以前からずっと気になっていた店の1つに、ラマ4世通りのカオホーバイブア専門店がありました。
カオホーバイブアとはスパンブリー県の名産品で、もち米の炊き込みご飯を葉っぱで包んだ、タイ版おこわ。
スパンブリー県まで行けば珍しくもないのでしょうが、バンコクで見かけることはほとんどありません。
というか、私は一切見たことがない。
日本の雑誌社も取材に来る有名店
ココがあまりにも有名だからかもしれません。
『カオホーバイブア ルンチュー』
店は派手さもなく、どこにでもあるような飲食店のような外観。
ところが店内のあちこちには取材を受けた数々の写真や記事が並べられ、どこにでもあるような飲食店とは一線を画していることが一目で分かるでしょう。
創業して30年が経った今、お店を切り盛りしているのは2代目のサタポーンさん。
「日本の雑誌も数社取材に来たことがあるよ。最近はコレだね」
そう言って私に見せてくれたのは、バンコクのフリーコピー誌「DACO」。
こういったタイ料理のローカル店を見つけて取り上げるのは「DACO」が持つ強みの1つでしょう。
いままで「DACO」から取材を受けたと教えてくれた店は、旧市街のカオマンガイ屋『ランファー』
サパーンタクシン駅から至近の『Tip Hoy Tod Phu Khao Fai』
ラマ4世通り沿いの豚モツスープ『トゥーファン プーパンピー』
他に私が気付いていないだけでもっとたくさんあるのでしょうけど、日本人にはあまり知られていない旨い店をたくさん取り上げています。
日々16時間営業を無休でこなす
蒸し鍋から出されたばかりで、熱々のカオホーバイブア。
熱に注意しながらゆっくりと葉を開いていきます。
こういう作業は「食べる」「味わう」だけではないドキドキ感を楽しませてくれるのがイイ。
葉っぱの中から現れたのは、銀杏や鶏肉などを内包した蒸しもち米。
「はふはふ」言いながら食べる感覚は、日本人なら分かっていただけるでしょう。
外気が寒ければもっと味わい深いんでしょうけど…。
カオホーバイブアだけでは物足りないだろうと、タイ版シュウマイのカノムチープも仲間に入れました。
他、店頭に並んでいるのはサラパオ(肉まん)など。
初代のお父さんが開店したときはこの場所ではなく、屋台で営業したいたそうです。そこから今の場所に移ってすでに20年以上が経ったといいます。残念ながらお父さんは数年前に逝去。店内には屋台時代に撮影された遺影が飾られています。
毎日休みなく、朝8時から夜中24時まで営業している個人経営の飲食店を、私は他に知りません。
1日に売れるカオホーバイブアの数はどれほどなのか…。
「1日に売れる数? 100から150個ぐらいかな」
バンコクで同店の他にカオホーバイブアが旨く評判の店があれば、こっそり教えてください!
gekiuma.bkk@gmail.com
【SHOP DATA】
「カオホーバイブア ルンチュー(ข้าวห่อใบบัวลุงชู)」
TEL:084-644-4416,02-240-1812
OPEN:8:00-24:00(無休)
ADDRESS:2818 Rama 4, Klong Toey, Bangkok 10110.
PRICE:カオホーバイブア40B、カノムチープ30B