今回は有名人の写真がたくさん掲げられているというガイヤーン(タイ版の焼き鳥)が旨い「KAIYANG BORAN(ไก่ย่างโบราณ)」を目指し、王宮近くへと向かったわけです。
店前へ到着し店内へ入ろうかと思ったら、隣にたくさんの人が集まる神社があることに気付きました。
「Tiger God Shrine」(正式名称はChao Po Suea Shrine)
タイ語表記は「ศาลเจ้าพ่อเสือ」
ネットで検索してみたところ日本語での紹介はなく、英語かタイ語ばかり。
確かにタイ人以外だと白人がほとんどだったことから、日本語の媒体ではほとんど紹介されていないのでしょう。
とはいっても、神社の前に日本語の紹介文が掲げられていました。
神社名に「Tiger」が冠されているだけに、神社前には金色に輝く2体の虎の像が、神社を守るがごとく据えられています。
虎が関わっていることは明らかですが、日本語の説明文には虎について全く表記がないのが気になります。
なんなんだ、虎は…。
鶏本来の旨みを味わうようなガイヤーン
気を取り直し、本来の目的地である「KAIYANG BORAN」へ。
ガイヤーンというと小汚い店をイメージしがちですが、この店は小洒落てます。
店内に飾られている写真にはタイの有名人(私は分かりませんが…)がたくさん来店したことを物語ったおり、「これでもかっ!」と言わんばかりに知名度をアピールしています。
さて肝心要のガイヤーン。
鶏肉たちはこのような機材で調理されています。
焼くというよりもローストしている、と表現する方が近いでしょう。
注文が入るたびにトースターのようなマシーンに投入し、注文分だけを温めていくようです。私はハーフを注文。
2種類のチムとともに登場しました。
味付けはほとんどなく、鶏本来の旨みを味わうような仕上がり。
ローストされているからか鶏肉の柔らかさは特筆に値します。
屋台などのガイヤーンとは違い、上品というか優等生的なガイヤーン。
私が抱いたイメージはそんな感じです。
店員の女の子にお薦めの1品を聞いたところ、コームーヤーン(豚のど肉の炙り)入りソムタムという、聞いたことのない品を提示。
「ソムタム」と「コームーヤーン」、自分が好きな品が合体して1品になっているとは画期的です!
実は来店してからずっと気になっていたことが1点ありました。
店員の女の子たちが全員、頬に白い粉を塗っているんです。
ミャンマー人女性は、頬に「タナカ」と呼ばれる白い粉を塗るのが風習となっており、間違いなくそれだと思い1人の店員に聞いてみました。
やはり全員ミャンマー人です。
「うちのお店は20年以上やっているのよ」
帰り際、1人の女の子が流暢なタイ語でそう教えてくれました。
ちなみにオーナーさんはもちろんタイ人です。
【SHOP DATA】
「ガイヤーンボラーン(ไก่ย่างโบราณ)」
TEL:02-622-2349
OPEN:8:30-21:00(無休)
ADDRESS:474-476 TANAO RD.SANCHAOPOSUE PHRANAKORN BANGKOK 10200
PRICE:ガイヤーン(ハーフ)100B ソムタム・コームーヤーン 80B