ハジャイには、マレー系ムスリムだけでなく、華僑が多いのも特徴です。
華僑の存在が大きい街では、自然と麺料理の店が増えていくもの。
実際、ハジャイの街を歩いていると、至るところにクイッティアオ屋やバミー屋が店を構えています。
こうした光景こそ、華僑文化が根付いている証拠と言えるでしょう。
となれば、旨いバミー屋を探したくなるのは、バミー愛好家である私にとって自然の成り行き。
いくつもの店を調査した結果、今回訪れることにしたのが『コンミーガイ(กรหมี่ไก่)』という店でした。
自家製バミー麺一本勝負の専門店【コンミーガイ】
私がバミー屋を探す際、条件として設定したのは2つ。
まずひとつ目は、クイッティアオの麺を置かない店。
つまり、麺はバミーのみという潔い店です。
そしてもうひとつは、自家製麺であること。
この2つの条件をクリアし、なおかつ地元で長年愛されている店が『コンミーガイ』でした。
日除けのテントには、デカデカと店名が掲げられていますが、パッと見ただけでは飲食店とは分かりづらい。
そんな不器用な佇まいが、また良い。

店を覗くと、ちょうど店主が麺を茹でている最中でした。
私は事前にアポイントを入れていたのでそのことを伝えると、店主はにこやかな笑顔で席へと案内してくれました。


メニューを見ると、載っているのはバミーのみ。
ガオラオもありますが、基本はトッピングの種類と、スープ有りか無しかを選ぶだけという、実に清々しい構成です。

バミーペット タマダー 60.- / ピセー 100.- /บะหมี่เป็ด ธรรมดา 60.- / พิเศษ 100.-
バミーガイ タマダー 60.- / ピセー 100.- /บะหมี่ไก่ ธรรมดา 60.- / พิเศษ 100.-
バミールアム タマダー 60.- / ピセー 80.- /บะหมี่รวม ธรรมดา 60.- / พิเศษ 80.-
バミーヘン ルアムミット タマダー 60.- / ピセー 80.- /บะหมี่แห้งรวมมิตร ธรรมดา 60.- / พิเศษ 80.-
ガオラオルアム タマダー 70.- / ピセー 120.- /เกาเหลารวม ธรรมดา 70.- / พิเศษ 120.-
ガオラオペット / ガイ タマダー 40.- /เกาเหลาเป็ด / ไก่ ธรรมดา 40.-
醤油の香りが広がる自家製バミー麺
バミー麺一本で勝負している。
その本気度に感銘を受けた私は、全部トッピングでスープ有りと無しの2杯を注文しました。
まずはスープ有り。

トッピングされているのは、鶏肉、アヒル肉、ムーデーン、ルークチン。
さらにレタスやネギが添えられているのは、バンコクではあまり見かけないスタイルです。
スープを一口。
醤油の香りがふわっと鼻から抜けていく。
どこか懐かしい味わいで、昔近所の食堂で食べた醤油ラーメンの記憶がよみがえってきます。
そして麺。
白っぽい麺は軽く縮れており、これもどこか日本のラーメンを思わせる佇まい。
つるりとした食感とスープとの相性は、やはり自家製麺ならではでしょう。

一気に食べ終わった私は、2杯目のスープ無しに手を伸ばしました。
こちらのトッピングも全部乗せ。

酢やナンプラーなどの調味料をまずかけて、麺に絡ませていく。
この時の作業で私は、麺との距離感を縮めていこうと、丁寧に丁寧に攪拌していきます。

しっかりと調味料が麺に絡めたところで、一気に啜る。
縮れた麺は右へ左へと暴れながら、唇を何度も叩く。それがまた良い。
口の中に入った自家製麺をゆっくり咀嚼し、その味をじっくりと味わう。
嗚呼、素晴らしき自家製バミー麺の世界。
うっとりしながらも箸は止まらず、私はそのまま一気に完食しました。
食後、店主に少し話を聞くと、
「うちは創業して30年以上だよ」
とのこと。
しかも彼は2代目ではなく、創業者その人だという。

タイ南部最大の街で30年。
麺にこだわり続けてきた男の一杯をどうぞ。
| 店名 | コンミーガイ(กรหมี่ไก่) |
| 営業時間 | 15:00-21:00 |
| 定休日 | 基本無休 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/oDSatkNrLoKtApdKA |



