私は貝類が非常に好きで、牡蠣やホイクレーンなんかを与えておけば不平不満を言わず黙々と食べていると思います。
唯一要望を申し上げるとしたら、ビールをいただきたい、という一言ぐらいでしょうか。
そんな貝男が今回ターゲットにしたのは、ヤワラーのとある屋台。
以前からココを通る度に店を見かけていたので存在は知っていました。
屋台のど真ん中にどーんと盛られているのは貝のみ!
客が黙々と食っているのも貝のみ!
非常に変わった屋台で、しかも私が見かけるたびに満席で、空席を待つ客が周囲を囲んでいることもありました。
貝男としては飛びつきたくなる案件なのに、なぜいままで来店しなかったのか。
この店で貝を食べている客を見て気付いたことが1点。
ビールがない!
私が貝を食べるときの唯一の要望であるビールがメニューになく、かといって貝以外のメニューがあるわけでもなく、貝だけを食い続けなければなりません。
ビールなしで耐えられるか…。
私が危惧していた重要項目です。
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1つ1つ手で開かれていく貝たち
「ビールなしで貝を食いまくろう」
そう意を決した私はヤワラーへと足を運びました。
場所はヤワラー通りからソイテキサスという小道に入って50メートルほどの左手。
ソイテキサスの入口といえば、毎夜怒濤の客入りで盛況な『T&Kシーフード』が立地している場所です。
ピークタイム(19時ごろ)の人ごみは壮絶極まりありません!
屋台で営業していることもあり店舗のシーフード屋よりかは安く、しかもこの人ごみの中で食べるのがタイらしさがあっていいのでしょう。
あまりにも有名ですから、ブログではこの程度の紹介だけにしておきます。
私が今から向かうのもシーフード屋台に変わりはありません。
違いといえば圧倒的なメニュー数の差ぐらいでしょう。
来店するとこちらも負けじとほぼ満席。
タイミングよくカウンター席が空いたのは神の思し召しではないでしょうか。
目の前には堆く盛られている貝!貝!貝!
この貝はタイのシーフードレストランのメニューでもよく載っているホイクレーンという赤貝の一種。
他シーフード店と決定的に違うのは、1つ1つ手で開いたものを食べさせてくれる点です。
他店だと閉じている貝を自分で開かなければならず、すべて開いたホイクレーンが食べられるのはここだけじゃないでしょうか。
1日に30kgもの貝が売り切れる!
さすが貝専門店だけあり茹で加減が抜群で身がぷりぷり。
ホイクレーン盛りは一皿で100バーツです。
貝しか食わせないこの屋台では、もう一品の貝メニューがあるんです。
ホイメンプーというムール貝に似た貝。
ムール貝ではないようですが、外装はムール貝。
ムール貝に認定してあげてもいいんじゃないでしょうか。
これも一皿100バーツです。
貝だけしかない屋台はタイでも珍しく、日本のフリーペーパーの取材に来たようです。
ホイクレーンを開く作業を、手を止めることなく続けるのはこの店の店主ゴンさんです。
「オープンして40年になります。積まれた貝の重さですか? 30キロありますよ」
30キロ!
しかも30キロのホイクレーンは1日ですべて売れてしまうそうです。
毎日30キロの貝を延々と開ける仕事を何年も続けていたら、ふだん貝を食べなくなりそうだな…。
創業したのはゴンさんのお母さんで、いまでもお店を手伝っています。
メニューにビールがありませんが、きっと持ち込むことは出来るんでしょう。
客が怒濤のように来店し、待っている客で囲まれている中、ビールをのんびり飲みながら優雅に貝を食べる。
そんな図太さは私にはありません…。
【SHOP DATA】
「パーチン ホイクレーン ルアック(ป้าจิน หอยแครงลวก)」
TEL:081-795-1839
OPEN:19:00-1:00(月曜日休み)
ADDRESS:Yaowarat Soi 2 (Soi TX) little market, Samphanthawong, Bangkok 10100.
PRICE:ホイクレーン100B、ホイメンプー100B