タイ北部

スコータイ県の地元グルメ|名物のクイッティアオスコータイからカオピープまで

2024-02-19

現在のタイ王国の始まりは、1240年代にクメールの勢力を駆逐して建設されたスコータイ王国だと考えられています。
場所はタイ北部のスコータイ県です。

つまるところ、タイ好きであるならばスコータイ県へ訪れておくのは必須といって過言ではありません!
(過言です)
スコータイ県はタイ北部の真ん中に位置し、バンコクからはおよそ430km。
バスなら6〜7時間ほどの距離です。

スコータイ県で訪れておきたい場所といえば、1991年にユネスコの世界遺産に登録された「スコータイ歴史公園」を挙げて間違いないでしょう。
面積約70㎢の敷地内には、200もの遺跡が文化庁管理のもと保管されています。
公園面積はかなり広いですが、レンタル自転車を利用すれば数時間で回ることが可能です。

スコータイ歴史公園で保管されている遺跡

タイ王国の歴史を堪能したならば、スコータイ県のグルメも楽しんでもらいたい。
本記事では私が厳選し食べ巡った3店舗を取り上げていきます。
スコータイ発の料理もありますので、バンコクでは味わえない地元グルメを満喫してください。

スコータイ県グルメ①|名物麺料理の人気店【クイッティアオスコータイ ジェーへー】

スコータイ県には地元名物の麺料理あります。
クイッティアオスコータイ(ก๋วยเตี๋ยวสุโขทัย)という料理で、刻んだトゥアファックヤーオ(長ささげ)を入れ、クリアなトムヤムスープで仕上げているのが特徴のクイッティアオです。

バンコクでクイッティアオスコータイを出している店は少なく、私が知っている限りだと旧市街地で営んでいる『タチャイ クイッティアオスコータイ』が唯一。

スコータイ県へ来たならば、本場でこのクイッティアオを食べておかないと!
というわけで私が来店したのは、市街地の西にある『クイッティアオスコータイ ジェーへー』
タイ人からの評判がすこぶる高いクイッティアオ屋でございます。

クイッティアオスコータイ ジェーへー(ก๋วยเตี๋ยวสุโขทัย เจ๊แฮ)

本場へ来たのだから、1杯だけ食べて帰るなんてことはできません。。
スープ有りとスープ無しの2杯を注文したのは当然です。

スープ有りはセンレック(細麺)、スープ無しはバミー麺を選びました。
どちらの丼にも刻んだトゥアファックヤーオ(長ささげ)、ムーデーン(焼豚)、豚ミンチ、クラッシュピーナッツ、ケープムーと、クイッティアオスコータイならではの具材がトッピング。

スープ有りのクイッティアオスコータイ
麺は細麺のセンレックです

スープ有りは、クリアースープのトムヤム味で、辛さは控えめで適度な甘みと酸味。
盛られている具材のメンツが他クイッティアオとは異なるため、独特の食感や味わいが楽しめるのがポイントです。

スープ無しのクイッティアオスコータイ
タレがバミー麺に絡む!

スープ無しはマナオを絞り、底に沈殿しているタレをがっつり混ぜる。
バミー麺に調味料やら具材が絡み、スープ有りには無い風味が楽しめてグッド。

スコータイ県に来たら必食の地元ならではの麺グルメです。

店名クイッティアオスコータイ ジェーへー/ก๋วยเตี๋ยวสุโขทัย เจ๊แฮ
営業時間08:00-16:00
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/Xiw89Wo49V6cijhm9

スコータイ県グルメ②|充実した魚料理の数々【フゥアンファー プラーメナーム】

スコータイ県に流れるはヨム川。
タイ北部プレー県から始まりナーン川の支流となっている川です。
ならば川魚料理を揃える店があるだろうと調べてみたら、ありましたよ!
ヨム川沿いで営む『フゥアンファー プラーメナーム』です。

フゥアンファー プラーメナーム(ร้านอาหารเฟื่องฟ้าปลาแม่น้ำ)

けっこう分かりづらい場所に立地していて、私は最初近くにある『J&J ゲストハウス』へと車で入り込んでしまうという失態を犯してしまったことを告白しておきます。
そのような立地場所でありながらも評判が高いのは、料理のクオリティーが高いからに他なりません。

ヨム川沿いに並ぶテーブル席

ヨム川からの風がなだれ込む店内には、テーブル席が7〜8席ほど。
メニューには目を見張るほどの魚料理の数々が並び、ギョギョギョ!

昭和のギャグをかましたところで、私が注文した料理を紹介していきます。

トートマンプラーグライ / ทอดมันปลากราย

プラーグライをすり身にして揚げたトートマンプラーグライ。
自家製というだけあり、プリっとした食感やプラーグライの風味が素晴らしい。
添えられたピリ辛の特製ソースもイイ仕事するんです!

ラープカーオ/ลาบค้าว

ナマズの一種であるプラーカーオ(ปลาค้าว)を使ったラープ。
身を細かく刻んではおらず、切身サイズで仕上げています。
パクチーファランといった香草はもちろん、パパイヤまで使った個性的なラープです。

チューチープラードゥックフー/ฉู่ฉี่ปลาดุกฟู

3品目をどれにしようかと迷っていたら、店主から勧められたのがこちら。
チューチーとはレッドカレーペーストで炒めた料理で、これに揚げたナマズのプラードゥックフーを使っています。
チューチーは何度も食べたことがあるけれど、プラードゥックフーをメインにしたものは初。

プラードゥックフーが大好きな私だけに、この一品を気に入らないわけがございません。

日が暮れて暑さも和らぎ、ヨム川の涼やかな風を感じながらいただく魚料理の数々。
雰囲気も料理の味の一部だということを、実感した瞬間でもありました。

『フゥアンファー プラーメナーム』の全料理名をカタカナ表記にした記事は以下をご覧ください。

https://gekiuma.net/fueang-fa-river-fish-restaurant/

店名フゥアンファー プラーメナーム/ร้านอาหารเฟื่องฟ้าปลาแม่น้ำ
営業時間11:00-21:00
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/6kwtuyL5tJ3WcygC7

スコータイ県グルメ③|カオピープを考案した元祖&名店【カオピープ ヤイクルアン】

スコータイ県の地元グルメを調べていると、これまで聞いたことのないカオピープ(ข้าวเปิ๊บ)という料理名に出合いました。

この料理を扱っている店はいくつかあったのですが、その中でも群を抜いて評判が高いのは『カオピープ ヤイクルアン』
どうやらカオピープとは、このお店の創業主であるクルアンさんが考案した料理だそうです。
つまり『カオピープ ヤイクルアン』は、カオピープ発祥の店!

カオピープ ヤイクルアン(ข้าวเปิ๊บยายเครื่อง)
WongnaiのUSERS' CHOICEにも選ばれています
創業は1978年

カオピープとは米粉の生地を、鍋に張った布の上に注ぎ円盤状に広げ、野菜を並べて蒸す料理です。
これをスープで浸して提供されるのですが、軽食といったボリューム感。
野菜のほかにムーデーンも使われていて、いろんな食材が一度にいただける一品です。

カオピープ(ข้าวเปิบ)
野菜は生地と一緒に蒸しています

醤油ベースで辛さはまったくないスープだけに、日本人の味覚に馴染みやすい風味。
スコータイ市街地から1時間以上も離れているにも関わらずタイ著名人の写真が壁に並んでいるのは、『カオピープ ヤイクルアン』がそれほど名の知れたお店だからでしょう。

クイッティアオ ベー(ก๋วยเตี๋ยวแบ)

こちらは汁無しクイッティアオの、クイッティアオベー
センレックを野菜を蒸し、バナナの葉を敷いたお皿に盛って、ムーデーンやケープムーをトッピングしています。

麺は細麺のセンレックです


味付けは砂糖やピーナッツなどを加えたムーデーンのタレ。
甘めの風味なので、マナオを絞って酸味を加えてがっつり混ぜると、引き締まって良い感じに!

ミーパン(หมีพัน)

センミーやセンレック、ウンセンを蒸し焼きにして、ライスペーパーで包んだのがミーパン
中の麺類はさっぱりとした味付けで、ライスペーパーに使われている黒胡麻の風味がいぶし銀の役割を果たし、おやつ感覚でいただける料理です。

山道を辿ってここまで来たからには、それぞれ少量なので3品すべて味わってみてください。

店名カオピープ ヤイクルアン/ข้าวเปิ๊บยายเครื่อง
営業時間08:00-17:00
定休日基本無休
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/Vnids6TMBQyhNDoM9

スコータイ県グルメは動画でもご覧いただけます

スコータイ県が本場の料理を含め、3店舗を取り上げました。
旅へ出るなら、やはり地元ならではの料理はたべておきたいもの。
こちらの記事を参考にして、ぜひ訪れてみてください。(カオピープの店は厳しいかもしれませんが)

今回紹介した3店舗は、私のYouTubeチャンネルでも動画で取り上げています。
お店や料理の雰囲気を動画も併せてご覧ください!

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