[料理名]イサーン料理(タイ東北地方の料理) [料理名]チムチュム鍋

ヤワラー|昼間から旨いチムチュムと
イサーン料理が食べられる屋台

2016-03-22

先日、ヤワラーを歩いていると、とあるタイ中華料理店の前に立っていた店主に声をかけられました。
どうやら日本に住んでいたことがあるようで、片言ながら日本語が話せるよう。
人柄も良く、おすすめメニューも教えてくれたんですが、入店するのはちょっとひっかかってました。
というのも、夜8時だというのに店内には客が1人もいない。
中にいるのは奥さんと子ども2人。
しばらく逡巡した結果、人柄に負けて入店しました。

入店してみたが…

注文したのはカオパットとあんかけバミーです。
店主の日本での生活の話しなどを伺いながらいただいたのですが、どちらのメニューも特筆すべきものでもない。
しかも店内では子どもが駆け巡り、大きなテレビで放映されているのは子ども番組。
創業して古そうなお店なんですが、ここまでくると他人の家にお邪魔しているかのような雰囲気になってしまい、もはやレストランではなくなっています。
日本語が話せいい人なんですが、ここで紹介することは出来ないなぁ…。

冒頭から長々と書いてしまいましたが、今回取り上げるお店はこのタイ中華から歩いてすぐの駐車場前にある、ヤワラーにしては珍しいコテコテのイサーン料理屋です。

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野菜たっぷりのチムチュム!

場所はヤワラー通りから北へ伸びているSong Sawat通りを数十メートル北上したあたり。
右折すると駐車場があり、その真ん前で営業しています。
ヤワラーといえばタイ中華やフカヒレ店などがひしめく中華街で、イサーン料理屋を見かけることはほとんどなく、しかも路面で営業している屋台スタイルはかなり珍しいでしょう。

それだけでも目を引くのに、私がこの店の前を通ったときはほぼ満席。
タイ人だけではなく白人観光客も混ざり、イサーン料理やチムチュムををつつきながらビールを飲んでいる姿は、ヤワラーではかなりレアな光景です。

一席だけ空いていたテーブルにつき、私がオーダーしたのはチムチュム・タレー(海鮮チムチュム)とラープ・プラードゥック(なまずのラープ)の2品、もちろん定番のLEOビールは忘れません。

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チムチュムの海鮮具材はエビとイカなんですが、エビが殻付きです。
チムチュムのエビで殻付きって珍しい。
私は面倒くさがり屋なので、こういうエビは殻を剥かず、茹で上がったらそのまま食べるのが常です。
ちなみに、殻を剥いてくれる方、募集中です。

個人的なことはさておき、ここのチムチュムは野菜が多い!
パクチーがたくさん盛られているのも、パクチー好きの私としては嬉しい点。
かといって値段が高いわけではなく、海鮮チムチュムで200バーツ、豚のチムチュムなら150バーツだから相場でしょう。
ラープ・プラードゥックも臭みなど一切なく、ビールの相方として最高の肴です。

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ほぼ無休で開店は昼の1時

このお店はどうやら家族経営のようで、私の隣には従業員の子どもがずっといて、BGMのルークトゥン(タイの歌謡曲)に合わせノリノリです。
イサーン料理屋だから、従業員やこの子どもはきっとイサーン出身なんだろうなぁ。

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食後、従業員のみんなに集まっていただき撮影させてもらいました。
みんなノリがいい!
出身地を聞くとイサーンのロイエット県だそうです。
このお店のことを聞こうと、左端に写っている女性オーナーに話しを伺いました。

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「お店は10年前からやってるんですが、当初は私の姉が営んでいた店なんです」

お姉さんが始めた店でしたが、ご結婚され他へ移らなければならなくなり、妹の彼女が継いだと言います。
お店を手伝っているのは彼女の家族もいれば、高校の同級生もいるのだとか。
ちなみに、写真右側の男性が高校時代の同級生です。

店主もご結婚され子どもが2人いるのですが、旦那さんが仕事の都合で子どもと一緒にスコータイにいるため、離ればなれの生活。

「お店があるのでスコータイに行けるのは4〜5ヵ月に一度。お店を休むのは体調が悪いときか、外せない用事があるときだけです」

ほぼ無休で営業している『ラープ チャランブリー ヤワラー』は、なんと昼1時からオープン。
つまり真っ昼間からヤワラーで、チムチュムやイサーン料理が楽しめるというわけです。
閉店は24時。
ヤワラー界隈でイサーン料理が食べたくなったら、まずこの店をチェックしてみてください!

店の外に続々と集まってきた人たちは…

私が食事している間、隣には老年の女性がずっと座っていました。
聞くまで分からなかったんですが、なんと店主のお母さんだったようです。
家族に会うためにロイエット県から来られ、数日間バンコクに滞在している最中だとか。

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ビールを飲みながら従業員やお母さんと話していると、店の外が騒がしくなり始め、人の群れが…。

「ムエタイの試合が始まるんだよ」

タイ人客が私にそっと教えてくれたのは、店に設置しているテレビでムエタイの試合が放映されるとのこと。
その試合を観戦するために、近隣の方々がテレビを目当てに集まって来たようです。

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日本でもテレビが普及していない昭和30年代には、こういった光景があったと聞きましたが、まさにそれでしょう。
10人ほどのタイ人たちが、食いるように観戦していました。
ひょっとするとイサーンの田舎で、テレビが全家庭に普及していない地域もあるのではないでしょうか。
そういう地域ではいまだに近所の人々がテレビのある家に集まり、テレビを観賞しているのかもしれません。

ヤワラーという中華街。
八角や漢方の薫りが漂う中、この一角だけはタイ東北部の雰囲気に満ちていました。

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【SHOP DATA】
「ラープ チャランブリー ヤワラー」
TEL:089-928-2295,095-387-4735
OPEN:13:00-24:00(基本無休)
PRICE:チムチュム(豚)150B、チムチュム(海鮮)200B、コームーヤーン50B、ソムタム30B〜

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