอด 70.-/140.-
コームーヤーン 90.- / คอหมูย่าง 90.-
プラードゥックトート 70.-/80.- / ปลาดุกทอด 70.-/80.-
【メニューラープ/เมนูลาบ】
ラープウンセン 85.- / ลาบวุ้นเส้น 85.-
ラープムー 85.- / ลาบหมู 85.-
ラーププラードゥック 85.- / ลาบปลาดุก 85.-
タップワーン 90.- / ตับหวาน 90.-
カオニャオ/カノムジーン 10.- / ข้าวเหนียว/ขนมจีน 10.-
【クルアン ドゥーム/เครื่องดื่ม】
ペプシー(レック)20.- / เป๊ปซี่ (เล็ก) 20.-
ペプシー(ヤイ)40.- / เป๊ปซี่ (ใหญ่) 40.-
ナムドゥーム アクアフィーナ 10.- / น้ำดื่มอควาฟิน่า 10.-
| 店名 | ジェーデーン サムヤーン(เจ๊แดงสามย่าน) |
| 営業時間 | 10:30-16:00 |
| 定休日 | 日曜日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/F6PN6KGRX4Cabgjc7 |




