バンコクだけでも私が取材したい店は無数にあり、そのため取材以外で幾度も足を運ぶ店は限られています。今回ふたたび取り上げる『プラチャーク(Prachak)』はその中の数少ない一店舗です。
BTSサパーンタクシン駅③番出口を降りて、ジャルンクルン通りを北上。
『ロビンソン』の前を通り過ぎた道路向こう側に、店頭でローストダックを吊るしていれば『プラチャーク』です。
『プラチャーク』71歳の店主にインタビュー
この店に来ると私が毎回オーダーするのは、アヒル肉とワンタンをトッピングしたバミー(中華麺)。
取材で何店舗もバミーを食べ歩いていますが、いくつもの店を回れば回るほど『プラチャーク』のレベルの高さを感じさせられます。
“バンコク・バミー最強決定戦”を行えば、準決勝には間違いなく進出決定です。
言い切ってしまいましょう。
今回は2回目ということもあり、店主からお話しを聞くことが出来ました。
御年71歳!
まだまだ現役で、お店にいる姿をよく見かけます。
そういえば、ラマ4通りのアヒル肉クイッティアオ『Dancing Duck Noodle』の店主は66歳ですが、厨房にみずからが立ち、ダンサブルな動きで麺を湯がいていました。
ご主人いわく
「うちのアヒルを食べていれば長生きできる!」
だそうです。
アヒル肉は長寿にいいのかも。
いまは娘さんが跡を継いで店を切り盛り
祖父が1909年に創業。
その後、現店主の父親と母親が継ぎ、現在にいたったそうです。
アヒルの仕入れにはこだわりをもっており、生後42日〜45日のオスだけに限定。
メスの肉は上質ではないらしいのですが、安値で仕入れられるだけに他では使用している店舗もあるといいます。
父親と母親は中国の広東出身。
ご主人も100%中国の血を受け継いでいるものの、中国語は勉強しておらず、ほとんど喋られないそうです。
いまは娘さん跡を継いでいるようで、受付けに座り『プラチャーク』を切り盛りしています。
日本だと、長年やってきた飲食店の跡を女性が継ぐことはほとんどなく、他人に譲渡したり閉店する店が増えているでしょうが、タイの場合は女性であっても旦那を養子にするなどして跡を継いでいる姿が珍しくありません。
私はカオナーペッかバミーしかなかったのですが、今回はアヒル肉&豚肉乗せご飯、ペッヤーン(ローストダック)、エビのワンタンもオーダー。
私のブログではバミーとカオナーペッ程度しか取り上げたことがないのですが、実はその他にもメニューは豊富に揃っているんです。
まだまだ何度も通って制覇しなければ。
【SHOP DATA】
「Prachak Restaurant(ประจักษ์เป็ดย่าง)」
TEL:02-234-3755,02-235-6324,083-910-1444
OPEN:8:00-20:30(ソンクラーン、ギンジェー期間中は休み)
PRICE:ローストダック100B、ワンタン&ローストダック&豚肉乗せバミー120B、エビワンタン50B