[その他]特集

【タイ屋台】駅チカで楽しむ!バンコクの隠れ名店10軒

2024-07-01

2021年4月、バンコクのタイ屋台14店舗を紹介するという渾身の記事を公開。
それに合わせ、同じ企画の動画をYouTubeで同時公開しました。

バンコクを中心にタイ各地で食べ巡り、本ブログで紹介した店舗は800店以上にのぼっています。

それだけ食べてきた私が、星の数ほどあるバンコクのタイ屋台14店舗に絞り込んだのですから、ブログもYouTubeもかなり注目していただきました。

とんでもないような場所に立地している屋台は外しているので、初めてのタイ旅行者でもローカルの屋台飯を楽しんでもらえる記事になったと思っています。

この屋台記事を公開してから3年。
取り上げた14店舗の中で閉店したのは1店舗だけで、他の屋台はいまでも健在です。
バンコクで屋台を楽しむなら本記事だけでも十分なのですが、もっと他の店舗も知りたい思っている"屋台フェチ"も多いに違いない。

そのような声を直接聞いたことはありませんが、ニーズがあるだろうと自分で勝手に思い込み、もう一度バンコクのタイ屋台をフィーチャーすることにしました。

今回選んだ屋台は10店舗。
前回紹介した店は外し、タイ初心者でも行きやすいよう駅からそれほど離れていない店舗を選びつつ、有名店から穴場店、カオマンガイやカオカームーといった定番からあまり知られていない料理の屋台も入れ、バラエティーに富んだメンツにしてみました。

「タイ屋台」の定義や覚えておきたいこと

まず、「タイ屋台」の店舗形態を定義しなければ進めません。
この記事でいう屋台とは、路上などに簡易式の店舗を組み立て、設置したテーブルで食事ができる店舗のことを指しています。

つまり、持ち帰り専門の屋台は含んでいません。

次は屋台について覚えておきたいこと。
すべての屋台に通じるわけではないですが、月曜日を定休日に設定している屋台が多い。

なぜ月曜日を休みにしている屋台が多いのかは諸説あり、ひとつは前国王のラマ9世国王の誕生日が月曜日だったため、その日を休みにした説。

他には、土曜日や日曜日は週末で客が多く、忙しさの疲れを取るため月曜日を休みにした説などがあります。

飲み物の持ち込みは自由です。
屋台で出される水やお茶に抵抗があるようでしたら、コンビニでペットボトルの水を購入し持ち込んでも問題なし。

また、アルコールが売っていない屋台でも持ち込んで飲める屋台がほとんどです。

屋台でビールを飲みたい方ならば、持ち込み必須とばかりにどっさり買い込んで行くかもしれませんが、そうなるとトイレ問題が重要な案件になってくる。

屋台にはトイレが設けられていないので、屋台でお酒を飲むならば、事前にトイレ状況を聞いておくほうが安心でしょう。

思っていた以上にトイレがやたら遠いと、モチベーションが下がるわ尿意は上がってくるわで、てんやわんやです。

さて、ここからが本題。
本ブログで第二弾となったバンコクのタイ屋台企画では、選りすぐり10店舗を取材してきました。
YouTubeでも動画で紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

バンコク発の格安チャータータクシーを手配する

タイ屋台①|キーマオやクアガイなど炒め麺好きにはたまらない!

本企画も二度目となりますので、有名店はもちろん、誰も知らないような人気屋台を紹介したいと思い、店選びでは頭を悩ませました。

そうして1店舗目に選んだのは、きっと日本人は誰も取り上げたことがないであろう屋台です。

MRTフワランポーン駅から徒歩すぐのところに、夕刻になるといくつもの屋台が現れタイ人で賑わうエリアがあるのですが、あまり知られていません。

夕方から営業を始める屋台がほとんどです
これぞ屋台街!

名も無き屋台街では10ほどの店舗が並び、その中で私が推したいのは『ペンポーチャナー ラチャクイッティアオクアガイ』という屋台です。

クアガイとは麺と鶏肉、卵を炒めた至極シンプルな一品で、強い火力で手早く炒める技術が必須の料理。
ただ、私がここに惹かれたのはクアガイではなく、ママーパッキーマオに出会ったことがキッカケでした。

ペンポーチャナー ラチャクイッティアオクアガイ/เพ้งโภชนา ราชาก๋วยเตี๋ยวคั่วไก่

こちらがママー麺を使ったパッキーマオ。
炒め麺専門店だけに具材は絶妙な火加減で炒められ、きちんと生の胡椒の実も使われている。

ママーパッキーマオ
生胡椒の実とママー麺の最強タッグ
生胡椒の実とママー麺の最強タッグ


店によっては胡椒の実が入っていないパッキーマオが出てくることがあるのですが、これは必須の具材です。

続いてはクアガイ。
太麺のセンヤイが使われるのが一般的なクアガイですが、こちらにはバミー麺を使ったものもあり。
他店では見たことがない珍しいクアガイです。

バミー麺のクアガイ
バミー麺のクアガイ

麺から香気を放っているのは強火で炒めた独特の香り。
クアガイに求めるのはこの香りなんだよなぁ。

ここの屋台街には他にカオマンガイやカオカームー、パッタイ、バミー専門店とあらゆる屋台が揃っていて、外国人向けではなくタイ人に愛されている。

そんな屋台街が駅からすぐ近くにあるのだから、おすすめしたい気持ちを分かってください!

店名ペンポーチャナー ラチャクイッティアオクアガイ/เพ้งโภชนา ราชาก๋วยเตี๋ยวคั่วไก่
営業時間17:00-21:00
定休日月曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/LkoPx59mTahgw6Dt9

タイ屋台②|ミシュランビブグルマン7冠のバミー屋台

バンコクでミシュランガイドが始まったのは2017年。
私が自身の会社を設立した年でもありますので、非常に記憶に残る年でした。

そんな2017年の翌年から今年2024年に至るまで、ミシュランのビブグルマンを毎年獲得し続けている屋台があるんです。

ヤワラートにある「リムラオゴウ」

奇跡の7冠を達成し、いまだ連続獲得記録を継続中なのはヤワラートにあるバミー屋台の『リムラオゴウ』です。
それだけの記録を成しているだけに、地元の人たちはもちろんのこと、旅行者にも広く知られています。

17時ごろでも満席になるのは珍しくありません

『リムラオゴウ』に着席したなら、スープ有りかスープ無し、あとは麺を選んで伝えればそれにて終了。
センヤイなどの麺もありますが、注文してもらいたいのはバミー麺一択です。

ここではバミー必食

私のような食いしん坊ならば、スープ有りとスープ無しのどちらもオーダーするのは当然。
どちらか1品を選ぶだなんて、出来っこありません。

うっすらと白濁したスープはさっぱりしていながらも滋味があり、他バミー店とは一線を画した味わい。
そのような極上スープに使われているのが、特製バミー麺です。

平麺のバミーベーン(บะหมี่แบน)はコシがあり、スープの持つ風味がからんでいて、他では味わえない麺に仕上がっています。

麺そのものをもっと深く楽しみたいなら、スープ無しでがっつりと。
好みの調味料を入れてしっかりと混ぜ、極上のバミー麺を味わってください。

スープ無しのバミーヘン
店名リムラオゴウ ヤワラー店/ลิ้มเหล่าโหงว
営業時間16:30-20:30
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/HZENNX2CRzTpMpZWA

タイ屋台③|ラチャダーの神カオマンガイ

私がタイで住み始めた2011年、住処として選んだエリアはラチャダー・ソイ3でした。
もっと正確にお伝えすると、自分で選んだのではなく、当時勤めていた会社が選んだのであって、自分の意志は介在しておりません。

自宅から事務所へは歩いて10分ほど。
私が毎日のように通勤路として利用していたラチャダー・ソイ3に、常に賑わっているカオマンガイ屋がありました。

『ウアンカオマンガイ』と呼ばれる屋台で、朝も開いていれば深夜も営業している。

ウアン カオマンガイ/อ้วน ข้าวมันไก่

深夜未明、しこたま飲んで千鳥足で帰宅していると、『ウアンカオマンガイ』で食事している女性の姿が数名。

こんな時間帯にカオマンガイを食べている女性ってなんなんだ、と当初は疑問に思っていたのですが、後になって彼女たちが夜蝶であることを知ることになりました。

さて、そんな思い出深いカオマンガイ屋ですが、当時から人気の屋台で、それは今でも変わっていません。
しっとりと炊き上がったご飯は絶妙な炊き具合で、香りも良い。

カオマンガイトム(ข้าวมันไก่ต้ม)
生姜入れ放題が嬉しい

ぷりっとした鶏肉に、生姜を入れたナムチムをたっぷりとかけていただけば、「ラチャダーの神カオマンガイ」と呼ばれている理由が、嫌でも理解できるでしょう。

蒸し鶏のカオマンガイを瞬く間に平らげたあとは、揚げ鶏のカオマンガイことカオマンガイトートです。
ぷりぷりの鶏肉はサクッと仕上がった衣に包まれ、別世界の一皿に。

カオマンガイトート(ข้าวมันไก่ทอด)

私が住み始めてから変わらぬ味をずっと提供し続けている、ラチャダーの神カオマンガイです。

店名ウアン カオマンガイ/อ้วน ข้าวมันไก่
営業時間24時間
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/Ss3tfMmaTcmWyhnv7

タイ屋台④|緑色の麺クイッティアオシャンハイ

BTSサパーンタクシン駅の前には、バンコクで指折りの美食通りといわれるジャルンクルン通りが南北に伸びています。
この辺りで旨い店を探すのは、まったく労を要さないぐらい点在しているのですが、その中から今回取り上げるのは少々レアな屋台です。

『ヒアハイ クイッティアオシャンハイ』のショーケースに保存されているのは緑色の麺。
麺といってもシート状になっていて、これをクイッティアオシャンハイと呼んでいます。

ヒアハイ クイッティアオシャンハイ/เฮียชัยก๋วยเตี๋ยวเซี่ยงไฮ้

屋台10店舗にココを選んだ理由は、まず珍しい麺を扱っていることがひとつ。

もうひとつはBTSサパーンタクシン駅から徒歩すぐであること。

そして3つ目が、路地にテーブルを並べ東南アジア独特の怪しい雰囲気を醸していることでした。

ヒアハイクイッティアオシャンハイ
薄暗い路地にテーブルが並んでいます

クイッティアオシャンハイなんていう麺、ほとんどの方が食べたことがないでしょう。
麺が緑色になっているのは、海藻やパンダンリーフ(バイトゥーイ)で着色しているため。

麺の名前に「シャンハイ」と名付けられているものの、本場の上海に同じような麺があるのかは不明です。

さて、肝心のシャンハイ麺。
シート状になっている麺って、かなり珍しいんじゃないだろうか。

クイッティアオシャンハイ
クイッティアオシャンハイ

似た麺ではクイジャップがあるけど、あれはシート状の麺をクルンと巻いているため、形状は異なっている。

箸で食べるよりもレンゲが便利だろうと、そのまんま口へ運ぶと、つるんとした食感は唯一無二で良い。
特筆したいのはスープと、各種ルークチンです。

これらが旨いのなら、他のクイッティアオも期待できるだろうと、もう1杯、クイッティアオシャンハイのスープ無しイエンタフォーも食してみることにしました。

クイッティアオシャンハイイエンタフォー

これが大正解。
独特の酸味はほとんどなくて、紅腐乳(べにふにゅう)の深みが素晴らしく、これがシート状の麺にしっかり絡むからたまらない。

創業して70年。
今年で65歳という現店主は2代目だとおっしゃっていました。

2代目の店主は65歳

路地の怪しい雰囲気と、珍しい麺のクイッティアオシャンハイ。
屋台好きにはたまらないお店です。

店名ヒアハイ クイッティアオシャンハイ/เฮียชัยก๋วยเตี๋ยวเซี่ยงไฮ้
営業時間11:00-20:30
定休日日曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/8VuLEzgEEj4LiyBL6

タイ屋台⑤|爽やかなバンコクの朝にカイガタをどうぞ

これまで取り上げてきた屋台はご飯ものと麺料理ばかりでしたので、5店舗目はちょっと雰囲気を変えた料理を紹介しましょう。

朝食として人気のカイガタという料理です。
小さな鉄板に鶏卵を落とし、ムーヨー(豚ソーセージ)や中華ソーセージ、豚ミンチなどをトッピングし、蒸し焼きにするシンプルな一品です。

ナーイ カイガタนาย ไข่กระทะ

どこにでもありそうで意外となく、今回訪れたのはMRTサムヨット駅に近い『ナーイ カイガタ』でした。
ここには他にぶっかけ飯屋やクイッティアオ屋などが集まっていて、こじんまりとしたフードコートのようになっています。

屋台が並ぶ一角です

カイガタだけでは物足りないので、もう1品。
一口サイズにカットした食パンを焼いて、ココナッツミルクのカスタードに付けていただくカノムパンサンカヤー(ขนมปังสังขยา)です。

カイガタ(ไข่กระทะ)
カノムパンサンカヤー(ขนมปังสังขยา)

この2品とコーヒーの組み合わせで、いつもと違った屋台朝食。
この辺りで宿泊し、朝散歩にでかけることがあるなら、立ち寄ってもらいたいフードコートです。

店名ナーイ カイガタ/นาย ไข่กระทะ
営業時間05:00-12:30
定休日日曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/Wq2CBgBC2JXoTW2i7

タイ屋台⑥|春雨蒸し焼きの王者【ソムサック プーオップ】

ここまで紹介した屋台で、名の知れた店といえばバミー屋台の『リムラオゴー』ぐらいだったでしょう。
もう1店舗ぐらいは著名な屋台も入れておこうと、BTSウォンウェンヤイ駅で降り立ち、徒歩で向かったのは『ソムサック プーオップ』です。

2024年にはミシュランのビブグルマンに選ばれている屋台です。

2024年、ミシュランのビブグルマンに選ばれています
店主のポンサノンさん
早い時間から席が埋まります

海老と春雨の蒸し焼きことクンオップウンセンは有名ですが、カニと春雨の蒸し焼き「プーオップウンセン」は耳慣れないかもしれません。

もちろん海老の春雨蒸し焼きもありますが、主力としているのはカニをメインしたものです。
しかも通常のカニだけではなく、卵持ちカニのプーカイの春雨蒸し焼きもある!
それなりに値が張りますが、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、滅多にお目にかかれないプーカイオップウンセンを注文いたしました。

その前に。
春雨蒸し焼きは調理時間がかかることもあり、ささっと提供してもらえるホイメンプーとスイートバジルを蒸したホイメンプーオップ(หอยแมลงภู่อบ)をアテとして注文。

ホイメンプーオップ(หอยแมลงภู่อบ)


ビールは近くのコンビニで調達し、蒸した貝で乾杯!

喉が潤ってきたところで、主役が登場いたしました。
鍋から立ち昇るのは、卵持ちカニと、春雨に染み込んだ調味料の香り。
この香りだけで缶ビール1本は飲めるかもしれません。

プーカイオップウンセン/ปูไข่อบวุ้นเส้น
卵たっぷりのカニ!

カニはシーフードソースを少々付けてがぶり。
食べ始めたらとまらなくなり、瞬く間に鍋が空っぽになりました。

【ソムサック プーオップ本店】のメニュー

プーヌアオップウンセン/ปูเนื้ออบวุ้นเส้น
プーカイオップウンセン/ปูไข่อบวุ้นเส้น
クンオップウンセン/กุ้งอบวุ้นเส้น
ホイメーンプーオップ/หอยแมลงภู่อบ
ホイクレーンルアク/หอยแครงลวก

店名ソムサック プーオップ本店/สมศักดิ์ปูอบ สาขาเจริญรัถ
営業時間15:00-21:00
定休日月曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/MZkGfgfkq8higXby5

タイ屋台⑦|早朝で売り切れるカオカームー屋台

2021年2月、カオカームーの店ばかりを14店舗紹介した記事を公開しました。
記事とタイミングを同じくしてYouTube動画も公開しましたので、ぜひご覧ください。

『ジャルンセンシーロム』のような有名店から、無名の屋台までを14店舗も取り上げた渾身の記事です。
記事、YouTube動画ともにかなり好評ではあったのですが、14店舗の中にどうしても入れられなかった店舗があり、それだけがひとつ心残りでした。

あれから3年半。
その心残りは、本記事を公開することでようやく解決する時がやってきました。
どうしても入れたかったカオカームーの店とは、ここで紹介する『カームーナイウ』
早朝5時からヤワラートの一角で店を出し、毎朝のように閉店時間前には売り切れてしまう、恐るべし豚足屋台です。

場所は、MRTワットマンゴン駅から徒歩数分。
あまりのんびりと来店したら売り切れてしまう可能性があるため、朝5時に起床して6時にはテーブルに着いていました。

カームーナイウ/ขาหมูนายอุ๊

大きな鍋で煮込まれているのは豚足を始め、腸といったモツ各種。

これがあっという間に切り切れます

朝未明に起床してせっかく来たのだから、全部トッピングしてもらいたい。
そのように伝えたら、豚足などの部位は別皿で運ばれてきました!

全ての部位を盛ったカームー

私の顔がよほど食べる気満々に見えたのでしょう。
盛り盛りの豚足煮込みのほか、豆腐入りスープも添えられていて豪華朝食。

豆腐入りスープ

豚足はそれほど甘さはなく、さらりとした味付けで、八角やシナモンの香りも抑えめ。
ボリュームはありましたが、あっけなく完食できたのは、秀逸な豚足煮込みだったからに違いありません。

「早起きは三文の徳」という名言がありますが、旨い豚足にありつくなら早起き必須です。

店名カームーナイウ/ขาหมูนายอุ๊
営業時間05:00-09:30
定休日月曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/Nk43eJrvWGU6dcqT7

タイ屋台⑧|ソイカウボーイの向こうにある絶品ガオラオ

Gダイアリーという雑誌を辞めて以来、ゴーゴーバーに来店することがめっきりなくなりました。
数年に一度来店することがあるのはアテンドやお付き合いのみ。

アソークのゴーゴーバー通り、ソイカウボーイを歩くこともほとんどありませんが、この近くにあるガオラオ屋台は別です。

スクンビット・ソイ23沿いにあることから冠せられた店名は、『ガオラオ ルアット ムー スクンビットソイ23』
夕刻から営業を始め、仕事終わりで空腹を抱えたタイ人がひっきりなしに来店し、路上のテーブル席を埋め尽くしています。

ガオラオ ルアット ムー スクンビットソイ23/เกาเหลาเลือดหมู สุขุมวิท 23
豚ミンチをスープに入れていく店主

メニューに目を通すと、Google翻訳された日本語が併記されている。
場所柄、日本人の来店も少なくないのでしょう。

店名のルアットムー(เลือดหมู)は、豚の血で作った豆腐のこと。
鉄分補給に素晴らしい食材ではありますが、多くの日本人にはどうも抵抗感があるよう。
トッピングをしてもらいたくないなら、注文時に「マイアオルアット(ไม่เอาเลือด)」と伝えれば通じるはず。

黄金色のスープ
豚の血で作ったルアットムー(เลือดหมู)

ガオラオが来たら、小皿にナムプラー、お酢、粉唐辛子をお好みで入れてタレ作り。
豚肉やレバーなどの具材は、このタレに付けていただきます。

好みの分量でナムチムを作ります

タレに付けた具材をご飯の上に乗っけて、スープを少々かけ、がつがつ食べるのもおすすめ。

ソイカウボーイへ出撃する諸兄も、ターミナル21でショッピングを楽しんだ諸姉も、こちらのガオラオをいただきパワーを漲らせてください。

店名ガオラオ ルアット ムー スクンビットソイ23/เกาเหลาเลือดหมู สุขุมวิท 23
営業時間16:00-22:00
定休日日曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/uu5YwrRBPKu1XvWr8

タイ屋台⑨|激戦区ジャルンクルン通りのガポプラー屋台

先にも申した通り、ヤワラートから南へ伸びるジャルンクルン通りの周辺には、長年生き延びてきた老舗店が群雄割拠しており、多くの人の味覚を楽しませてくれる美食通りになっています。

激戦区と化したこの通りで、20年近くガポプラーだけで勝負してきた屋台を紹介しましょう。
ガポプラー(กระเพาะปลา)とは魚の浮袋を使ったスープ料理で、あんかけスープにウズラの卵や鶏肉、椎茸を入れています。

ジェージム ガポプラー/เจ้จิ๋ม กระเพาะปลาตลาดบางรัก
創業して20年の店主

醤油味でさっぱりとしたあんかけスープは、朝食として抜群。
ガポプラーだけでは少々物足りないなと、中華おこわのバチャーン(บ๊ะจ่าง or บะจ่าง)もあったので、ガポプラーと一緒にいただきました。

ガポプラー(กระเพาะปลา)
こちらが魚の浮袋
中華おこわのバチャーン(บ๊ะจ่าง)

場所は、4店舗目として紹介した『ヒアハイ クイッティアオシャンハイ』の斜め向かい。
クイッティアオシャンハイをペロッと平らげたあと、その足でガポプラーを食べに来てください。

店名ジェージム ガポプラー/เจ้จิ๋ม กระเพาะปลาตลาดบางรัก
営業時間05:00-12:00
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/orWJAEAZ7rXPycuM6

タイ屋台⑩|ルンピニ公園の西側に広がる屋台エリア

私がバンコクで住み始めた2011年ごろ、陽が沈み始めるとルンピニ公園の西側に屋台がいくつも出店していました。

特に人気があったのはチムチュム屋台で、MRTシーロム駅から近いこともありタイ人やら旅行者で賑わっていたのですが、2016年ごろ、この屋台たちは姿を消すことに。

それからコロナ禍を経て2022年。ルンピニ公園横の屋台街が突然復活を果たしました。
以前と同じ店ではないでしょうけど、チムチュム鍋の屋台も出店。
『チムチュムチュラ』という店名を掲げ、毎夜ルンピニ公園の駐車場にテーブルを並べて、チムチュムやイサーン料理を提供しています。

夕方になるとルンピニ公園の西側に屋台街が広がります
チムチュムチュラ/มจุ่มจุฬา
豚肉とシーフードのチムチュム

夕暮れ空を眺め、涼やかな風を肌で感じながら味わうチムチュム鍋は、何よりも代え難い。
チムチュムだけではなくソムタムや、アヒルのクチバシを揚げたパックペットトートもいただきました。

ソムタムプラーラー
パックペットトート

MRTシーロム駅、もしくはBTSラチャダムリー駅から徒歩圏内で、屋台チムチュムが食べられるのだから1人でも多くの人に知ってもらいたい屋台街です。

『チムチュムチュラ』は以前ブログ記事でも紹介したことがあり、ここで全メニューをカタカナ表記しています。
参考までにどうぞ。

店名チムチュムチュラ/มจุ่มจุฬา
営業時間16:30-22:00
定休日月曜日
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/NR3fda4ZB4kCsc4c6

タイ屋台10店舗はYouTubeでも公開中です

冒頭でも書きましたが、2021年4月に屋台特集をやって以来、2度目の特集となりました。
一度目とは違い、知名度に頼らず自分自身の足で見つけた屋台をかなり盛り込んでいます。

また、あまり知られていないタイ料理を選んだのは、いろんなタイ料理があることを知ってもらいたかったからです。

有名なタイ屋台を周りたいなら以前の特集をご覧いただき、「食べてみたことがないタイ料理に挑んでみたい」、また「ガイドブックには載っていないような屋台街に行ってみたい」のでしたら、本記事が参考になると思います。

今回紹介した10店舗は、動画でも収録し、私のYouTubeチャンネルで公開しています。
そちらもご覧いただき、各店の魅力をより感じてもらいたい。

そして、タイ料理をもっと好きになってもらいたい。
そんな思いこ込めて、本ブログやYouTubeを運営しております。

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