2021年12月1日からスタートした「イサーン全県の旅」は、年を越して12県目のムクダハーン県に入りました。
動画配信をしながらタイ東北地方20県を2ヶ月かけてすべて回るという企画ですが、2022年になり旅程の半分以上が過ぎたことになります。
ムクダハーン県へ訪れるのは今回が初めて。
メコン川に接している県で、対岸にはラオスのサワンナケートが広がっています。
この県でもっとも有名な人気の観光スポットといえば、「ワット ローイプラプッタバート プーマノーロム」という長い名前の寺院。
巨大ナーガ像(パヤナーク)と白い仏像が建つ寺院で、白い仏像は高さ59m、土台込みで84m。
2011年より8年かけて建造されました。
仏像の基礎になっているドーム状の上まで行くことが出来て、ここからはメコン川やムクダハーン市街地が見渡せるのですが、これがまぁ素晴らしい!
また巨大ナーガ像も美しく圧巻!!
タイ人は赤い布に願いごとを書いてナーガ像にくくり付け、成就することを願っていました。
YouTubeライブで配信しましたので、そちらもご覧いただければ雰囲気を感じていただけると思います。
イサーン地方のメコン川沿いにある県では、川沿いでのんびり過ごすのが一番。
メコン川の向こうに広がるラオスを眺めているとノスタルジックになるのは、島国で育った日本人だからなのかもしれません。
初めて食すヤムガイベトナム(ยำไก่เวียดนาม)
メコン川沿いにあるムクダハーン県を含め、北にあるサコンナコーン県やナコーンパノム県などでは、ベトナムの食文化が根付いています。
このことはナコーンパノム県でのお店紹介の記事で詳しく述べますが、ベトナム人の移民が多いためです。
そういったベトナム食文化の影響を垣間見ることができる、とある食堂を見つけました。
女性店主が営む『ラーンソンピーノン(ร้านสองพี่น้อง)』。
クイッティアオやカオトムといったメニューを揃えているこの店で、僕が注目したのはヤムガイベトナム(ยำไก่เวียดนาม)です。
「私はタイ人だけど両親はベトナム人なの」
僕がヤムガイベトナムを注文すると、店主の女性はそう話してくれました。
やっぱりこの辺りには移住してきたベトナム人が多いようです。
移住してきた当人たちの多くは、高齢になっているかすでにお亡くなりになられている方が多いでしょうが、彼女のような二世がベトナム由来の味を守っているのでしょう。
しばらくすると注文したヤムガイベトナムが眼前に登場!
「ヤムガイ」は鶏肉と野菜を和えた料理でこれは一般的なんですが、料理名にベトナムが付与されることで異次元の料理になっています。
どっさりと使われたハーブ類や野菜、唐辛子、そして鶏肉。
玉ねぎのシャキシャキとした食感、弾力のある鶏肉、そして独特なハーブの香りと苦味が口の中に広がる。
これは食材のバランスが素晴らしい!
ベトナム風へのアレンジのポイントは、ハーブに隠されているんじゃないだろうか。
「パックペーウをいうハーブを入れてベトナム風に仕上げているの」
聞いたことのない食材登場!
後日調べて分かったんですが、パックペーウ(ผักแพว)とはベトナムコリアンダーだそうです。
ベトナム料理だけではなく、イサーン料理にも使われることがあるといいます。
「ラーンソンピーノン」の全メニュー
この店ではヤムガイベトナムを推しますが、他にもメニューがあるので紹介しておきます。
店主いわく、ヤムガイベトナムは鶏肉じゃなく豚肉でも出来るとのこと。
ヤムガイベトナムの他で気になるものだと、カオピアックとクイジャップユアンの2つがあるので、食べ比べてみたいなぁ。
ヤムガイバーン/ยำไก่บ้าน
ヤムムーカーラーイ/ยำหมูขาลาย
クイッティアオ ムーカーラーイ/ก๋วยเตี๋ยวหมูขาลาย
ガオラオ ムーカーラーイ/เกาเหลาหมูขาลาย
カオピアック ムーカーラーイ/ข้าวเปียกหมูขาลาย
クイッティアオガイ/ก๋วยเตี๋ยวไก่
ヤムガイベトナム/ยำไก่เวียดนาม
カオピアックセン グイジャップユアンミーカイ ミーガイ ミームー/ข้าวเปียกเส้นก๋วยจั๊บญวนมีไข่มีไก่มีหมู
カオピアックセンニャオ/ข้าวเปียกเส้นเหนียว
ルアクガイ/ลวกไก่
ルアクタラーイ/ลวกหมูทลาย
カオプラーオข้าวเปล่า
カオトムソンクルアン(ガイバーン、ムー、ムーヨー)/ข้าวต้มทรงเครื่อง(ไก่บ้าน หมู หมูยอ)
【SHOP DATA】
ラーンソンピーノン/ร้านสองพี่น้อง
TEL:062-8415-595, 099-0306-994
OPEN:07:00-16:30(基本無休)