ブログで取り上げる店舗を探す手段として、僕がもっとも多用しているのはGoogleマップです。
その他、タイ人のSNSやYouTubeでの発信をリサーチすることも欠かしません。
これらはオンラインでのリサーチ方法ですが、それ以外に「オフライン」で至極の一軒を掘り当てることもあります。
バイクタクシーに跨っている時や、街を歩いている時の偶然の出会いです。
今回紹介する『ジェーイン バクテー(ร้านเจ๊ยิน บะกุ๊ดเต๋)』は、ハジャイの街をあてもなく歩いている時に見つけた、奇跡のような一軒でした。
臨時休業の絶望から救ってくれた「角地のバクテー屋」
お目当てのバミー屋を目指して歩くこと数十分。
ようやく店に着いた私を待っていたのは、「臨時休業」の張り紙でした。
朝飯を食いそびれ、空腹を抱えて路頭に迷う。
そんな時、ふと目に飛び込んできたのが角地に佇むバクテー屋でした。

まずはGoogleマップのレビューを確認。
地点登録はされているものの、レビューはわずか1件。
営業時間の記載もありません。
「ハズレか、それとも当たりか……」
とはいえ、腹は減っているしバクテーの口になっている。
ハジャイ在住らしき先客の姿に背中を押され、「ええい、ままよ」とテーブルに腰を下ろしました。

店を切り盛りするのは、初老の女性。
メニューなんて野暮なものはありません。
あるのはバクテーと白飯のみ。


「なんて潔い専門店なんだ」
彼女が慣れた手つきでバクテーを調理する様子を眺めながら、僕の期待値はじわじわと上がっていきました。
沸騰する土鍋!超有名店に引けを取らない圧巻のスープ
運ばれてきたバクテーは、最高温度まで熱せられた土鍋の中で勢いよく猛り狂い、食欲を突き動かす芳醇な香りを放っています。

サイズは小ぶりで、一人前の朝食にちょうどいいボリューム感。
注文していないご飯とお茶が運ばれてきましたが、どうやらセットになっているようです。

本場ハジャイのバクテーとはいえ、レビューはほぼ皆無。
すぐ近くに超有名店『ゴーティー オーチャー』が鎮座しています。
それほど期待はしてせず、まずはスープを一口。
熱々のスープには深いコクがあり、香りの広がり方が尋常じゃない。
予想を遥かに上回るレベルの高さに、椅子からひっくり返りそうになりました。

そこいらのバクテー屋と肩を並べるどころか、十分勝てるレベル。
なぜ、今までGoogleマップで注目されてこなかったのか不思議でなりません。
偶然入った店でこれほどの一皿に出会えるとは。
一気にテンションが上がり、熱狂のバクテーを夢中で平らげました。
創業60年の凄み。ハジャイという街の底力
完食後、どうしてもこの店の背景が気になり、店主の女性に創業年を尋ねてみました。
「○△□※%$#〜」
返ってきたのは、まったく聞き取れない言葉でした。
どうやら僕をマレーシアから来た華僑だと思ったのか、中国語系の言語で話しかけてきたようです。
タイ語で話しかけたはずなんだけどなぁ…w
「タイ語、いけます?」
そう聞き直すと、ようやくタイ語で返してくれました。
彼女いわく、なんと創業して60年!
Googleマップに記載がなかった営業時間を確認すると、朝6時から午後1時まで、無休で毎日営業しているとのこと。
たとえネットで評価されていなくても、これほど旨い店が半世紀以上も暖簾を守り続けている。
ハジャイという街のバクテーの層の厚さと、その奥深さに改めて驚かされた朝でした。
| 店名 | ジェーイン バクテー(ร้านเจ๊ยิน บะกุ๊ดเต๋) |
| 営業時間 | 05:00-13:00 |
| 定休日 | 基本無休 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/37vAdyMf48MbeqZ47 |



