コロナ真っ盛りの期間は自分自身が食べていくのも必死でしたし、在住日本人と食事に行くこともほとんどありませんでした。
そんな状況が続いたおよそ2年間でしたが少しずつ落ち着きをみせ、僕のような者にも徐々にお食事のお誘いをいただくようになったのは2023年に入ってからです。
そうしてお誘いいただいたのはエカマイのお店。
日本人が多いエリアではありますが、僕にとってはまったく縁遠い場所でございまして、こういったお誘いがなければほとんど訪れることのない地域でございます。
そうして指定されたお店はタイ料理店の『yum yum』というお店でした。
『yum yum』を出たところで声をかけられ喫驚
タイ料理店といえど立地しているのがエカマイだけに、まぁオシャレな店構えだこと!
こちらのお店はチムチュムがウリで、各テーブルにはチムチュム鍋がセッティングされております。
この日集まったのは3人なのですが、3人ともたいそうお酒を嗜みますので、チムチュム鍋はシメにすることにして、ムーヤーンとかソムタムといったアテになるような1品を数種類オーダー。
数年ぶりに会ったこともあり、話に花が咲きやいのやいのと盛り上がっていたら、時計を確認したところあっという間に22時。
せっかくシメにチムチュムを食べようと画策していたのですが、時間が遅くなってしまったためこの日は諦めることにしました。
そうしてお会計をしてお店を出た時のことです。
「西尾さんですよね。ブログ読んでます」
と突然日本語で話しかけられ、酔いが覚めるほどびっくり。
『yum yum』にはなんと日本人スタッフがいたのです。
聞くとこの『yum yum』は日本人経営のお店だそうで、彼は店長として働いているといいます。
同じ店名のタイ料理店が東京にあり、2022年12月バンコクに新規出店したとのこと。
日本人経営のタイ料理店、しかもチムチュム屋というのは珍しい。
せっかくのご縁ですし、食べたかったチムチュムも食べられなかったので、後日再来店することにいたしました。
美しい豚肉と素晴らしいスープのチムチュムに脱帽
再来店したのは10日後の4月2日。
店内の写真など撮影していると、とある貼り紙に目に留まりました。
マグロを捌く写真に"素敵な鮪をお手元へ"というキャッチコピー。
「うちでは月に一度、日本からマグロを仕入れていて、それを使ったヤムなどを提供しているんです」
そう話してくれたのは日本人店長。
これは食べたみたいとリクエストしたところ、「今月は売り切れてしまいました」と悲しい一言。
マグロがお店に届いてから1週間ほどで売り切れてしまうそうです。
今日のメインターゲットはチムチュムでなので、マグロのことは綺麗さっぱり忘れよう。
『yum yum』には3種のチムチュムがあり、それぞれにスモール、ミディアム、ラージの3サイズが用意されています。
チムチュムの種類は豚、牛、シーフード。
僕は豚のチムチュムの小サイズを選び、そのほかにサイクロークイサーン(タイ東北地方のソーセージ)やゴイヌアをオーダーいたしました。
ゴイヌアとは生の牛肉を使ったラープで、バンコクのイサーン料理屋でもおいていない店もあるぐらい珍しい一品です。
まずはチムチュム。
小サイズが350バーツとお値段は高めですが、それだけあり豚肉にツヤがあり美しい!
そして特筆したいのが出汁です。
「いろんな店のチムチュムを食べて研究しました」
というほど、出汁にはこだわったようです。
これが旨いんだ。
ゴイヌアの牛肉も見るからに新鮮で、安心していただくことができました。
「屋台だとお腹を壊しそうで怖い」
そういう方は『yum yum』で、僕が愛してやまないチムチュムを食べてみてください。
店名 | yum yum |
営業時間 | 17:00-04:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://goo.gl/maps/TFzEHXac8RqzMMsd8 |
https://www.instagram.com/yumyum_ekkamai/ |