3年連続ミシュランバンコク！厳選牛肉のクイッティアオが揃う「Ten Sunsライティムタン（Ten Suns ไร้เทียมทาน）」

「ミシュランバンコク」が発足したのは2017年。
どの店が選ばれるのか非情に注目された初年度でした。
それから年を重ねるごとに注目度が低くなってきているような気がしているのは、僕だけでしょうか。
そんなミシュランバンコクのビブグルマン部門で、2019年から2021年度の3年連続で選ばれたクイッティアオ店があります。
『Ten Sunsライティムタン（Ten Suns ไร้เทียมทาน）』という店舗で、恥ずかしながら僕はこの店を知ったのはここ最近。
ミシュランバンコクへの興味が薄れているとはいえ、これほどの店があるなら来店しておかなければと、アポイントを入れて取材へ訪れました。

1 中国の古典小説から名付けた「Ten Sunsライティムタン」
2 牛肉にこだわったクイッティアオやカオナーヌア
3 「Ten Sunsライティムタン」の全メニュー

中国の古典小説から名付けた「Ten Sunsライティムタン」

Ten Sunsライティムタン（Ten Suns ไร้เทียมทาน）

まず店名がよくわからない。
タイ語の「ไร้เทียมทาน（ライティムタン）」は無敵という意味のタイ語なんですが、Googleマップでこのタイ語を入れて検索してみると、他にもクイッティアオ屋が出てくる。
んん？
支店がいくつかあるのだろうか。
さらに調べてみるとタイの飲食店ではこの単語を店名に使う店が多いということが分かりました。
日本でいう「無敵●●●」的な感じでしょう。
じゃあ「Ten Suns」ってのは何だろうか。

「これは『10の太陽』という意味で、中国の古典小説からヒントを得て店名にしています」

そう答えてくれたのはお店のマネージャーさん。
中国の古典小説から名付けたというのは、オーナーが華僑なのかもしれません。

牛肉にこだわったクイッティアオやカオナーヌア

「Ten Sunsライティムタン」では牛肉にこだわったクイッティアオを提供。
クイッティアオの他もあり、牛肉乗せご飯のカオナーヌアやバミーホンコンヌアなども揃っています。
スープ有りと無しが選べ、さらにトッピングする牛肉の部位をチョイス。
以下にメニューのタイ語とカタカナ併記と部位名の意味を並べましたが、見たことがないのはゴーベー（โกเบ）という部位。
一瞬「神戸牛」かと思いましたが、神戸牛がこれほど安価で提供できずはずはなかろうと調べてみたところ、カルビをゴーベーというそうです。
これは「神戸牛のように美味しい」からなのだとか。
僕がオーダーしたのは「クイッティアオヌア」にゲーム（頬肉）とゴーベーをトッピングした一杯です。

クイティアオヌアTensuns　ก๋วยเตี๋ยวเนื้อ Tensuns

スープは中華ハーブが香り、少々塩っけが強い味わい。
特筆したいのはやはり牛肉です。
頬肉は柔らかいですが弾力もあり、ゴーベーはさすがカルビだけあり旨い。
その他に僕は、カオナーヌアとスープ無しバミーホンコンヌアの合計3品を注文。
カオナーヌアにはカリカリ牛という意味のヌアグローブを、バミーホンコンヌアは牛タンのリンをトッピングしました。
ヌアグローブはもっとカリカリ感があるのかと思ったんですが、それほどではなく意外と柔らかい。
タレが変わっていて、例えるなら焼肉のタレのようなテイストです。
焼肉のタレではないでしょうが、これはご飯に合うわ！
バミーホンコンヌアで使われている麺は縮れた細麺で、タレと絡めてつるつるっと。
牛肉三昧を楽しませてくれた3品でした。