「タイ南部のトラン県」と聞いたところで、どこにあるのやらさっぱり分からない方がほとんどだと思います。
僕も「タイ南部全県の旅」に出るまでは、一度も訪れたことはありませんでしたし、行ってみようと思ったことすらありませんでした。
そんなトラン県の旨い店を紹介しようというのが本記事でございます。
まずはトラン県の場所。
南部でよく知られたクラビー県の南に隣接し、アンダマン海にも面しています。
トラン県がそれほど日本人に知られていないのは、知名度の高い観光地がないからだと思うんですが、それでもトラン県にはムック島やクラダン島、リボン島といった美しい島々を有している県なんです。
ちなみに僕はムック島へ行き2泊ほどしてきました。
その様子はYouTubeチャンネルでアップいたしましたので、興味がある方はご覧くださーい。
さてさて、本記事では僕が食べ巡ったトラン県のローカルグルメ5店舗を取り上げて参ります!
目次
トラン県のローカルグルメ①|ムーヤーンの有名店「トランムーヤーン」
トラン県へ訪れる前、事前に調べてみたところココの名物のひとつが「ムーヤーン」であることが判明いたしました。
ムーヤーンとは焼いた豚肉のこと。
イサーン料理に「コームーヤーン(豚ノド肉の炭火焼き)」ってのがありますが、トラン県のムーヤーンはイサーン料理ではなく、中華系が発祥のようです。
トラン県の名物だけあり市街地にはいくつか専門店が点在。
それらの中でもっとも評判が高かったのが『トランムーヤーン』でした。
女性スタッフに聞くと、創業して27年ほどだそうです。
ムーヤーンを注文したのは当然ながら、その他にお店が推すポーピアトート(揚げ春巻き)、スープ無しのバミー麺と、1人で来店したとは思えないほどオーダーしてしまいました!
まずは名物のムーヤーン。
焼いた豚肉と聞いていたけれど、焼いたものとは思えないほど表面のカリカリ感がすごい!
揚げた豚肉のムーグローブのような食感で、これほどカリカリ感があるムーヤーンは初めてです。
下味が付いているのでそのままでも十分旨いですが、卓上のタレをつけて味変も楽しめてイイ。
ポーピアトートは中に豚ミンチが詰められ、包まれているのは厚めの皮で一般的なポーピアトートとは異なった揚げ春巻きです。
僕が試してみたかったのは、バミー麺にムーヤーンをトッピングして「バミームーヤーン」としていただくこと。
バミー麺にはスープが付いてきたので、僕はこれに麺やムーヤーンを浸し、つけ麺風にしてみたところこれが抜群!
日本風にアレンジしてみた結果、バミームーヤーンはつけ麺風が大正解だということが判明いたしました。
トラン県には他にもいくつかムーヤーン専門店があるほど広まっているので、必食の一品です。
店名 | トランムーヤーン/ตรังหมูย่าง |
電話番号 | 089-723-9328 |
営業時間 | 06:00-13:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/JFmF3msdRiAunQE57 |
トラン県のローカルグルメ②|大人気の点心専門店「ルアンタイ ディムサム」
トラン県にもいくつかディムサム(点心)の店がありますが、それらの中でもっとも人気なのが『ルアンタイ ディムサム(เรือนไทยติ่มซำ)』。
店頭ではがんがん点心が蒸され、広い店内のほとんどのテーブル席が埋まっているほど、タイ人客で賑わっている人気っぷりです。
とにかく点心の数が多く、あれもこれも取りたくなってくるので要注意。
選んだ点心を渡す際、卓上にあるテーブル番号が書いた紙を渡せば注文完了です。
朝食として来店したので控えめに点心を選んだつもりが、気づいたら5皿も取っておりました。
しかも、ここでもムーヤーンを注文してしまったのは、僕の食い意地が遺憾無く発揮されたのが原因です。
数ある点心の中で珍しかったのが貝のディムサム。
これは他店で見たことがなく、貝好きにとっては必食です。
点心やムーヤーンのほかにバクテーもありましたが、1人で完食できるはずもなく今回は諦めました。
店名 | ルアンタイ ディムサム/เรือนไทยติ่มซำ |
電話番号 | 086-951-7447 |
営業時間 | 06:00-11:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/b5j1P7C2SLnmw5DC9 |
トラン県のローカルグルメ③|トラン県で唯一!?ミーホッケン(福建麺)専門店「チウダム」
プーケットでローカルグルメ10軒を紹介した記事でも紹介したミーホッケン。
福建省出身の華僑が広めた福建麺のことで、プーケットタウンの人気ローカルグルメのひとつです。
僕はこのミーホッケンに魅せられた1人でして、プーケットへ行く度に食しているほどお気に入りと化しております。
このミーホッケンの店をトラン県でも見つけてしまいました。
僕が探した限りトラン県の市街地にはこの1店舗しかなかったので、貴重なミーホッケン食堂です。
女性店主が営む『チウダム』は創業して50年という老舗店。
しっかりとしたコシのある太麺、生卵を浮かべた黒い独特のスープ、具材には豚肉やカナーが使われています。
濃いめに味付けされたスープに太麺が絡み、これがたまらない。
すぐさま完食した僕は、スープ無しの炒めたミーホッケンもオーダーしました。
炒めたミーホッケンはプーケットでも見たことがなく初対面。
強火で炒められた太麺には、黒いスープがしっかりと絡み、スープ有りと甲乙をつけ難いほどこれも旨し!
先代から守り続けているミーホッケンは、トラン県名物のひとつです!
店名 | チウダム/ร้านฉิวดำ |
電話番号 | 075-212-310 |
営業時間 | 11:00-20:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/wDuPxZ9tXmHBP7NBA |
トラン県のローカルグルメ④|絶品のおかずが揃う「Kim Restaurant」
トラン県滞在中の夜、どこかで一杯飲みながら食事をしたいと探して見つけたのが『Kim Restaurant』でした。
ここは中華系タイ人が営むカオトムの店で、揃えている料理の数が多く、おかずをつまみながら飲むにはぴったり。
夕方6時に来店すると、僕と同じ目的で来ている酒飲み親父が赤ら顔で談笑しているではないですか。
『Kim Restaurant』で酒の肴として選んだのはムーグローブヤーン、パックブンファイデーン、ホイライパットプリックパオの3つです。
ムーグローブヤーンは、表面がカリカリになるまで焼いている豚肉。
カリカリ感がとっても素晴らしく、タレがかかっているのでそのままでも旨し。
これにタオチオ(大豆の発酵調味料)のタレをちょちょいっと付けたら、ビールと相性抜群です。
続いては、ビールのお供選手権で常にトップランキングに名を連ねるパックブンファイデーン(空芯菜炒め)。
香りが素晴らしいのは、強火で炒めたからでしょう。
ホイライパットプリックパオは、チリペーストを調味料にしたあさりの炒め物。
あさりの出汁とプリックパオ(チリペースト)の素晴らしきコンビネーションは、ビールが止まらなくなるのでご注意ください。
店名 | Kim Restaurant/ร้านกิม ข้าวต้มปริญญา |
電話番号 | 080-533-4558 |
営業時間 | 16:00-22:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/sGsJuVym1yW3Mg4k9 |
トラン県のローカルグルメ⑤|プラーガポン入りの珍しいバクテー「トゥタバクテー」
トラン県滞在の最終日に訪れたのは、バクテー専門店の『トゥタバクテー』です。
南部旅で訪れたほとんどの県で食べている料理とはいえ、トラン県で有名な店があると知り、居ても立っても居られず来店いたしました。
店頭でバクテーを調理すれば、熱々の土鍋をテーブルまで運んでくれます。
注文したのはプラーガポン(ปลากะพง)入りのバクテー。
魚を入れたバクテーはこれまで見たことがないので、けっこう珍しいと思います。
スープを一口飲むと、八角などの中華ハーブががつんと香って鼻腔から抜けていき、至高の一瞬!
スープに多種のハーブや生薬を使う料理だけに、それぞれの店が個性が出るのがバクテーです。
トラン県最後の食事として選んだバクテーで体が温まりパワーアップ。
僕は次の目的地であるクラビー県を目指しました。
店名 | トゥタバクテー/ร้านตุ๊ต๊ะ บะกุ๊ดเต๋ |
電話番号 | 086-798-9664 |
営業時間 | 07:30-14:00(月曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/eELYhaMXRWLZyf3U6 |
トラン県のローカルグルメはYouTubeでも紹介
トラン県グルメとして紹介した今回の5軒は、僕が運営するYouTubeチャンネルでも紹介しています。
動画も併せてご覧ください。
バンコクを主に、タイ全土のグルメ情報を配信していますので、ぜひぜひチャンネル登録お願いします!