本記事で取り扱うのはタイ・バンコクのヤワラート(ヤワラー)というエリアのグルメ情報です。
ヤワラートを歩いたことがある方はお分かりだと思いますが、通り沿いに中国語の看板が散見できるように、辺り一帯は華僑が住む中華街になっています。
目次
- 1 バンコクの中華街【ヤワラート】とは
- 2 【ヤワラート】はバンコク最強のグルメ街!
- 3 ヤワラート①|バンコク屈指のバクテー(肉骨茶)ならココ|義肉骨茶
- 4 ヤワラート②|スープ無しスキーが絶品|マーノップスキー
- 5 ヤワラート③|創業100年以上の最強ルークチン|ウンペンチュンルークチンプラー ジャオガオ
- 6 ヤワラート④|熱々の鉄板で弾けるラートナーに惚れる|クルアポンラマイ
- 7 ヤワラート⑤|独自のレシピの極上ジョーク|ジョーク ジェームアイキア
- 8 ヤワラート⑥|鉄板の上で牡蠣が弾けるオースワン!|ナイソウ
- 9 ヤワラート⑦|クイジャップとカオカームーでヤワラートの殿堂入り|クイジャップ ナイエーク
- 10 ヤワラート⑧|黒胡椒が効いた地鶏のガイヤーン|ガイバーンプリックタイダム
- 11 ヤワラート⑨|奥深いスープのガオラオに感動|ジェープークガオラオルアットムー ワットスタット
- 12 ヤワラート⑩|ミシュランバンコクも認めるクイッティアオクアガイ|クイッティアオ クアガイ アーン
- 13 ヤワラート⑪|鉄鍋メニューが10種ある名物屋台|ジェーベン パッギーガウ
- 14 ヤワラート⑫|牡蠣と白身魚がたっぷり入ったカオトムに驚愕|シャンギーカオトムプラー
- 15 ヤワラート⑬|珍しいヤムプラードゥックフー専門店|ジェーティック プラードゥックフー
- 16 ヤワラート⑭|牛煮込みのモーファイ鍋&ムーガタで満席|イエム ポチャナー
- 17 ヤワラートの食べ歩きでトイレに困ったらAMA TOILET
バンコクの中華街【ヤワラート】とは
タイに渡ってきた華僑はアユタヤ時代から存在していましたが、1800年代後半から福建や広東、潮州といった中国南部からタイを目指した華人が増加。
1890年ごろに現在のヤワラートが形成されたと言われています。
華僑が多く住み始めたことでこのエリアに浸透したのは中華料理や、中華をもとにしたタイ中華料理などです。
クイッティアオやカオマンガイ、カオカームー、パックブンファイデーン、オースワンなどなど、挙げ始めたらキリがありませんが、ここで創業した華僑たちは自分たちの味を作って守り、長年ヤワラートで営んでいる店舗も少なくありません。
【ヤワラート】はバンコク最強のグルメ街!
つまりヤワラートは「バンコク屈指のグルメ街」といって過言ではない!
少なくとも僕はそのように定義しているわけですが、だからこそヤワラートのグルメを多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。
ただ、ヤワラートには老舗や名店といわれる店がいくつもあり、バンコクで1000店舗は食べてきた僕でもいまだ来店したことのない店は無数に存在しています。
それだけにヤワラートでの店選びは迷うこと甚だしいわけです。
そういう「店選び問題」を解決すべく、今回「ヤワラートで行っておきたい14店舗」なる企画をやろうと決意したわけでございます。
「14店舗も選ばれても全部いけないよ〜」という方のおられるでしょうが、ヤワラートで14店舗に絞るのもこれまた至難。
選び始めたらキリがありませんので14店舗にいたしました。
なるべく色んな料理をご紹介したいこともあり、同じジャンルの店は避けて選びました。
店によっては本ブログ、もしくは僕のYouTubeチャンネルで紹介したことがある店舗も含まれていますが、そいった店々は必訪してほしいという意味が込められております。
それでは僕が選んだヤワラートで行っておきたい14店舗をご覧ください!
文字数がかなり多いので、読むのが大変なようでしたらYouTubeでもご覧いただけますよ。
ヤワラート①|バンコク屈指のバクテー(肉骨茶)ならココ|義肉骨茶
僕が初めてこの料理名を見た時は、「えらいお茶があるもんだなぁ」なんて思ったりしたもんですが、漢字名のインパクトはかなりのものです。
肉骨茶(バクテー)とはマレーシア由来の料理で、詳細はWikipediaから引用しておきましょう。
ぶつ切りの豚あばら肉(皮付き)や内臓肉を、漢方薬に用いる生薬と中国醤油で煮込んだ料理で、一般的には土鍋で供され、白米にスープを掛けながら食べる。刻み生ニンニク・刻み青唐辛子を好みに応じつけたり、スープに入れる。油条(中国式の揚げパン)を切ったものをスープに浸して食べる。
Wikipediaより引用
中国からマレーシアに渡ってきた福建省の華人が発祥と言われていて、料理名の由来は諸説あるようです。
ひとつは、低賃金で重労働を担っていた華僑たちにとって肉骨茶は栄養価の高い食事であり、「削ぎ落とし切れなかった肉片がついた骨」が入っていたことから「肉骨」の名が由来したという説。
もうひとつは、マレーシアのとある漢方薬医の子どもが病弱だったため、漢方を使った薬膳料理として作られた、という説です。
ヤワラートで唯一の肉骨茶専門店「義肉骨茶(イーバクテー)」
この肉骨茶を扱う店はバンコクにいくつかあるんですが、これがまぁ少ない。
グルメの街ヤワラートならいくつかありそうなんですが、たった一つの店舗しか僕は知りません。
それが『義肉骨茶(イーバクテー)』です。
厨房が歩道に面している昔ながらの食堂といった程のお店で、店名通りメニューにあるのは肉骨茶オンリー!
サイズが選べるようになっており、1人前用の土鍋は120バーツ、2人前が240バーツ、3人前が360バーツと、6人前までのサイズがあるようです。
副菜はパートンコーとご飯。
ドリンクメニューはタイティーやコーヒーなどなど、いくつか揃っています。
肉骨茶を作り続けて20年「義肉骨茶(イーバクテー)」
がっちりとした体格の店主は注文を受けると、土鍋をガスコンロに置いて着火。
スープを温めえのき茸や白菜、豚肉などの具材を入れて熱していきます。
テーブルへ運ばれてくるころにはグツグツと煮えたぎっていて熱々!
中国醤油とともに煮込まれている数種類の生薬が、一体となってスープの風味を作り出し、飽くことなく楽しませてくれるんです。
そのスープの旨味をまとった白菜やえのき茸とご飯は抜群の相性。
豚あばら肉は2種類のタレを付けていただきます。
ときおりパートコンコーをスープに浸して食べるのもグッド。
タイのグルメ街でマレーシアを感じることができる瞬間です。
「ここでは9年やってますけど、以前の場所からだと20年ほど肉骨茶を作り続けています」
穏やかな雰囲気の店主はそう話してくれました。
バンコクで数少ない肉骨茶の専門店。
ヤワラートへ来たなら味わってみてください。
店名 | 義肉骨茶/อี้ บักกุ๊ดเต๋ |
電話番号 | 093-937-8920 |
営業時間 | 09:00-16:00(不定休なのでFBで要確認) |
Google Map | https://goo.gl/maps/hUEiK6nJZWoavNkz8 |
https://www.facebook.com/eybakkutteh/ |
ヤワラート②|スープ無しスキーが絶品|マーノップスキー
夕刻になると中華街門近くの歩道に、いくつものテーブル席が並び始めます。
こちらのお店はスキーが旨いと評判の『マーノップスキー(มานพ สุกี้)』。
営業開始の17時からお客さんの姿が現れ始め、18時を過ぎると満席になることも珍しくありません。
スキーとは春雨を使った麺料理で、白菜やネギ、イカなどを具材としてスープで提供するものと、炒めたものの2種類があります。
優しいスープのスキーナーム
僕は2品を注文したのですがまずはスープ有りで豚肉入りのスキーナーム ムー。
あっさりとした優しいスープに春雨、白菜などの野菜、そして溶き卵にマリネされた豚肉が入っています。
これは飲んだ後になんかにいいなぁ。
春雨を炒めたスキーヘンが旨い!
僕が推すのは炒めたスキーのスキーヘンです。
こちらも豚肉入りで、スープ有りと同じく春雨に白菜やイカ、豚肉を炒めているんですが、腐乳を使ったソースが絶妙。
これはビールに合うので、近くのコンビニでわざわざ調達してきましたよ!
来店しているタイ人を見ると炒めたスキーを注文している方が大半だったので、『マーノップスキー』のおすすめでもありますよ。
「マーノップスキー」の全メニュー
『マーノップスキー』にはご飯ものも揃っています。
気になるのはカオムーグローブ。
カリカリ感にそそられます。
カオムーデン/ข้าวหมูแดง
カオムーグロープ/ข้าวหมูกรอบ
スキーナームムー、ガイ、ヌア/สุกี้น้ำหมู,ไก่,เนื้อ
スキーヘンムー、ガイ、ヌア/สุกี้แห้งหมู,ไก่,เนื้อ
パットナムマンホイラートカオ/ผัดน้ำมันหอยราดข้าว
パットガパオラートカオ/ผัดกะเพราราดข้าว
店名 | マーノップスキー/มานพ สุกี้ |
電話番号 | 080-605-5047 |
営業時間 | 17:00-23:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/iJcJbhHeAVFubFob6 |
ヤワラート③|創業100年以上の最強ルークチン|ウンペンチュンルークチンプラー ジャオガオ
日本で"練り物"といえばおでんが相場ですが(西尾調べ)、タイで練り物といえばクイッティアオでございます。
タイでは「ルークチン」と呼ばれクイッティアオにトッピングしたり、串に刺して焼いたり、はたまた揚げたりと、あらゆる屋台や食堂で活躍している人気者です。
ルークチンにこだわっている店は自家製のものを使っていることが多く、ヤワラートの『ウンペンチュンルークチンプラー ジャオガオ』もしかり。
こちらは自家製ルークチンを売りにしたクイッティアオ屋なんです。
こだわり抜いたルークチンで創業100年!
店舗の間口が狭く、奥に細長く続いている「ウナギの寝所」のような造りで、両端にテーブルが並べられています。
店頭には自家製という各種ルークチンがずらり。
昼前だというのに店内はほぼ満席で、テーブルについた僕は太麺のイエンタフォーとスープ無しのバミー麺をオーダーしました。
美しいピンク色のスープは、豆腐を紅麹で発酵させた紅腐乳(タオフーイーシーデーン/เต้าหู้ยี้สีแดง)という調味料の色です。
ほどよい酸味と独特の香りが口の中に広がり、これには太麺のセンヤイが合う!
そして同店ご自慢のルークチンです。
入っているのはルークチンプラー(魚のルークチン)やルークチンクン(エビのルークチン)、フーグアイ(魚のすり身を揚げたもの)、プアックトート(揚げた芋)。
スープや麺の存在が薄れてしまうほどどのルークチンも素晴らしく、主役の座を奪っている感すらあります。
バミー麺も人気のメニュー
そして続いてはバミー麺。
こちらのお店はバミー麺も人気のようで、来店した方々が注文したものを見ると、かなりの割合でした。
トッピングは当然ながらルークチン各種です。
わたくしはバミー麺も大好きなので、自家製ルークチンといただけるなんて最高ですよ。
若き現店主にお話を伺いました。
「うちのルークチンはすべて自家製。不要なものは一切入れておらず魚だけで作ってます。MSG(化学調味料)も使ってませんよ」
こだわりのルークチンは店頭に盛られていて、これだけを買いに来るお客さんもいるほど。
創業年数を聞くとなんとおよそ100年!
現在の店主は3代目で、2代目の甥っ子だそうです。
「ウンペンチュンルークチンプラー ジャオガオ」の全メニュー
ルークチンプラー/ลูกชิ้นปลา(魚のルークチン)
ルークチンクン/ลูกชิ้นกุ้ง(エビのルークチン)
フーグアイ/ฮือก้วย(魚のすり身を揚げたもの)
プアックトート/เผือกทอด(揚げた芋)
ナンプラートート/หนังปลาทอด(揚げた魚の皮)
バミー、センヤイ、センレック、ミーカオ/บะหมี่,เส้นใหญ่,เส้นเล็ก.หมี่ขาว
ピセー/พิเศษ
バミーソーンゴーン/บะหมี่ 2 ก้อน
ガオラオ/เกาเหลา
イエンタフォー/เย็นตาโฟ
店名 | ウンペンチュンルークチンプラー ジャオガオ/อึ้งเป็งชุง ลูกชิ้นปลาเจ้าเก่า |
電話番号 | 081-732-5955 |
営業時間 | 07:00-15:00(基本無休) |
Google Map | https://g.page/AungPengChung?share |
ヤワラート④|熱々の鉄板で弾けるラートナーに惚れる|クルアポンラマイ
夕刻、ヤワラート通りからプレーンナーム通りに入ると車道に並べられている無数のテーブルが見えてきます。
こちらの屋台は鉄板ラートナーで有名な『クルアポンラマイ』です。
18時の営業開始前から待っている客もいて、開店早々すぐさま満席。
外国人観光客も多数来店しヤワラートの名店に数えられています。
必食は鉄板ラートナーこと「ラートナー プーカオファイタレー」
『クルアポンラマイ』の名物料理は前述したように鉄板ラートナーこと「ラートナー プーカオファイタレー(ราดหน้าภูเขาไฟทะเล)」です。
一般的なラートナーは太麺や細麺にあんかけがかけられ、カナーや豚肉が具材として使われているのですが、こちらのラートナーはちょいと違う。
まず太麺は揚げられていて、それを熱せられた鉄板に乗せてエビやイカをトッピング。
客席に運んだあと、別容器に入ったあんかけをどどっと流し込み、じゅじゅじゅーっと激しい音を立て一気に沸騰させたら完成です。
音もさることながら味も秀逸なのが鉄板ラートナー。
揚げた太麺は表面がカリカリ、中がもちっとした食感で、これをあんかけに絡めるとブラボー!
エビやイカも楽しめる贅沢な一品です。
鉄板スキーも旨い!「スキーヘンタレー」
鉄板ラートナーの他に僕が推したいのは鉄板スキー。
春雨とシーフード、白菜、空芯菜を紅腐乳を使った調味料で味付けし、強火で炒めた一品です。
こちらも鉄板で提供されるのですが、紅腐乳の風味が春雨に染みて絶妙!
卓上にもタレがあるので、さらに風味を強くしたい人はこれを使ってください。
「クルアポンラマイ」の全メニュー
外国人客も多いことから、メニューには写真が掲載され英語表記があるので注文楽々。
カタカナ表記にした料理名を載せておくので参考にしてください。
以前はビールがなかったんですが、今はチャンビールがありました!
ホイナーンロム/หอยนางรมทอด
オースアン/ออส่วน
タレートート/ทะเลทอด
スキーヘンタレー/สุกี้แห้งทะเล
スキーナームタレー/สุกี้น้ำทะเล
ラートナー プーカオファイタレー/ราดหน้าภูเขาไฟทะเล
クイッティアクアグロープタレー/ก๋วยเตี๋ยวคั่วกรอบทะเล
クイッティアクアニムタレー/ก๋วยเตี๋ยวคั่วนิ่มทะเล
タローパットキーマオタレー/ทาโร่ผัดขี้เมาทะเล
シャンハイパットキーマオタレー/เซี่ยงไฮ้ผัดขี้เมาทะเล
センミーパットグラチェータレー/เส้นหมี่ผัดกระเฉดทะเล
クンガティアム ラートカオカイダオ/กุ้งกระเทียมราดข้าวไข่ดาว
トムヤムタレー/ต้มยำทะเล
クンオップウンセン/กุ้งอบวุ้นเส้น
ママートムヤムタレー/มาม่าต้มยำทะเล
店名 | クルア ポンラマイ/ครัวพรละมัย |
電話番号 | 099-249-5414 |
営業時間 | 18:00-02:00(月曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/Ep2jz33FhRWq5px79 |
https://www.facebook.com/kruapornlamai |
ヤワラート⑤|独自のレシピの極上ジョーク|ジョーク ジェームアイキア
タイでの朝の定番といえばジョークは外せません。
ヤワラートには意外とジョーク専門店が少ないのですが、寺院「ワットトライミット」の近くに早朝から開店している食堂が営業しています。
店内には席がなく、車道に並べたテーブル席のみという『ジョーク ジェームアイキア』です。
開店時間は午前4時半。
真っ暗な時間から営業を始めているわけですが、それでも足を運ぶ人々がいるのはここのジョークが恐ろしいほどの誘引力を持っているに違いありません。
なめらかでとろりとした極上のお粥
メニューを見るとカイヨーマー(ピータン)入りがあったので、そちらを注文。
ピータン入りのジョークがあれば必ず選んでしまうほどピータン好きでございます。
まずここのお粥で特筆したい点は、とろとろ感が半端ない!
その上なめらかさがあり、他店では味わえない独特なお粥です。
『ジョーク ジェームアイキア』は創業して50年以上、16歳から売り始めたという初代オーナーは、自身でレシピを考案したといいます。
これほどのお粥を提供しているからこそ、早朝から来店する方がいるのしょう。
「ジョーク ジェームアイキア」の全メニュー
全メニューと言ってもジョークしかないわけですが、トッピングの具材などが表記されています。
参考までにカタカナを表記したものも載せておきます。
タマダー/ธรรมดา(普通盛り)
タマダーサイカイ/ธรรมดาใส่ไข่(普通盛りの卵入り)
ピセー マイサイカイ/พิเศษไม่ใส่ไข่(大盛りの卵無し)
ピセー サイカイ/พิเศษใส่ไข่(大盛りの卵入り)
サイガポヤーンディアウ/ใส่กระเพาะอย่างเดียว(魚の浮き袋入り)
ガポヤーンディアウ サイカイ/กระเพาะอย่างเดียวใส่ไข่(魚の浮き袋と卵入り)
サイカイヨーマー/ใส่ไข่เยี่ยวม้า(ピータン入り)
ピセーカイヨーマー/พิเศษไข่เยี่ยวม้า(大盛りのピータン入り)
店名 | ジョーク ジェームアイキア/โจ๊กเจ้หมวยเกี้ย |
電話番号 | 089-011-8802 |
営業時間 | 04:30-10:00(月曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/iuTgxzSX1BKX2obq6 |
ヤワラート⑥|鉄板の上で牡蠣が弾けるオースワン!|ナイソウ
僕は初めて『ナイソウ』へ来店したのは2015年12月。
牡蠣の卵炒め「オースワン」が評判と聞きブログで取り上げるべく訪れたのですが、さすがでした。
本企画でもこの店は外せないと思い、ひさびさにお邪魔いたしました。
とろとろ感に打ちのめされる絶品オースワン
オースワンはもともと華僑が持ち込んだタイ中華料理なのでヤワラートにあるのは珍しくはないんですが、強豪ひしめくこの街で評判が高いという点がまず凄い。
その理由は食べていただければご理解いただけるでしょう。
まず特筆したいのはとろとろ感。
柔らかくもっちりとした食感は、食すものをうっとりとさせてしまうのでたいへん危うい。
牡蠣もたっぷり入っていて130バーツという値段も魅力的すぎて危ういし、ビールがどんどん進んで止まらなくなるのもこれまた危うい。
とにかく『ナイソウ』のオースワンは一度食べたら忘れられなくなるほど危ういんです!
日本人に大人気プーニムパッポンカリー(ปูนิ่มผัดผงกะหรี่)
他の料理の気になるのでスタッフにおすすめを聞きました。
『ナイソウ』には日本人もときおり来店するそうで、よく注文されるのがプーニムパッポンカリーです。
ソフトシェルクラブという殻の柔らかいカニを使ったもので、剥かずにそのまま食べられるのが特徴。
一般的なプーパッポンカリーだと殻を剥くのが面倒だという方もいるでしょうけど、これなら手を汚さずいただけます。
店によってパッポンカリーは油っこいものがありますが、『ナイソウ』は油っぽさがなく食べやすい。
『ナイソウ』でのお気に入りに追加いたしました。
豚肉の炭火焼きムーサデッド(หมูสะเด็ด)
もう一品、おすすめとして出してもらったのがムーサデッドという豚肉料理です。
炭火で焼いた豚肉をカットして、スパイシーなタレをかけて仕上げています。
これがビールとの相性が抜群でして、もう1本チャンビールを追加してしまいましたよ!
店名 | ナイソウ/ร้านอาหารนายโซว |
電話番号 | 02-222-1539 |
営業時間 | 11:00-14:00,17:00-21:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/w6rEiWeMvTQRC2ow8 |
ヤワラート⑦|クイジャップとカオカームーでヤワラートの殿堂入り|クイジャップ ナイエーク
ガイドブックなどで散々紹介されているので、僕があえて取り上げる必要もないかとも思ったんですが、知らない方もいるだろうと本企画のラインナップに加えたのが『クイジャップナイエーク』です。
店名通りクイジャップをウリにしている店舗で、タイ人はもちろんのこと日本人など外国人旅行者の姿も多い超有名店。
「すでに知ってるよ」という方も多いでしょうけど、あえて取り上げますよ!
ミシュランバンコクも認めたクイジャップ
クイジャップとは板状の米麺をくるっと巻いた、一見するとマカロニのような麺を使った料理です。
一般的にクイジャップのスープの種類は中華ハーブを使った濃い色のものと透明感のあるものの2種類ありますが、『クイジャップナイエーク』は後者。
胡椒を効かせた風味が特徴で、これが旨いんだ!
もう1点、注目してもらいたいのはトッピングされているカリカリ豚の「ムーグローブ」です。
スープ料理の一員なのにも関わらず、カリカリ感が損なわれていないのは驚き。
僕はもともとムーグローブが好きなのでいくつもの店で食べてきましたが、ここはトップレベルで「もっとトッピングで入れてほしい!」と胸中で叫んでしまいました。
ミシュランバンコクのビブグルマン部門を2年連続で掴んだだけあり、その実力たるや本物です。
約60年前に創業したエックさんと奥さんは、中国から移住してきた華僑。
当初は天秤棒を担いで売り歩いていましたが、30年後に現在の店舗を持つようになったといいます。
華僑の底力を感じさせるエピソードです!
中華ハーブの香り高いカオカームーにもうっとり
この店の実力はクイジャップだけではないところが恐ろしい。
ほかにもいろいろとメニューがあり、前述したようにムーグローブもカリカリ感も感動するほど素晴らしいんですが、それだけではありません。
なんとカオカームーも推しているんです!
クイジャップとカオカームーの両品を提供している店も稀有なのに、どちらも旨いなんてにわかに信じがたい。
もし本当にそれが事実なら
「天は二物を与えず」
という諺が嘘になってしまいます。
そう、『クイジャップナイエーク』に関していうと、天は二物を与えてしまったんです!
カオカームーは八角やシナモンなど中華ハーブの香りが芳醇で、鼻腔でも「旨い!」と感じるほど。
僕がミシュランバンコクの関係者でも、間違いなく太鼓判を押すお店でしょう。
店名 | クイジャップ ナイエーク/ร้านก๋วยจั๊บนายเอ็ก |
電話番号 | 02-226-4651 |
営業時間 | 08:00-24:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/UDYisNBtD1eYb4VZ8 |
ヤワラート⑧|黒胡椒が効いた地鶏のガイヤーン|ガイバーンプリックタイダム
ヤワラートで極端に少ない飲食店のジャンルが、イサーンレストランです。
華僑が多いことからイサーン出身者が入り込みずらいという理由かもしれません。
実際、僕が出会ったのはほんの数店舗しかなく、その数少ないイサーン料理店のひとつが『ガイバーンプリックタイダム』です。
店名の「ガイバーン」とは地鶏を意味するタイ語。
つまり地鶏のガイヤーンをウリにしているのですが、これが只事じゃないんです。
地鶏を炭火で炙り黒胡椒で仕上げたガイヤーン
ジュライロータリーから北上したところに立地し、店頭で炭火を使い地鶏を炙っているのですぐに見つけられるでしょう。
こちらのガイヤーンは地鶏を使っているほか、調理法にもこだわっています。
店名の「プリックタイダム」とは黒胡椒のこと。
つまり黒胡椒を使った地鶏のガイヤーンという意味なんです!
実際のガイヤーンを見てもらえれば一目瞭然。
鶏肉の上にどっさりと胡椒がかかっています。
この胡椒がガイヤーンにパンチが効かせ、しかも地鶏の旨味を引き出している。
仕込み時も胡椒を使っているというガイヤーンの調理法は、店主いわくコンケーン由来だそうです。
酸味がたまらないイサーンスープのトムセープグラドゥークムーオーン
ほかには、イサーン地方のスープ料理トムセープグラドゥークムーオーン(ต้มแซบกระดูกหมูอ่อน)もオーダー。
酸味が効いたスープで、豚の軟骨が入っていてコリコリとした食感がいい。
ガイヤーンやカオニャオにも合うので、相棒にどうぞ。
イサーン料理だけじゃないラインナップ
店内の壁に掲げられた黒板にはおすすめメニューがあり、そこにはイサーン料理以外のラインナップも揃っています。
それらの中で僕が選んだのは、エビのすり身を揚げたトートマンクン。
エビがどっさりと入っていてひとつひとつが大きく贅沢な一品です。
こういった品々が揃っているので辛い料理が苦手な方でも安心。
とにもかくにも、ガイヤーンは必須です!
店名 | ガイバーンプリックタイダム/ไก่บ้านพริกไทยดำ ห้าแยกพลับพลาไชย |
電話 | 02-623-1921 |
営業時間 | 10:00-21:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/NZynszpCdBnKmt5H6 |
ヤワラート⑨|奥深いスープのガオラオに感動|ジェープークガオラオルアットムー ワットスタット
MRTサムヨット駅から歩いて数分。
早朝からガオラオを求めて多くのタイ人が来店する食堂があるんです。
元気な女性店主が営む『ジェープークガオラオルアットムー ワットスタット』という店で、店に足を運ぶ方だけじゃなくデリバリーの注文もひっきりなしで入ってきます。
これだけ賑わっている理由は、ガオラオを食べて理解できました。
食べ始めたら止まらない極上スープのガオラオ
ルアット(血の塊)や豚レバー、豚肉などがたっぷりと入っているガオラオ。
ほんのりと濁りのあるスープを一口いただくと、目を見開きました。
豚レバーなども臭みはなく、スープの奥深さも手伝ってどんどん食べ進めてしまう!
ガオラオには白ご飯を相棒にするのがおすすめ。
もしくはシャンハイ、ギアムイーといった麺があるのでこれらを入れることも可能です。
ムーゴントートやギアオトートといった揚げ物も推し
またガオラオのほかに揚げ物も推しているようで、女性店主から勧められムーゴントート(หมูก้อนทอด)という豚すり身の揚げ物と、揚げワンタンのギアオトート(เกี๊ยวทอด)も注文しました。
ムーゴントートというのは初めて。
これがほんとに柔らかくて、言われなければ豚肉であることが分からないかも。
ギアオトートには豚肉のミンチが包まれていてサクサク感が素晴らしい。
ジンチューチャイ(จิงจูฉ่าย)というハーブもあり
「うちは10年以上やってるよ」
気さくにお話しいただいたのは女性店主のプークさん。
以前はワットスタットの塀の近くで売っていたそうですが禁止されたため、3年ほど前に家を改装し店舗として営むようになったといいます。
ひとつ気になっていたのは、メニューにあるジンチューチャイ(จิงจูฉ่าย)です。
「これをねガオラオに入れると美味しくなるのよ。健康にもいいの」
調べてみると中国ハーブのようで、店主いわく高血圧や胃や腸の酸を抑えくれる特性があり、また血流も良くなるといいます。
ジンチューチャイを扱っている店を見たことがないので、かなりマニアックなハーブなのかもしれません。
それにしても、こちらのガオラオのスープには魅せられました。
毎日これだけのお客さんが訪れるのも頷ける一杯です。
店名 | ジェープークガオラオルアットムー ワットスタット/เจ๊ปุ๊ก เกาเหลาเลือดหมู วัดสุทัศน์ |
電話番号 | 089-810-8556 |
営業時間 | 06:00-14:00(最後の週の火曜日だけ休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/PWwAKnb2Hm8k2ARZ7 |
ヤワラート⑩|ミシュランバンコクも認めるクイッティアオクアガイ|クイッティアオ クアガイ アーン
クイッティアオクアガイという料理は、もっと普及してもいいんじゃないかと密かに思っています。
太麺のセンヤイを強火で炒め、そこに鶏肉や卵を入れ数種の調味料だけで味付けをした、実にシンプルな料理です。
シンプルだからこそ素材や調理技術の腕が問われる料理で、ヤワラートには有名店がいくつか点在しています。
そのひとつを挙げるとしたら、『クイッティアオ クアガイ アーン』は外せないでしょう。
2019年から2022年までの4年連続、ミシュランバンコクのビブグルマンに選ばれてますから!
炭火が魅せる強火マジック!
『クイッティアオ クアガイ アーン』の中核ともいうべき調理場は、店の裏手にあります。
僕は入店するや否や、まずここから拝見させてもらいました。
店の裏といっても厨房があるわけではなく、裏路地に調理場を設けているだけ。
ここでひたすらフライパンをふるスタッフの姿があります。
クアガイは火力が特に重要ですが、店で使っているのは炭火。
ガスよりも炭火の方が仕上がりが良いそうです。
太麺のカリカリ感ともちもち感にノックアウト
そうして出来上がったクアガイが素晴らしい。
クアガイというのは本来、太麺と鶏肉を炒めたものですが僕は今回、鶏肉だけではなくエビやイカなども入った豪華版をオーダーいたしました。
クアガイが50バーツで、豪華版は100バーツです。
贅沢極まりない!
まず太麺のセンヤイを味わっていただきたい。
炒めているというよりも油で揚げた感があるカリカリ感で、中はもちもち。
強火で炒めた独特の風味があり、一口だけでうっとりとさせる恐ろしい一品です。
クアガイだけでも十分な破壊力があるにも関わらず、他にもメニューを揃えているのがさらに恐ろしいんです!
「クイッティアオ クアガイ アーン」の全メニュー
クアガイは鶏肉入りですが、ほかにハムやイカ、それらをミックスで入れたものなどのメニューもあります。
「クイッティアオオップガイ」は強火で炒めたものではなく、蒸した感じで仕上げています。
次の機会はオップガイ!
メニュークイッティアオクアガイ/เมนูก๋วยเตี๋ยวคั่วไก่
クアガイ/คั่วไก่
クアムー/คั่วหมู
クアハム/คั่วแฮม
クアプラームック/คั่วปลาหมึก
クアルアムサムヤーン(ガイ、ハム、プラームック)/คั่วรวม 3 อย่าง (ไก่,แฮม,ปลาหมึก)
クアルアムミットトゥックヤーンミークン/คั่วรวมมิตรทุกอย่างมีกุ้ง
クアクンヤーンディアウ/คั่วกุ้งอย่างเดียว
ガオラオヘンクア(ガイ、ムー、ハム、プラームック、クン)/เกาเหลาแห้งคั่ว (ไก่,หมู,แฮม,ปลาหมึก,กุ้ง)
メニュークイッティアオオップガイ/เมนูก๋วยเตี๋ยวอบไก่
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オップルアムサムヤーン(ガイ、ハム、プラームック)/อบรวม 3 อย่าง (ไก่,แฮม,ปลาหมึก)
オップルアムミットトゥックヤーンミークン/อบรวมมิตรทุกอย่างมีกุ้ง
オップクンヤーンディアウ/อบกุ้งอย่างเดียว
ガオラオオップガイ(ガイ、ムー、ハム、プラームック、クン)/เกาเหลาอบไก่ (ไก่,หมู,แฮม,ปลาหมึก,กุ้ง)
店名 | クイッティアオ クアガイ アーン/แอนก๋วยเตี๋ยวคั่วไก่ |
電話番号 | 02-621-5199 |
営業時間 | 14:00-23:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/kGYatqo6fsnzFocK7 |
ヤワラート⑪|鉄鍋メニューが10種ある名物屋台|ジェーベン パッギーガウ
ヤワラートの中華門近くで40年以上。
70歳の店主が現役で鍋を振っている屋台『ジェーベン パッギーガウ』が営業しています。
こちらは炒め物専門の屋台でメニューは合計10種類あり、それらの中で店が推しているのはパッギーガウという料理なんです。
炒め加減と味付けが絶妙!太麺炒めのパッギーガウ
パッギーガウはこの店のオリジナル料理で、太麺のセンヤイにエビやイカ、豚肉などを加えて炒めたもの。
他の料理もそうなんですが、この店の特徴はすべての料理を鉄鍋で提供していることです。
僕の持論として
「鉄鍋で出す料理は3割増しで旨そうに見える」
という説がございまして、これは『ジェーベン パッギーガウ』が体現しています。
今回、こちらにはおよそ1年ぶりに取材で来店いたしました。
店主は僕のことを覚えていてくれたようで、撮影はめちゃウェルカム!
そうして撮影を進めている僕に、店主が近づいてきてこう言いました。
「いまは鉄鍋じゃなくて使い捨てのプラスティック容器を使っているの」
理由を聞くと、コロナの影響により一時的にプラスティック容器にしているそうです。
屋台で営業していることもあり、使い捨てなのが安心・安全なのでしょう。
一時的とはいえ鉄鍋が廃止されているのは残念ですが、味は変わりません。
とにかく強火で炒められたパッギーガウは香りがいい!
炒め系の料理が、強火が正義なのだということを痛感させられる瞬間です。
強火で炒めたカオパット(炒飯)もたまらない!
今回は2品をいただこうと、店主に他のおすすめは何かを伺いました。
「うちは10品全部おすすめだよ」
さすがでございます。
おすすめでないものは売らないという料理人としての矜持が込められている。
僕は悩みに悩んだ結果、男のロマンが詰まったカオパットにいたしました。
出てきたカオパットを見て、驚かない日本人はいないでしょう。
ご飯より具材の方が多いがな〜!
炒められたご飯の上にはエビやらイカやら豚肉がどどーんと居座っており、何の料理だか分からない様相を呈しております。
それだけ具材の多さが半端ない。
こちらのカオパットも炒め具合は素晴らしく、ご飯の香りがたまりません!
イカやエビのプリプリ感にも心を揺さぶられ、このお店への愛はさらに深まりました。
店名 | ジェーベンパッギーガウ/เจ๊เบญผัดงี่เง่า |
電話番号 | 081-814-7479 |
営業時間 | 10:00-16:00(月曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/tnuvFyo21qddfFCd7 |
ヤワラート⑫|牡蠣と白身魚がたっぷり入ったカオトムに驚愕|シャンギーカオトムプラー
カオトムというのは日本でいう雑炊のようなものです。
中国から渡ってきた料理ゆえ、ヤワラートにはいくつかのカオトム専門店があり、『シャンギーカオトムプラー』もそのひとつです。
構えている店舗は小さくて古く、歩道にテーブル席を並べているのはタイならではの光景。
店頭には屋台のような調理場があり、下部には真っ赤な炭火が炎を上げ鍋を熱していました。
創業100年近いカオトム専門店
店舗の規模は大きくないですが女性スタッフが数名いるのは人気店だからでしょう。
僕が気になったのは、調理しているスタッフの前でずっと座っている高齢の女性です。
当初、見学に来ている方でもいるんだろうかと思ったんですが、彼女が店主でした!
「うちは94年やってるよ」
100年近くも営業している老舗で、しかも彼女自身は84歳!
店頭で座っているのは調理しているスタッフを指導するためのようです。
脚が悪くようですが、いまでも現役で頑張っておられます。
炭火で煮込んだカオトムの出汁に魅せられる
外国人も訪れるようでタイ語メニューだけではなく英語メニューもありました。
基本的にはカオトムだけなんですが、トッピングする具材が記載されています。
僕はホイナンローム(牡蠣)とプラーガポン(スズキの一種)の2つを入れることに。
出てきたカオトムを見て驚いたのですが、まぁ牡蠣と白身魚が多いこと!
さらに驚いたのはカオトムのダシです。
これまでいくつものカオトムに出会ったきましたが、味は別格。
牡蠣や魚はたっぷり入っているし出汁は素晴らしいし、こんなカオトムに出会えるなんてヤワラートは奥深い。
驚いたのはこれだけではありません。
お会計をしたところなんと400バーツ!
カオトム1杯でこれだけの値段設定ですが、歩道のテーブル席はほとんど満席になっています。
きちんとした料金設定にして旨いものを提供する。
そういった矜持を示した料金設定なのでしょう。
店名 | シャンギーカオトムプラー/เซียงกี่ข้าวต้มปลา |
電話番号 | 089-968-6842 |
営業時間 | 16:00-22:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/sY4wiu1BHUJWbC2Y9 |
ヤワラート⑬|珍しいヤムプラードゥックフー専門店|ジェーティック プラードゥックフー
ヤム(和え物のサラダ)にはいくつもの種類がありますが、マイナーなもののひとつに「ヤムプラードゥックフー」というヤムがあります。
細かく砕いたプラードゥック(ナマズ)を揚げて、マンゴーなどを使った甘酸っぱいタレでいただく料理です。
本ヤワラート企画では、このマイナーや料理を知ってもらいたいという個人的な想いから、14店舗のラインナップに加えました。
僕はこの揚げたナマズのサクサク&ふわふわ感が好きで、メニューにあれば高確率で注文するのですが、これがなかなか無いんだ!
ヤムプラードゥックフーを作ったことがないので想像でしか言えませんが、ひょっとしたら調理が面倒なのか難しいのかもしれません。
出会うことが難しいヤムプラードゥックフーですが、ヤワラートに専門店があったのを見つけたのはごく最近のことでした。
数ヶ月前に移転した「ジェーティック プラードゥックフー」
ヤムプラードゥックフーを主戦力商品にしている『ジェーティック プラードゥックフー』に出会ったのは5ヶ月ほど前。
ヤワラートに専門店があることを見つけた僕は、すぐさま取材しブログで紹介しました。
そして本企画でも取り上げようと再度来店したところ、店の姿がまるっきりない!
取材のアポイントを入れているので閉店しているはずもないし、どういうことだろう…。
近くにいる方に聞いてみました。
「あっちの方に移転したよ」
なんとまさかの移転!
言われた通りに向かってみると、新しい店舗として営業していました。
以前は完全な屋台営業でしたが、移転先はかなりオシャレになっていて、ほんとうにココなのかと目を疑ったほど。
店内は白を基調とし、カフェとして営業もできるような雰囲気になっています。
開店したばかりにお邪魔したので客は僕1人だけでしたが、デリバリーの注文はひっきりなしに入っているようで、入り口近くにはヤムプラードゥックフーなどが山積みです。
どうして移転したのか女性店主にうかがいました。
「以前の場所の契約が切れて更新ができなかったので、ここに移転したんです」
移転したのは3ヶ月ほど前。
創業して29年と言っていたので、長らく営業していた場所とのお別れだったようです。
屋台に食べに来るつもりだったのに洒落た店になっているもんだから、なんだかソワソワして落ち着かないw
しかも客が僕1人だけという状況ではございますが、ヤムプラードゥックフーを注文いたしました。
注文した後、オーナーさんの許可を得て奥の厨房を見せてもらうことに成功。
揚げるところを見たかったんです。
「サクふわ感」がたまらないヤムプラードゥックフー
まずはプラードゥックをミキサーにかけて粉々に。
それを熱した油に入れて揚げていきます。
油に入れるとナマズの身がぶわっと広がり、数秒で出来上がりました。
その様子はYouTubeでご覧くださいね。
そして出来上がったヤムプラードゥックフー。
揚げ時間が数秒なのもありまったく油っぽくもなく、揚げ物とは思えないほど見た目はふわふわしていて、食べるとサクサク&ふわふわしているという独特な食感です。
これにかけるのが特製のタレで、細切りのマンゴーやホムデーン、パクチー、プリックキーヌーといった具材が、甘酸っぱいタレに浸されています。
サクサクしているんだけどふわっともしている。
「サクふわ感」といえばいいんだろうか。
本記事を機会にヤムプラードゥックフーという料理を知ってもらい、気になればヤワラートへ出向いてもらいたい。
そして「サクふわ感」を味わってください。
店名 | ジェーティック プラードゥックフー/เจ๊ติ๊ก ปลาดุกฟู |
電話番号 | 083-713-3067 |
営業時間 | 11:00-23:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/J3zN35G446MhPB9x9 |
ヤワラート⑭|牛煮込みのモーファイ鍋&ムーガタで満席|イエム ポチャナー
ヤワラート企画の最後に紹介するのは、僕が個人的に好きな『イエム ポチャナー』です。
ブログを書いている方々中には「ほんとうに好きな店は教えない」という方もおられるでしょうが、僕はほんとうに好きな店も教えちゃいます。
『イエム ポチャナー』は牛煮込鍋、いわゆるモーファイ鍋とムーガタを揃えている、非常に稀有なお店です。
18時を過ぎたあたりから客席が埋まり始め、19時から20時にはピークを迎え空席がないことも珍しくありません。
客席を見るとモーファイ鍋とムーガタが分かれていて、人気を二分しています。
僕は当然、モーファイ鍋です!
巨大サイズのモーファイ鍋に舌鼓
『イエム ポチャナー』の牛煮込モーファイ鍋には2種類があります。
ひとつは部位の全部セット、もうひとつは人気の部位3種セット。
どちらも300バーツです。
どちらか迷った結果、僕は全部セットをチョイス。
お供はチャンビールでございます。
『イエム ポチャナー』のモーファイ鍋は、サイズがデカいのが嬉しい。
他店よりも一回り大きく、具材などが取りやすいのが利点です。
そしてなにより鍋のスープが旨い!
牛の部位が各種いただけるのもいいし、モーファイ鍋ファンを喜ばせてくれます。
1人前をペロリと平らげたところで僕が追加したのは麺です。
センレックをたっぷりのスープといただけば締めは完璧!
『イエム ポチャナー』をおすすめしたい点のもうひとつは夜中まで営業していること。
他モーファイ鍋の店は19時や20時で閉店するところがほとんどなので、夜ゆっくり食べたい方にとっては助かります。
店名 | イエム ポチャナー/เอี่ยมโภชนา |
電話番号 | 02-225-0582 |
営業時間 | 17:00-03:00(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/17KGbmzyp7WPsjmy5 |
ヤワラートの食べ歩きでトイレに困ったらAMA TOILET
本企画では僕がヤワラートで食べ巡った14店舗を紹介しました。
冒頭でも書いたようにヤワラートには無数の名店がひしめいているので、今回取り上げた14店舗はほんの一部にしか過ぎません。
本気でヤワラートを食べ尽くそうと思ったら膨大な日数が必要になるでしょう。
ヤワラートの食べ歩きでひとつ心配事といえばトイレ事情です。
店舗なら設置されていますが、屋台だと外で探さなければならない。
そういう時、助かるのが『AMA TOILET』です。
使用料が10バーツ必要ですが、有料だけに綺麗で清潔。
ヤワラートの食べ歩きでトイレに困ったらココへ!
またこれら14店舗を、僕のYouTubeチャンネルでも取り上げています。
気になった店の雰囲気などを知りたい方は、動画もぜひご覧ください!