鮮やかなピンク色のスープのクイッティアオ、イエンタフォー(เย็นตาโฟ)。
着色料かと思わせるほど鮮烈な色ですが、これは豆腐を紅麹で発酵させた紅腐乳(べにふにゅう)によるものです。
中国由来の発酵調味料である紅腐乳はタイ語でタオフーイー(เต้าหู้ยี้)といわれ、沖縄の「豆腐よう」にもこれが使われています。
日本で見ることのないピンク色の麺料理なので、とっつきにくい方が多く、私のその一人でした。
さらに、いまいちな店で食べると酸味が妙に強く、それで敬遠する人もいて、日本人にはあまりウケていない麺料理かもしれません。
そういったイエンタフォーが苦手、という方に読んでいただきたいのは今回の記事。
イエンタフォーと自家製ルークチンを提供し続け創業50年という『タイルンルアン イエンタフォー ジャルンポン』を取り上げます。
スープ無しイエンタフォーとワンタン
立地しているのはセンセープ運河のそばで、BTSナショナルスタジアム駅からだと徒歩10分ほど。
ローカルな場所で営業しているものの、駅からそれほど離れていないので、旅行者でも無理なく行ける立地です。
センセープ運河ボートを使って、アソークからサパーンジャルンポーン(Sapan Charoenpol Pier)まで船旅を楽しみながら行っちゃうという手もあります。
前に掲げられた黄色い垂れ幕にはタイ語の店名と、中国語と思わしき漢字表記の2つ。
昼どきだったこともあり店内はほぼ満席で、かろうじて1席だけが空いていている状況でした。
周りをきょろきょろしてみると、みなさんクイッティアオのほかにワンタンも注文しておられる。
イエンタフォーはスープ無しの太麺(センヤイ)を選び、もう1品は茹でたワンタンです。
ふくよかなコクと深みのあるイエンタフォーに感動
色鮮やかなタオフーイーと麺、そしてもっとも主張しているのがルークチンの各種です。
こちらのお店、ルークチンは自家製。
スープ無しだからこそタオフーイーは濃厚で、これをしっかりと麺に絡めていく。
太麺のセンヤイを選んだのは、タレがもっとも絡むからです。
タオフーイーは酸味がほとんどなく、ふくよかなコクと深みがあり、絶品の一言。
そして特筆しておかなければならないのが自家製ルークチンです。
魚の味わいを損なうことなく作られたルークチンは、これだけ食べても満足のできるクオリティー。
イエンタフォーとタッグを組むことで、最強の一杯に仕上がっています。
そしてギアオムー(豚ワンタン)。
揚げたものもありましたが、私は茹でたギアオムーにしたのですが、これも素晴らしい。
ぷるんぷるんとした食感と豚ミンチの風味。
イエンタフォーやルークチンだけではなく、これほどのワンタンまで揃えているのだから、満席になるのも頷けます。
創業して50年、多くの人を魅了してきたイエンタフォーは、「イエンタフォーは苦手」という方にぜひ食べてもらいたい一杯です。
店名 | タイルンルアン イエンタフォー ジャルンポン/ไทยรุ่งเรือง เย็นตาโฟ เจริญผล |
営業時間 | 10:00-20:30 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/XE11RpzXmPttTqjj6 |