BTSトンロー駅を降りてすぐの高架下にカオマンガイ屋があると、偶然インターネット上で見つけました。『OKカオマンガイ』という、カオマンガイ屋にしては前衛的で洒落たネーミングの店舗です。ネットでの書き込みを見てみると一様に
「美味しい!」
といった絶賛の声。ただでさえトンロー駅界わいにはカオマンガイ屋が少なくなっていることもあり、私は嬉々として店へと向かいました。
ネット上で絶賛されていたのは数年前で…
トンロー駅の東側の出口を降り、スクンビット通りとスクンビット55の交差点へと向かっていると、『OK』と書かれた屋台を見つけることができるでしょう。そこがまさしく『OKカオマンガイ』。
屋台の中には、店主であろうヒゲを生やした小太りの兄ちゃんと、その友人だろと思われる若い兄ちゃんが、スマホを食いるように眺めている姿があります。この時点で、取材したい気分が30%ほどダウン。そりゃ暇な時間帯もあるだろうけど、私が訪れたのは午後1時30分。まだまだランチの客を狙えるという時間帯に、店主であろう人が熱心にスマホを眺めている姿は、残念ながらマイナスポイントにしかならない。
とはいっても、極端に言ってしまえばカオマンガイさえ旨ければいい。気を取り直し50バーツのカオマンガイを頬張り、噛み締め、味わう。
ふつうです。
場所がトンロー駅至近だから仕方がないのかもしれませんが、一皿50バーツという平均価格よりも高いカオマンガイが、です。
マズいわけではなく、ただふつうのカオマンガイだから、私はそのまま食べ続けていたのですが、その間もずっと店主は友人とともにスマホに見入っている始末。何を見ているのかと覗き込んだら、動画サイト。ネット上であれほど『美味しい』と謳われていたイメージは、跡形も無く崩れさりました。
せっかく来たのだからお店の情報を聞くべく動画に見入っている店主に、創業何年だとか、営業時間だとか、定休日だとかを聞くと、面倒くさそうに私を一瞥し、答える始末。私は自宅で改めて『OKカオマンガイ』の記事を見たところ、ブログなどで絶賛されているのは2006年〜2008年ごろまで。どうやらこの時期、旅関連の本で紹介されたことをキッカケに日本人の間で有名になったようです。
創業10年を迎えたという『OKカオマンガイ』。
味は決してマズくはなく、一般レベルのカオマンガイで、特筆できるとしたらトンロー駅至近にある希有なカオマンガイ屋です。この辺りでどうしてもカオマンガイが食べたくなったなら、訪れてみてはいかがでしょうか。
【SHOP DATA】
「OKカオマンガイ」
TEL:089-130-6058
OPEN:07:00-21:00(日曜日休み)
PRICE:カオマンガイ 50B