バンコクの中華街ヤワラートには、これまで数えきれないほど何度も何度も訪れてきました。
それだけ来ているので道はかなり覚えたほうではありますが、それでもまだ、迷うことがときおりあったりします。
その原因は路地が入り組んでいるからで、入り込んでいくと方向感覚もおかしくなり現在地が分からなくなってくる。
ヤワラートの路地は魔境と表現したくなるような複雑さです。
この記事で取り上げる『ホイトートテキサス』というお店は、そんなヤワラートの怪しい路地裏にある食堂なんです。
怪しげな路地を進むと見えてくる【ホイトートテキサス】
『ホイトートテキサス』へ行くには、ヤワラート通りからソイ2の路地へと入ります。
この路地というのがけっこう怪しげでして、上部には中華提灯が無数にぶら下がり、最近出店したであろう大麻を売る店、女性が店頭で座っているマッサージ店などが並び、旅行者なら及び腰になってしまう雰囲気です。
怪しげな雰囲気に負けじと路地をずんずん進んでいくと、右手に『ホイトートテキサス』が見えてまいります。
店舗自体はリノベートしたのか怪しげな様子はなく、入りやすい店構え。
メニューにはホイトートやオースワンといった料理名が連なっています。
外カリ中ふわのホイトート!
さてさて、まずはホイトート。
小麦粉や卵で溶いた生地に、ムール貝に似たホイメンプー(หอยแมลงภู่)を入れ、多めの油で焼き上げた料理です。
焼き具合がこの料理の命になるわけですが、女性が料理したホイトートは外はカリッと焼き上がり中はとろっとしている抜群の出来上がり。
卓上にあったスイートチリソースのほかに、胡椒も多めにかけてみるとこれがグッド!
あまりにもやる気なさげな女性スタッフだったので、期待していなかったんですが、素晴らしいホイトートです。
ホイトートで俄然テンションが上がりオースワンも食べたくなったので、女性スタッフを見ると、椅子に座ってスマホを眺めておられる。
やっぱり、やる気なさげだなぁ。
とはいえ、これだけやる気なさげな感じを出しながら、素晴らしいホイトートを作り上げるのだから大した腕前です。
もう1人いた若い男性スタッフに注文すると、渋々といった感じで立ち上がりオースワンの調理開始。
わたくしは調理しているところを撮影させてもらおうと、やる気なさげな彼女に話しかけてみたところ、了承を得ることに成功!
手際よくオースワンが焼き上げられていきます。
創業80年の実力を見せていただきました
そして出てきたのがこちら。
とろっとろのオースワンです。
これにもスイートチリソースと胡椒をかけ、さらにお酢までかけてみました。
酸味がいいアクセントになって、オースワンの旨さを引き上げてくれます。
生地はとろとろ、牡蠣はぷりっぷり。
『ホイトートテキサス』は、只者ではないな…。
帰り際、やる気なさげな女性スタッフに話しかけてみることにしました。
「創業して何年なんですか?」
「80年ですよ。この写真が創業者です」
店に貼ってあったモノクロの写真に写っているのは、屋台でホイトートを焼く創業者。
話を聞くと、やる気なさげと表現していた彼女が三代目だそうです。
失礼いたしました!
【ホイトートテキサス】のメニュー
僕が食べたホイトートとオースワンの他に、牡蠣入りのホイトート「ホイナーンロムトート(オールア)」もございます。
あと、カノムパックガード(大根餅の炒め物)もありますよ。
ホイトートメンプー/หอยทอดแมลงภู่ 70バーツ
ホイナーンロムトート(オールア)/หอยนางรมทอด (ออลั่ว) 90バーツ
オースアン(ナーンロム二ム)/ ออส่วน (นางรมนิ่ม) 90バーツ
ソンヤーン(2ホーイ メンプー+ナーンロム)/สองอย่าง (2 หอย แมลงภู่+นางรม) 130バーツ
カノムパックガード/ขนมผักกาด 50バーツ
店名 | ホイトートテキサス/หอยทอดเท็กซัส |
営業時間 | 10:00-16:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://goo.gl/maps/4WhLz1qWFFBAkNdy5 |