タイ東北地方(イサーン)

ブンカーン県の家庭料理が楽しめる Life Community Museum Buengkan

2022-02-06

僕が運営しているこのブログではローカル料理店を紹介するだけではなく、有名店のオーナーやタイ料理に深く関わっている著名人のインタビュー記事も公開しています。
第一回目はタイの"アイアンシェフ"と呼ばれるイアン・キティチャイ氏
その後も、ピンクのカオマンガイ『ガイトーン プラトゥーナム』の3代目オーナーであるエカポーン氏 、パッタイの有名店『ティップサマイ』のオーナー夫人ナー氏など。
これまで8名にお話をうかがってきた中で、1人だけタイ料理店を経営していない方にインタビューをしたことがありました。
タイ前国王が立ち上げたロイヤルプロジェクトに深く関わったスティポン・スリヤ氏です。

ブンカーン県の観光振興プロジェクトLife Community Museum Buengkan

スティポン・スリヤ氏はロイヤルプロジェクトのプロダクト開発に携わり、数々のプロダクトを使った料理本を執筆。
『料理本のアカデミー賞』と呼ばれるグルマン世界料理本大賞に、タイ人で初めて11年連続で入賞した実績を持っています。
スティポン・スリヤ氏の詳細はインタビュー記事でご覧ください。

スリヤ氏の出身地はイサーン地方のブンカーン県。
メコン川沿いに広がる県で、2011年3月23日にノンカーイ県から分割された新しい県です。
ブンカーン県で有名なのは前回の記事で紹介した「クジラ岩」ですが、他に「バンファイパヤナーク」もあります。
これは陰暦11月の満月の夜にメコン川で火の玉現象のことで、卵ぐらいの大きさの光の玉が川面から上空へ浮かび上がるという驚きの超常現象!
この「バンファイパヤナーク」は死ぬまでに見たい光景のひとつですが、科学的調査を行ってもなぜこの現象がメコン川で起こり、毎年11月の安居の最終日に起こるのかは解明されていないそうです。
パヤナークとはナーガ(蛇神)のことで、メコン川沿いの県にナーガ像が多く建っているのは、ナーガがメコン川を護っているという伝説によるものだといいます。
ブンカーン県は「バンファイパヤナーク」という超常現象まで起こっているぐらいなので、パヤナークとは深い縁がある。
スリヤ氏はご自身の故郷を復興したいとの思いを持っていて、そこでパヤナークをモチーフにして「Life Community Museum Buengkan」をスタートしました。
スリヤ氏の実家がある村を起点として、木造家屋の壁にパヤナークのイラストを描いたストリートアートや、実家の米蔵の敷地で家庭料理を提供するなど、ブンカーン県の魅力を知ってもらうべく活動を続けています。

スティポン・スリヤ氏へのインタビュー記事を公開したのは2018年10月。
彼の話を聞いてからブンカーン県に興味を持っていたのですが、いかんせんバンコクからかなり離れている。
しかしそれから3年が経ち、僕がイサーン全県の旅に出たことでブンカーン県に訪れる機会を得ることができたんです!

ブンカーンの家庭料理7品ものランチメニュー

「Life Community Museum Buengkan」はブンカーン県市街地から車で小1時間ほど離れています。
そもそもブンカーン県に行くことすらハードなのに中心部からさらに小1時間かかるので、容易にアクセスできない村ですけど、だからこそ訪れてみたいという欲求が高まるのかも!
「Life Community Museum Buengkan」は入場料はなく、敷地内は見学自由。
ナーガ像をモチーフにしているだけあり、著名なイラストレーターが描いたナーガや、実像のナーガ像4体が建っていたりとナーガ三昧。
また村の各家屋の壁に描かれているナーガのイラストもかわいい!
また「Life Community Museum Buengkan」では、地元の食材を使ったランチ料理も提供しています。
料理を調理しているのはスリヤ氏のご親族。
めちゃくちゃフレンドリーなお2人で、料理の説明をしていただきながら提供していただきました。
それにしても料理は全7品と、ぼっちランチにはあまりにも多すぎる!
聞くと本来は3〜4人で食べるボリュームなのだそうです。
まぁ、ここへ1人で来て昼ごはん食べる人はおらんでしょうな。
いくつか料理をピックアップしてご紹介いたします。

敷地内に建てられているナーガ像

村の家々や寺院などにもナーガが描かれています

ラーププラーメナムコーン/ลาบปลาแม่น้ำโขง

魚の切り身をラープにした画期的な一品。
プラーメナムコーン(ปลาแม่น้ำโขง)という、メコン川に棲息しているのであろう魚を使ったラープです。
川魚ですが身がしっかりしていて、臭みはまったくないし、ラープに合う!

ラーププラーメナムコーン/ลาบปลาแม่น้ำโขง

トムプラーメナムコーン/ต้มปลาแม่น้ำโขง

こちらもプラーメナムコーンを使ったスープでございます。
柔らかな酸味とピリッとした辛さがあり、プラーメナムコーンとの相性ばっちりです。

トムプラーメナムコーン/ต้มปลาแม่น้ำโขง

プラーデッドディアウ/ปลาแดดเดียว

魚を乾燥させて揚げているのですが、初めてお目にかかる料理です。
サクサクしていておつまみ的な一品。
どういった魚を使っているのか聞きそびれました…。

プラーデッドディアウ/ปลาแดดเดียว

ジェオプラーラー/แจ่วปลาร้า

ジェオプラーラなんて初めて聞いた料理名です。
どうやらこの地域の特産品のようで、魚を発酵させたディップだといいます。
野菜を付けていただくのですが、このディップはクセになる!
買って帰りたかったですが要冷蔵なので諦めました。

ジェオプラーラー/แจ่วปลาร้า

Life Community Museum Buengkanでのランチは要予約

上記のほかにグンチアン(中華ソーセージ)やサイクロークイサーンを揚げたものや、北タイソーセージのサイウア、ソムタム、カオニャオ、そしてフルーツ盛り合わせまで出てきます。
3〜4人でも十分なボリュームで、料金は400バーツ。
ランチ料理は予約必須ですので、ご希望の方は公式Facebookページからご予約くださいね。

【SHOP DATA】
Life Community Museum Buengkan
TEL:0862297626
OPEN:08:00-18:00(無休)
Facebook:https://web.facebook.com/LifeCommunityMuseumBuengkan
※ランチは要予約です

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