2022年12月1日にバンコクを出発し、タイ南部へと旅に出ました。
僕が今回企画したのは「タイ南部全県と島々を巡る旅」。
クラウドファンディング「CAMP FIRE」で旅の資金を集め、タイ南部全14県と各地の島々を巡る旅です。
2021年にも「タイ東北地方(イサーン)を全県巡る旅」を企画したので、今回は第二弾となります。
バンコクからレンタカーを借り、まず向かったのはチュンポーン県。
タイ南部の中でももっとも北にある県で、この県からスタートしてどんどん南下していく予定です。
もっとも北にあるとはいえバンコクからの距離は約460km。
途中休憩を挟みつつではありましたが、チュンポーンのホテルまでかかった時間は8時間半でした!
僕はこれまでチュンポーン県に訪れたことがなく今回が初。
人生で初めて訪れたチュンポーン県とはいえ、見どころがそれほどないのなら食べまくるしかない!
タイ南部旅の1県目ということもあり、評判の店々を食べ巡りました。
「チュンポーン県に興味がある」もしくは「チュンポーン県に滞在する」といった奇特な方々に向け、ローカルグルメ情報をふんだんに紹介しようと思います。
目次
チュンポーン県グルメ① 黒いスープと煮込んだ牛肉が旨い「クイッティアオヌアナイダム」
チュンポーン県の市街地は、タイ国鉄チュンポーン駅の辺りに広がっています。
ならば、駅の周辺を食べ歩こうではないか。
そうして見つけたのは、駅のそばにある『クイッティアオヌアナイダム(ก๋วยเตี๋ยวเนื้อนายดำ)』という麺食堂です。
来店したのは平日の昼前でしたが、すでにほぼ満席!
店頭でおじさんが麺をゆがきつつ、大鍋で煮込まれた牛肉をよそっています。
「うちはクイッティアオとガオラオがあるよ。どっちにする?」
大鍋で煮込まれている牛肉をしばし眺めていたら、おじさんに声をかけられました。
そんなに牛肉を見つめたんだから食べなきゃダメだぞ、とでも言われているような気がします。
もちろん食べる気満々で来店したのですが、クイッティアオかガオラオかは迷うところ。
この牛肉と飯は合うだろうなぁとは思いつつ、クイッティアオが本命だろうと思いセンレックで注文いたしました。
おじさんが作るクイッティアオのウリは、煮込んだ牛肉と真っ黒いスープ。
これだけ黒いスープはバンコクでも見たことがなく珍しい。
濃厚ではあるけれど決して濃すぎず、麺がこのスープを吸って、黒スープの世界観に覆われたクイッティアオになっています。
ほろりと崩れる牛肉もまた素晴らしく、バンコクでも十分通用する一杯です。
駅から近いし、超人気のクイッティアオだけにこれはチュンポーンに来たらマスト!
店名 | クイッティアオヌアナイダム/ก๋วยเตี๋ยวเนื้อนายดำ |
電話番号 | 081-787-7923 |
営業時間 | 07:00-15:00(日曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/w7So4eYd37JmsbSo7 |
チュンポーン県グルメ② とにかく人気の点心食堂「ディムサム ホーチア チュンポーン」
タイ南部は各県にディムサム(点心)の店がたくさんあり、チュンポーンの市街地にもいくつか点在しています。
それらの中で特に人気なのが『ディムサム ホーチア チュンポーン』。
僕が泊まったホテルのすぐ近くに立地していたこともあり、開店早々の6時過ぎに来店してみました。
地元の人であってもさすがに6時からディムサムを食べようとする人はいないようで、店内には僕一人。
注文方法ですが、通常は卓上の用紙に記載して注文するようです。
ところが用紙の料理名はすべてタイ語。
しかも点心の料理名ってふだん聞きなれないものも多いから、少々タイ語が読めたところでチンプンカンプンです。
そんな僕を見兼ねたのか、店主の男性が「指差しでもいいよ」と言っていただきました。
店頭にずらっと並んだ点心の種類は数えきれないほど。
本能の赴くままに選んでいたら、早朝にもかかわらず5品もチョイスしてしまいました。
点心を注文するとサービスで野菜盛りとジャスミンティーが付いてきます。
これらと共に点心をいただくわけですが、どれを食べても抜群!
テーブル脇に調味料があり、スイートチリソースなどが並んでいますが、僕の好みは黒酢。
これはどの点心にも合いますな。
5つもの点心でお会計は105バーツ!
安くて旨いはいつの時代も正義です。
店名 | ディムサム ホーチア チュンポーン/ติ่มซำ หอเจี๊ยะ ชุมพร |
電話番号 | 081-535-5355 |
営業時間 | 06:00-20:30(基本無休) |
Google Map | https://goo.gl/maps/ZdGJdqBsPZHHfm5Q8 |
チュンポーン県グルメ③ 小皿で選べる日本のような食堂「カオトムヤージャイ」
僕が宿泊したホテルの目の前に、えらく流行っている食堂がありました。
来店してみると店頭にずらっとおかずが並んでいる。
タイでおかずが選べるシステムの店は、ステンレス製のパレットや鍋に料理が入っていて、好みのおかずを指定してお皿に盛ってもらうのが一般的ですが、こちらはすでにさらに盛られているのでそのまま持っていけて楽チン。
日本の食堂でもあるようなシステムです。
しかも、皿のサイズが2種類あり、大きな皿は30バーツで小さい皿なら15バーツと格安!
一人で5〜6皿は余裕で食べられそうです。
料理はタイ中華がメインで、僕はもやしの炒め物や唐揚げ、茄子の炒め物、ソムタムカイケムなどなど6皿をチョイス。
これだけおかずがあればビールも進むわけでして、大瓶2本を開けました。
店にあるビールはLEO、チャン、シンハー!
店名 | カオトム ヤージャイ/ข้าวต้มยาใจ |
電話番号 | 16:00-01:00(基本無休) |
営業時間 | 081-719-6446 |
Google Map | https://goo.gl/maps/7JzNNLiGv2XFz9X7A |
チュンポーン県グルメ④ 辺鄙な場所だけど超人気の南部飯食堂「ヤーイプアット」
本記事ではタイ国鉄チュンポーン駅から近い中心部の店ばかりを取り上げてきたんですが、1軒だけ市街地の外れにある店へうかがいました。
外れといっても車で10分ほど。
辺鄙な場所に立地している『ヤーイプアット』という南部料理を提供している食堂です。
昼時に来店したところ、分かりづらい場所に立地しているにも関わらず店内はほぼ満席!
隣の駐車場もスペースがほとんどありませんでした。
店内には有名人の写真が掲げられていたり、タイのグルメサイトWongnai認定「Wongnai Users’ Choice 2021」の看板があったりとかなりの有名店のよう。
メニューを開くと英語が併記されていたので、外国人客も来店するのでしょう。
料理数が多い中、僕が選んだのはメニュー1ページのおすすめから3品です!
ゲーンクア グラドゥークオーン ルークグルアイ/แกงคั่วกระดูกอ่อนลูกกล้วย
ゲーンクアというタイ南部のタイカレーです。
これに豚軟骨とバナナを入れており、スープがとろとろで濃厚。
ゲーンクアのペーストには玉ねぎが使われていることからスープには甘みがあり、なおかつ適度な辛さがあって旨い!
バナナは甘いものを使っていないからか、まるで芋のよう。
これはおすすめ!
プラートートグルア/ปลาทอดเกลือ
2品目は塩漬けにした魚を揚げたシンプルな料理です。
サクッと揚がった衣に、ほどよい塩味の白身魚。
日本人の舌に合いますなぁ。
クンパットサトーガピ/กุ้งผัดสะตอกะปิ
南部料理の名物、海老とサトー豆のガピ炒めです。
ガピとはオキアミを発酵させた調味料で、独特の香りが特徴。
なのでこの料理もガピが香るので、好き嫌いが分かれるところでしょう。
僕はといえば発酵調味料フリークなので、ガピは大の大好物。
独特な香りのするサトー豆も活躍していることから、タイ料理の中でも「臭い系料理」の筆頭株でございます。
「ヤーイプアット」のメニュー
メニューには英語表記の料理名もありましたが、カタカナを併記したメニューの一部を掲載しておきますので参考にしてください。
ゲーンソム/แกงส้ม
プラートートグルア/ปลาทอดเกลือ
ムークアケム/หมูคั่วเค็ม
プラーケムトートガティ/ปลาเค็มทอดกะทิ
バイリアンパットカイ/ใบเหลียงผัดไข่
ゲーンクア グラドゥークムー ルークグルアイ/แกงคั่วกระดูกหมูลูกกล้วย
ゲーンソムプラーパックルアム/แกงส้มปลาผักรวม
(ヨートマプラーオ オーディップ マラゴー サップパロット)
/(ยอดมะพร้าว ออดิบ มะละกอ สับปะรด)
ゲーンソムチャオームクン/แกงส้มไข่ะอมกุ้ง
ゲーンパーグラドゥークオーンルークグルアイ/แกงป่ากระดูกอ่อนลูกกล้วย
トムソムプラーガポン/ต้มส้มปลากะพง
トムセープエンヌアプアイ/ต้มแซ่บเอ็นเนื้อเปื่อย
トムセープ グラドゥークオーン/ต้มแซ่บกระดูกอ่อน
パットペットプラードゥックタレー/ผัดเผ็ดปลาดุกทะเล
パットペット ルアムミットタレー/ผัดเผ็ดรวมมิตรทะเล
トムヤムフアプラー/ต้มยำหัวปลา
トムヤムクン/ต้มยำกุ้ง
クンパットサトーガピ/กุ้งผัดสะตอกะปิ
クンソースマカーム/กุ้งซอสมะขาม
バイリアンパットカイ/ใบเหลียงผัดไข่
パックワーンパットカイ/ผักหวานผัดไข่
マラパットカイ/มะระผัดไข่
パットマクアヤーオ/ผัดมะเขือยาว
ヤムパックグード/ยำผักกูด
店名 | ヤーイプアット/ร้านยายปวด |
電話番号 | 093-680-8375 |
営業時間 | 11:00-17:00(水曜日休み) |
Google Map | https://goo.gl/maps/b22rzt7mHJK6soMN6 |
https://www.facebook.com/YayPoud |
チュンポーン県グルメ⑤ チュンポーンナイトマーケットでB級グルメ三昧!
最後に紹介するのは、市街地のメイン通りで毎晩開催されている「チュンポンナイトマーケット」。
バンコクのような敷地に屋台や衣料店が集まっている市場ではなく、通り沿いに屋台が並ぶ、地元の人々が通うマーケットです。
いろんなB級グルメが並ぶ中、僕が注目したのは「ホイトート(หอยทอด)」。
というのも、2、300メートルほどの区間にホイトートの屋台が3軒も並んでいたんです。
そのうちの2軒は鉄板に向かって黙々と調理をするおっちゃんでして、職人気質な香りがむんむんしております。
まず、年配であろうホイトート職人の屋台へ。
事前にコンビニでビールを購入していたので準備万端です。
店主がホイトートを調理しているところを拝見していたのですが、仕上げに溶き卵をかけていました。
バンコクでは見ない料理法です。
これによって外側のカリカリ感と、生地の柔らかさ、そこに軽く火を通した卵の食感がプラスされ、一風変わったホイトートに仕上がっていました。
油っぽさが抑えられているのも素晴らしい。
ビール1缶とホイトートを平らげた後、もう1軒の職人ホイトートが気になり訪れてみました。
こちらの店主の方が若そうですが、とにかく無愛想。
無骨なホイトート職人といった感で期待がもてます。
こちらのホイトートも最後に溶き卵をかけて仕上げており、これってチュンポーン流なのか…。
生地の感じやカリカリ感はさきほどの屋台と似ておりますが、ボリュームが勝ってました。
しかもお会計はどちらも50バーツ。
目と鼻の先でお互いが営業していて、値段は横並び。
そのような状況だからボリューム感を出して勝負しているのかもしれません。
1軒目の屋台で営業時間を聞いたところ22時ごろまで開けているのだそう。
国鉄の駅からも近いので、チュンポーン市街地で1泊するならば立ち寄ってみてください。
チュンポーンナイトマーケットの様子はYouTubeでどうぞ
チュンポーンナイトマーケットではYouTubeライブにて現地から配信しました。
動画で夜市の賑わいや、ホイトート屋台の雰囲気などを感じてください。
YouTubeチャンネルでも紹介しています
今回の記事で取り上げた中から3店舗を、僕のYouTube動画でも紹介しています。
そちらもご覧いただければお店の雰囲気などが、より感じてもらえると思いますので併せてご覧ください。