[料理名]モーファイ(火鍋)

モーファイの名店、ラマ4世通り沿いの『ヘンチュンセン』が閉店に。

牛肉や各種モツを煮込み、滋味深い味わいのスープを武器に私をすっかり虜にしてしまったモーファイ鍋。
私はこのモーファイにハマってしまったのは、ラマ4世通りの『ヘンチュンセン』がきっかけでした。
小さな鍋に牛肉やモツなど10種ほどが盛り込まれ、その味わいたるや私だけではなく多くの日本人の味覚を魅了し、数多のブログや動画で紹介されている名店です。

『ヘンチュンセン』がまさかの閉業

『ヘンチュンセン』であまりにもモーファイ鍋にハマりすぎた結果、『私が愛する【モーファイ鍋】をバンコクで食べるならこの8軒!』なる特集記事の執筆にまで及びました。
とろとろの牛肉やモツ、深みのあるスープはご飯にも合うし、ビールを飲み始めたら止めることが難しいほど恐ろしい奴でございます。

ラマ4世通りの『ヘンチュンセン』(2017年撮影)

炭火で熱せられた鍋は熱々で出てきます

このモーファイ鍋を置く店は、私が上記記事で紹介した8軒以外にもありますが、さほど多くはありません。
私が取り上げた8軒は、甲乙付け難いハイレベルな店ばかりですが、それらの中でも1、2位といって過言ではないのが『ヘンチュンセン』です。
同名の店舗がクロントィーイ市場の裏手にありますが、こちらは親戚がやっており、曰くレシピは同じだとのこと。
それでも私は、ラマ4世通りの『ヘンチュンセン』のモーファイが僅差ではあるもの優っていると個人的に感じていました。

ここまで魅了した『ヘンチュンセン』のモーファイ。コロナ騒動の勃発による3月22日からの飲食店クローズもあり、今年に入ってからは来店していませんでした。
そんな私にとある方からTwitterで連絡があり、その内容は驚くべき情報。

「ラマ4世通りの『ヘンチュンセン』が閉店したという話を聞きましたが本当でしょうか?」

名店と呼ばれたあの店が閉店…?
私にはその情報は入っていなかったので、さっそくバイクにまたがり店舗へと急ぎました。
現場に着いた私はその場で唖然。
すでに始まっていた工事により店舗の姿はなく、周辺も同様で、景色が変わっていました。
工事現場のおっちゃんに聞くとコンドミニアムの建築が始まっているとのこと。
バンコクのコンドミニアム建築ラッシュは、モーファイの名店をも飲み込んでしまったのです。

ラマ4世通り側からの様子。

店舗内部は完全になくなっていませんが、原型を失いつつあります。

建築中のコンドミニアム情報。

周辺一帯が撤去されているようで、奥にあったクイッティアオペットの名店『Dancing Duck Noodle』の姿も無くなっていました。

店舗の裏手から撮影。

2020年4月10日閉店。移転先はまだ決まらず

私はしばらく呆然と工事現場を眺めていたのですが、ハッと我に返りました。
どこか移転しているかもしれない。
スマホでFacebookを開き、『ヘンチュンセン』のページを閲覧。

店舗は4月10日で閉店し、理由は物件の契約満了によるものだとのこと。
移転先はまだ決まっておらず、移転先が決まり次第Facebookで告知しますとも掲載されていました。
この投稿は46人にシェアされ、122のコメントが付いており、閉店を惜しむ人がどれほど多いかを物語っています。

『ヘンチュンセンの』Facebookより。

『ヘンチュンセン』のFacebook
https://www.facebook.com/hengchunsengrama4/

先述しましたが、バンコクは数多のコンドミニアムの建設により、時を刻んできた建築物や家屋は次々と姿を消しています。
それらの中には名店と呼ばれる飲食店も多く、閉店した店舗が移転先として選ぶのは都心から離れる場合や他県へ移ることが多く、その味をふたたび噛み締められることはかなり少ないのが現実です。

街の景観が無機質になりつつあるバンコク。
これが時代の流れといえばそれまでですが、名店がコンドミニアムに変わるたびに、ため息が出てしまいます。

Yeepeng Festival

YouTubeでも”タイの旨い”を配信中!

  • この記事を書いた人

西尾 康晴

2011年にタイへ移住。2015年から「激旨!タイ食堂」の運営を開始。2017年4月に旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を起業し、現在は動画制作事業HUSHと共に運営しています。

-[料理名]モーファイ(火鍋)

© 2020 激旨!タイ食堂