[料理名]カオソーイ&北タイ料理

【閉店】71歳のエネルギッシュな店主が手がける「カオソーイキッチン」

2020-08-27

2022年2月追記:こちらの記事で紹介した『カオソーイキッチン』は閉店しました。

ただいまわたくし、YouTubeの企画として「カオソーイ特集」を企てております。
北タイ料理の代表格として名高いカオソーイは、日本人からの人気が高く、私が運営するYouTubeのコメントでも「カオソーイを扱って欲しい」との要望が多かったことから、日々カオソーイ専門店を食べ歩きつつ撮影を進めておる次第です。

第一店舗目として取材したのがBTS駅近の某カオソーイ店。
なるべく混雑している時間帯をさけるため、来店したのはオープン直後の朝8時。
朝一番に来店すれば誰もおるまいと思っていたのですが、1組だけ先客がいました。
こんな朝早くからカオソーイを喰らおうだなんて北タイ出身の方かしら。そんな風に漠然と思っていたんですが、なんと日本人女性でした。
こんな早起きしてまで日本人はカオソーイを食べたいのか。私はちょっぴり驚愕しつつ、そんな様子はおくびにも出すことなく撮影を進めておったのですが、その女性から声をかけていただきました。
YouTubeをご覧になったことがあり、私を知っていたようです。
お2人のうち1人が、とてつもなくカオソーイが好きであちこち食べ歩いているのだとか。

「次に狙っているのはこの『カオソーイキッチン』っていうお店なんです」

そう私に話しつつ、Googleマップを見せてくださいました。場所はオンヌット。北タイ料理店が皆無だったオンヌットに、ついにカオソーイを扱う店舗が出来たのか。
私もその店を次なる標的として定め、8月某日、オンヌットの『カオソーイキッチン』へと赴きました。

2020年3月にオープンした【カオソーイキッチン(Khao Soi Kitchen)】

場所はBTSオンヌット駅からスクンビット・ソイ50を500メートルほど進んだあたり。徒歩だと10分ほどかかります。
私は店前にバイクを停め、道路脇から店舗を覗き込んだその時でした。

「西尾さん!」

店内で飲食していた男性に突然声をかけられ喫驚。私はなるべく冷静を装いましたが、彼の二の句を聞いて慌てふためくばかりです。

「ゴトウです」

私の記憶の中に、目の前の”ゴトウさん”の顔はどこにもありゃしない。
どこのどういったゴトウさんなんだ…。
まったく見覚えがないけれど、私が会ったことをすっかり忘れてしまっている可能性がある。
そうした場合、「あぁ!お久しぶりです〜」なんて言いながら近寄り、「目の前の人物を思い出すまでどうでもいい会話でつなげる作戦」を実行するしかない。
私は意を決し、作戦に遂行しようと腹を括ったのですが、少し話をしてみるとどうやら以前から知っていた後藤さんだったことが判明。
お会いしたのはこの時が初めてでしたが、バンコクでWeb制作の会社を運営していることは知っていました。
後藤さんのオフィスは『カオソーイキッチン』の敷地内を間借りしているため、ここで知人と食事をしている最中だったようです。
後藤さんはこの店のオーナーと知り合いだというので、その女性を紹介していただきました。

「うちは2020年3月にオープンしたの。でもオープン直後にコロナでしょ。だから当初はデリバリーだけで運営していたの」

年齢をうかがうと71歳。背筋は伸び、目力が半端なく、とても70歳を超えている女性とは思えないエネルギッシュ感をまとっています。

『カオソーイキッチン』の女性オーナー。71歳とは思えない!

店内席もありますがエアコンはありません

ピリ辛でクリーミーな【カオソーイキッチン】のカオソーイガイ

そんな彼女が作り上げてくれたカオソーイガイ(鶏肉のカオソーイ)。揚げた太麺がどさっと盛られ、それらに隠れるように平麺が潜み、カレーの風味が立ち上って鼻腔を刺激してくれます。
『カオソーイキッチン』のカオソーイは、クリーミーながらスパイシー。激辛というほどではないですが、カオソーイの中では”けっこう辛い’部類に入ると思います。
店主曰く

「辛いのが苦手なら抑えることもできるよ」

とおっしゃっていたので、スパイスが苦手なら伝えてください。店主は英語がペラペラなのでタイ語でなくても大丈夫です。
カオソーイのほか、彼女がおすすめ品として出してくれたのが、北タイソーセージの「サイウア」でした。店内に掲げられているメニューにはサイウアはなかったけど…。

「新メニューだからまだ載せてないんだよ。うちのサイウアは自家製だからね」

手作りというサイウア、一口頬張るとハーブの薫りが広がりこれはほんとに旨い! 『カオソーイキッチン』のメニューはカオソーイやサイウアのほか、カノムジーンナムニャオ、グリーンカレー、パッタイ、スパゲッティー。北タイ料理ではないものがあるのは分かるんですが、タイ料理でもないスパゲッティが入っているのは摩訶不思議。スイーツはチャオクワイ(仙草ゼリー)があります。

カオソーイガイ(80バーツ)

サイウア

パッタイもあります

アメリカで40年暮らしたという【カオソーイキッチン】の店主

女性店主が英語を堪能に話せることや、英語のフリーペーパーに店舗が紹介されたことなどもあり、『カオソーイキッチン』の来客者は欧米人客が95%を占めているといいます。英語が堪能なのは、20歳のときにアメリカへ渡り、飲食店などを経営し40年も滞在していた経験があるからだそうです。

「ここをオープンしたばかりだけど、ナナに支店を作ったの」

ナナ店の店内:『カオソーイキッチン』提供

コロナなんてどこ吹く風と言わんばかりに、スクンビット・ソイ7/1の奥に2店舗目をオープン。オンヌット本店には無いエアコンが設置されていたり、オンヌット本店には無いビールがあったり、オンヌット本店とは見違えるほどオシャレに仕上げたりと、どっちが本店なのか分からないほど充実した店舗になっているようです。
揃えているメニューは同じですが、ナナ店は料金設定が若干高めで、カオソーイガイが135バーツだとか。
カオソーイとビールの組み合わせを欲しているなら、ナナ店へGo。

上階にはマッサージ屋、隣にはWeb制作会社、裏手には美容室という複合施設?

先述したように『カオソーイキッチン』のすぐ隣には後藤さん主宰のWeb制作会社「MASATOSHI GOTO CO.,LTD.(日本名:ごとうまさとし事務所)」がありますが、上階にはマッサージ屋があり、そして裏手には美容室まであるといいます。
私が取材している最中、美容室を運営している女性が来店したので、後藤さんやオーナーと一緒に写真を撮影させてもらいました。

同じ敷地内にカオソーイ屋やらマッサージ屋、Web制作会社、美容室まであるので、もはや複合施設のよう。
オーナーの女性いわく、『カオソーイキッチン』の周辺は彼女が所有する敷地で、隣のアパートも彼女所有のものだそうです。

左手が美容室オーナーの女性で後ろが後藤さん

本記事のアイキャッチは後藤さんに制作いただきました!

YouTubeでは『カオソーイキッチン』のほか、全6店舗のカオソーイ専門店を紹介する予定です。
近日中にアップしますので、ぜひチャンネル登録を!
そして今回の記事のアイキャッチは、後藤さんに制作していただきました。
以前からお会いしたいと思っていた方と本記事でコラボすることもできたのは『カオソーイキッチン』の取材があったからこそ。
YouTubeのサムネイルも制作していただくので、公開されたらぜひそちらもご覧ください。

※2020年9月4日〜7日まで休業するとのことです。

【SHOP DATA】
「カオソーイキッチン(Khao Soi Kitchen)」
TEL:063-390-3595
OPEN:10:00-19:00(日曜日休み)
PRICE:カオソーイガイ 80B、カノムジーンナムニャオ80B、チャオクワイ 25B

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