取材で来店する際、9割以上の頻度で自身のバイクを利用して向かっています。
雨季のときなどはもう大変で、突然雨にやられることもしばしば。
その他、交通規制がタイ語で表記されているため「一方通行」と気付かず走っていて、警察の方にお世話になることもあったりします。
バンコクの交通事情から、公共交通機関よりバイクを利用するほうが危険度は数十倍は高くなるでしょう。
豪雨やポリスマン、交通事故などさまざまなリスクを抱えそれでも乗っているのは、ひとえに“便利”の一言。
もうこれには勝てません。
いつものようにバイクに乗ってこの日取材に訪れたのは、スクンビットソイ23。
このソイはゴーゴーバーのソイカウボーイがある通りといえば分かる方も多い(?)でしょう。
もちろんゴーゴーバーが目的ではなく、ソイ23にあるジョーク(お粥)屋に来店するためです。
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ソイ23でまさかの駐車違反?
私が来店したのは土曜日。
平日の昼間はビジネスマンが多い通りですが、週末の昼間は閑散としています。
訪れたジョーク屋『ジョーク ルアム ジャイ』の目の前にはホテル『Jasmin City Hotel』が立地。
ここにタイ料理屋があるのは知っていましたが、ジョーク屋だとは知りませんでした。
ジョーク屋といっても揃えているメニューはさまざま。
パッタイやパッガパオ、ソムタム、タイカレーなど、主なタイ料理は揃っています。
いろんなタイ料理に目移りはしますが、当初の目的であったジョークに狙いを定めてオーダー。
生卵入りのジョークがこちらです。
まずはレンゲで撹拌して生卵の存在を確認するところからスタート。
黄金色の、とろりとした見目麗しき生卵を目視すると俄然テンションが上がります。
しっかり煮込まれて原型がなくなったご飯とともにすくって一口いただくと、ほっこり。
お粥の中には鶏ミンチもこっそり仕込まれています。
お粥をしんみりと味わっていたところ、なにやら外が騒がしくなってきました。
振り返ってソイ23に目をやると、どうやら私が停めたバイクに原因があるよう。
慌ててバイクの方へ駆けていくと、見たくなかったお2人が立っています。
そう、ポリスマンです。
どうやら私がバイクを停車している場所は、この日、停車禁止だったよう。
前輪にはポリスマンの手によって鍵が施錠され、移動できないよう施されていました。
まいった…。
店主が助っ人に入ってくれて
「ここって毎日停車禁止?」
「毎日じゃなくて、今日は停めたらダメな日なの。ほら、あそこに書いてるでしょ?」
『書いているでしょ』って言われても、私、タイ語読めません…。
逆らったところで私が法律違反を犯しているので、罰金は仕方がない。
幾らか懐に忍ばせれば済むだろうと財布を取り出したところ、1人の中年女性が現れました。
「この人はタイ語が読めないし、許してやってよ〜」
いきなり現れたこちらの女性、私がさきほどまでお粥を啜っていた『ジョーク ルアム ジャイ』の店主のようです。
心強い掩護射撃!
しかし警察も、そうそう簡単に許してくれなさそう。
私も加勢し、一緒になって『コートー、コートー(ごめんなさい)』と連射謝罪。
あまりにもしつこい我々に屈したのか、前輪に施錠されていた鍵を外してくれました。
「ロックされちゃったら500バーツの罰金を払わなくちゃいけないし、警察署まで行かなきゃいけないから」
警察が去ったあと、『ジョーク ルアム ジャイ』の店主はそうおっしゃいました。
いやぁ、助かりました。
バイクのことが一件落着し、店主にお話を伺うことに。
「私の父と母が創業し60年経ってるよ」
平日の昼間はごった返すほど界わいのビジネスマンやOLが来店すると言います。
平日のみ、店頭でカオカームーも販売しているそうです。
警察に対し、向こうが折れるまで何度も懇願する心意気は、来店したお客さんが気持ち良く帰ってもらうための商売人根性なのかもしれません。
「うちのジョーク、美味しかったでしょ?」
もちろんです!
【SHOP DATA】
「ジョーク ルアム ジャイ(โจ๊กร่วมใจ )」
TEL:02-258-1192,02-204-1192
OPEN:平日7:30-22:30,日曜日11:00-22:00
ADDRESS:7-7 / 4 Sukhumvit Soi 23 Sukhumvit Rd, Khlong Toei Nua, Wattana, Bangkok 10110.
PRICE:ジョーク50B(生卵入り)