つい先日、Yindeed Magazineとの共同オフ会のお知らせでご紹介した『ゲーソーン』は、バンコクではなくサムットプラカーン県です。
この辺りには『ゲーソーン』の他、近くに養殖場があることもあり卵持ちカニを提供する店が数店舗点在しています。
詳しくは記事をご覧ください。
卵持ちのカニを提供する店はバンコクにはないのだろうか……。
初めて『ゲーソーン』へ来店してからずっと気になっていたことでした。
どこかにあるはずだと調べてみたところ、見つけたのが『クルア ポーガムナン』というお店です。
バンコクといってもBTSやMRTで行ける場所ではなく、隣県サムットサコーン県との県境あたり。
私はタクシーを使いましたけれど、高速を使って1時間、タクシー料金は230バーツ。
あたりには何もないのどかな風景が広がる一帯です。
1000人を収容できるという広大な店内
来店して驚いたのが、とにかく店内が広い!
川のほとりに立地し、川を眺められる席や円卓、座卓など、席のタイプも選べ、子ども用に木製もブランコまで設置されています。
大人でも使っていいんでしょうけど。
「100席以上はありますよ。収容人数は……、1000人ぐらいは座れるんじゃないかしら」
創業9年という『クルーア ポーガムナン』を取り仕切るノイさんです。
超巨大なシーフードレストランに働く従業員数は40名!
これほど大規模なレストランを経営するオーナーさんのことが気になります。
「私の旦那が経営者で、サムットサコーン県のパンタイノラシン( พันท้ายนรสิงห์)町の町長をやっています」
経営者はなんと町長!
これだけの規模の店が経営できるのも頷けます。
店の名前に冠せられている「ポーガムナン」は、日本語訳すると「町長」というタイ語で、隠すことなく堂々と
「町長が経営してる店でっせ!」
と謳っているわけです。
卵と味噌がたっぷり詰まったカニ!
さて、お目当ての卵持ちカニに登場していただきましょう!
こちらは600gで1800バーツというカニさんです。
『ゲーソーン』のカニとは違い、サイズの大きなカニがどどーんと1杯。
ぱっくりと開けられた甲羅の中には、鮮やかなオレンジ色のカニの卵(プーカイ)やカニ味噌がずっしり詰まっています!
これが旨くないわけがない!
旨いに決まってますよ!
2人で1杯がちょうどいいサイズではないでしょうか。
ほかノイさんにお任せしたおすすめの料理はゲーンソム カイプラー、プラーガポン トート ナンプラーです。
ゲーンソム カイプラーはリュウキュウ(ริวกิว)という魚の卵が入った、タイ南部カレーです。
リュウキュウという魚はこちらのリンクでご覧いただけます。
プラーガポン トート ナンプラーはタイシーフードレストランでよく見かける、魚を丸ごと上げた料理。
白身魚を揚げただけなんですが、これが旨いんです。
同行したタイ人も「旨い、旨い」と言っていたので、他店と比べても旨いのだと思います。
鮮度なのか、揚げ方などの調理方法なのか、どちらも該当するのか。
店内に掲げられているインラック元首相の写真
『クルーア ポーガムナン』は辺鄙な場所になりながらタイ人の間では有名なようで、店内に掲げられていたのはインラック元首相が来店した様子!
首相に就任してすぐの頃に来店されたようです。
店のFacebookページを閲覧したところ、日本人のお知り合いが1人チェックインし、他タイ人の知り合いが「いいね」してました。
食後に店の奥にあるという生け簀を見せてもらうことに。
カニは大きさによって値段が分けられ、他にエビやカブトガニ、ロブスターも揃っています。
ちなみに巨大ロブスターのお値段は1kg、2800バーツ!
ホアヒンで食べたものよりかなり高いけれど、ホアヒンまで行く手間を考えると妥当なのか…。
「ホアヒンで巨大ロブスターにかぶりつく!」
近くの漁港から直接仕入れているという海鮮類は当然ながら新鮮そのもので、これほどの量を仕入れているからこそ12時間もの営業時間を無休で、しかも広大な席数を維持できるのでしょう。
トイレへ行く途中で見つけたのですが、どうやら『クルーア ポーガムナン 』ではタイ伝統衣装のレンタルもやっているよう。
これを着て食事をする人はいるのだろうか……。
店名 | クルアポー ガンナムシーフード/ครัวพ่อกำนัน ซีฟู้ด |
営業時間 | 10:00-22:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/4JjA1FAghyrexUwR6 |