個性を発揮したタイレストランがひしめき、激戦区と化しているトンロー通り。
これまで激旨!タイ食堂で取り上げたタイレストランは
Khao Jao(カオジャオ)
SUPANNIGA EATING ROOM(スパンニガイーティングルーム)
といったそれぞれの特色を出し、タイ料理通をも納得させる料理を出す店ばかりです。
さて今回紹介するのはトンロー・ソイ5の入口の角、Somerset Building一階に入店している、タイ南部料理を主力にした『Baan Ice(バーンアイス)』です。
本記事をご覧の方はタイ料理通の方が多いので(笑)、すでに来店したことがあるという方も少ないないでしょう。
私も以前から知ってはいたのですが、実は今回初めて来店しました。
目次
Baan Ice(バーンアイス)への行き方
最寄りはBTSトンロー駅。
3番出口を降り、降りた方向と反対方面へ歩くとトンロー通りとスクンビット通りの交差点が現れます。この交差点を左折。
トンロー通りを北上していきます。
ここからおよそ600メートルほどなので徒歩でも10分もかからないでしょうが、途中にバイクタクシーの待機場所があるので、歩くのが嫌い!という方はココでライドオン。
扉を開けて店内へ歩を進めると、まず驚かされるのが天井の高さ。
右手には書籍棚のようなインテリアがはるか天井まで届き、そこには取材の記事や各メディアから受けた表彰が幾つも掲げられています。
店名の『Baan Ice』とは、「バーン」が家、「アイス」がオーナーの名前で、「アイスさんの家」という意味。
店内は余計な装飾を省き、店名である「アイスさんの家」が表すように、家でくつろぎながら食事が楽しめるよう雰囲気を創りあげているんです。
天井の高さやインテリアなど、一見豪華に見せつつ家を表現している。
感心させられるなぁ。
私が通されたのは2階席。
ソファーとテーブルが並び、20名は収容できるスペースです。
2階を貸し切ってパーティーすることなども可能だとか。
お店が推す料理は5品。
一口食べれば微笑みがとまらないタイ南部料理の品々です!
※メニュー名の頭に記載した番号は、メニューに掲載されている番号です。
3番:タケノコとヒラマサのイエローカレー(แกงเหลืองหน่อไม้ปลาสำลี)
プラーサミー(ปลาสำลี)と呼ばれるヒラマサの一種とタケノコをイエローカレーで煮込んだ一皿。
煮崩れさせず、ほろっと柔らかくまで煮込んだヒラマサは旨い!
イエローカレーのスープをそのままいただくとかなりスパイシーなので、辛さが苦手な方はタケノコやヒラマサなどの具材だけを頂くのがベター。
5番:パット・サトー ガピ ムーグロップ(ผัดสะตอกะปิหมูกรอบ)
サトー豆とムーグロップ(揚げた豚肉)を、ガピ(小エビを発酵させた調味料)で炒めています。
炒め物にガピを使った料理を食したのは初めてですし、この料理自体も初体験。
スタッフいわく、「『Baan Ice』でもっともポピュラーな一品です」というだけあり、これはおすすめ!
サトー豆とはタイ南部料理で頻繁に使われる豆で、炒め物などでよく登場する食材です。
4番:ゲーン・タイプラー(แกงไตปลา)
魚の肝を煮たタイ南部カレーは初見です。
旨いんですが、辛い!
辛いものが苦手でないなら、これは食べておきたい。
2番:カオヤム・クンプー(ข้าวยำคุณปู่)
日本人に大人気のタイ南部料理メニュー、カオヤムです!
ご飯の上に並べられた刻み野菜などをしっかりと混ぜ、最後にタレを適度にかけていただきます。
見た目が美しく、クセがないうえ、野菜がたくさん頂けるのが嬉しい。
「クンプー」とはお爺ちゃんという意味で、「お爺ちゃんのカオヤム」が『Baan Ice(バーンアイス)』での正式なメニュー名。
細かくて丁寧に刻まれた野菜などから、職人魂すら感じる一皿は、眺めているだけでうっとり。
食べて美味しいのは当然です!
14番:ムーガピ(หมูกะปิ)
豚肉と揚げたシャロット、カシューナッツをガピで炒めた料理です。
ガピで炒めた料理ってこんなに旨いのかと、改めて感心させられます。
添えられたザボンと一緒に食すと、酸味が加わり別世界。
これはお好みでどうぞ。
日本語メニューもあります!
場所柄、トンローの『Baan Ice(バーンアイス)』は日本人の来店も多いことから、日本語メニューも用意しています。
ここで日本語メニューをすべて掲載!
来店前にどういった料理があるのかチェックしておくのもあり。
トンローだけじゃない『Baan Ice(バーンアイス)』
私は来店するまで『Baan Ice』はトンロー1店舗だけだと思っていましたが、他に支店が何店舗かあると言います。
17年前に1店舗目としてオープンしたのが、チャトゥチャック公園の北部に位置するプラチャーチューン店。
2店舗目がトンロー店で2016年10月24日をもって4周年を迎えました。
3店舗目はサイアムパラゴン内4階で、オープンは1年6ヶ月前。
もっとも新しい『Baan Ice(バーンアイス)』は、シーナカリンのPARADICE PARK内の支店です。
4店舗もあればオーナーのアイスさんにお会いするのは難しいとは思うのですが、それでもお会いしたい。
――アイスさんはどちらの店舗におられるのですか?
「彼女はいま、自身のビジネスを進めるためニュージーランドに滞在しています」
もはやバンコクにすらいない…。
ずっとNZで暮らしているわけではなく、バンコクにも戻って来られるのだとか。
NZでは飲食店ではなく他ビジネスに挑戦しているという彼女。
成功している方はチャレンジ精神に富んでいる。
そういった挑戦心があったからこそ、『Baan Ice(バーンアイス)』も成功したに違いありません。
【SHOP DATA】
「Baan Ice(バーンアイス)」
TEL:02-381-6441
OPEN:11:00-22:30(無休)
ADDRESS:115 Somerset Building, Sukhumvit Soi 55, Bangkok, 10110 Thailand
PRICE:タケノコとヒラマサのイエローカレー(3番)180B、パット・サトー ガピ ムーグロップ(5番)230B、ゲーン・タイプラー(4番)160B、カオヤム・クンプー(2番)160B、ムーガピ(14番)180B