※本文のインタビューや価格、年齢は取材当時のものです。
バンコクの旧市街エリアに豚の脳みそを具材としたガオラオ(麺なしクイッティアオ)がある
と、ブログ読者であるSさんからLINEで情報いただきました。
「バンコク 豚の脳みそ」で調べてみたところ、出るわ出るわ、脳みそ記事ラッシュ!
バンコクナビで取り上げられていた記事の掲載日は2007年。
記事内でご登場されている女性が一昔前の雰囲気すら漂っており、ノスタルジックな感慨に浸ることができます。
お暇があればぜひご検索を。
豚の脳みそを食べて豚のような知能を得るべく、バンコクの旧市街エリアを目指しました。
サオチンチャーから徒歩10分ほど
場所は旧市街の巨大ブランコ『サオチンチャー』からさらにBamrung Muang(バムルンムアン)通りを西に進み、Phraeng Phuthon通りという小道に入った右手。
タクシーで行くなら『サオチンチャー(เสาชิงช้า)』を目指す方が、タクシーの運ちゃんには分かりやすいのかもしれません。
ちなみに以前、『サオチンチャー』界隈にあるお店も紹介したことがあるので、そちらもよろしければご覧ください!
巨大ブランコ「サオチンチャー」を眺めたあとは極上ローストダックを!
ひっそりと佇む店だけに前を通っても気付かない可能性も。
ちなみに店頭には日本語も併記されている、この店の説明文が立てられています。



「サイ トゥック ヤン?(全部入れる?)」
入店するや店員の中年女性から言われたのがこの一言。
メニューは1つしかないんだから入れる具材を決めなさい、という感じでしょうか。
私はすべてを堪能すべく「カッポン!」と威勢の良い声を張り上げ、お返事。
店の前の通りは人通りが少なく、店内には私ともう一組のタイ人がいるだけです。
静けさに包まれていて、これから豚の脳みそを食おうという人生の節目にありながら、心落ち着くひととき。
豚の脳みそなんて食べたことありますか?
私はないです。
食べたいと思ったこともないですし、席に座っているこの時でさえ「早く持ってきて!」とせかすような気持ちも湧いてきません。
はっきり申し上げますと、珍しいから来店したんです!!
人生初!豚の脳みそのお味は…
揺れる私の心など露ほども知らない店員さんは、眼下に脳みそ入りスープを、さも普通のスープのように置いてくれました。
一般的なガオラオとは異なりスープは澄んでいて、脳みそを視認させるには最適なクリアースープ。
レンゲでそっと掬い一口いただきます。
歯ごたえや臭みはまったくなく、食感は豆腐のよう。
濃厚な豆腐と表現したい味わいです。


「だったら濃厚な豆腐を具材にしたほうがいいんじゃないか」
と、もっともなご指摘をしたい方もおられるでしょうが、豚の脳みそは栄養価が高く滋養強壮に良いそうです。
他の具材のルークチンや豆腐などはどれも自家製なのだとか。
不在の女性オーナーに代わり、姪っ子にあたる方が答えてくれました。




日本語サイトやブログでは『ガオラオ サモン ムー』
ガオラオ=麺なしクイッティアオスープ
サモン=脳みそ
ムー=豚
という店名表記をしている記事がありますが、正式な店名は『ルークチン マン サモンムー タイタン』。
1957年に創業し、女性オーナーは75歳といいます。
店内には冒頭で紹介したバンコクナビの記事が壁に貼りつけられ、ノスタルジックな魅力の女性は壁でいつも微笑んでいます。写真では撮影しませんでしたので、ぜひ来店してご確認を!


60年近くこの場所でお店を営み、現在の女性オーナーは75歳。
75歳でまだまだ現役でお店に立てるのは、滋養強壮に優れている豚の脳みその効用なのかもしれません。
2018年8月にようやくオーナーに出会えました!
『ルークチン マンサモンムー タイタン』に初めて取材したのは2016年1月末。そしてこの記事を書き上げたのですが、初取材から2年7ヶ月が経ち、ふたたび同店へお伺いしました。今回の来店は、動画撮影が目的。オーナーであるスッヂット スラナンさんに初めてお目にかかることができました。

17歳ごろからお店を手伝ってきたというスッヂットさん。なぜ豚の脳みそスープを始めようと思ったのか。もっとも気になっていた点をおうかがいしました。
「うちの前を走っているプレンプートーン通りには、中国の客家から移ってきた人が多いの。客家は豚の脳みそを『ジューナオ』と呼び、食べる習慣があったのね。それが広まったというわけ」
オーナーさんがおっしゃるように、『ルークチン マンサモンムー タイタン』の斜め前にもガオラオ マンサモンムーを扱っている食堂があります。私はてっきり『ルークチン マンサモンムー タイタン』を真似ただけだと思っていたんですが違いました!
「緑の丼」一号店に選ばれたお店
『ルークチン マンサモンムー タイタン』が日本のガイドブックにも載るほど知名度が広まったのは、通称「緑の丼」、シェルチュアンチムに選ばれた1号店だからです。いまではバンコクのあちこちで見かけるようになった緑の丼ですが、このお店から歴史が始まったことになります。
| 店名 | ルークチン マンサモンムー タイタン / ลูกชิ้น–มันสมองหมู ไทยทำ |
| 営業時間 | 7:00〜14:00 |
| 定休日 | 日曜日 |
| Googleマップ | https://www.google.com/maps?cid=467939378405002389 |
※2026年10月10日確認

