ーートラート県(จังหวัดตราด)
バンコクからおよそ300km南東に位置し、カンボジアとの国境に接する県です。
面積は2,819 km²、人口およそ22.47万 (2014年) wikipediaより
タイ77県の面積比較では62番目と大きな県ではありませんが、タイで二番目の大きさを誇る島、チャーン島を有しています。
ちなみにタイ最大の島は、世界的な観光地でもあるプーケット島です。
私は隣県のチャンタブリー県までは訪れたことがあったのですが、トラート県は処女地。
先日、初めてトラート県を訪れたのは、チャーン島を目指すためでした。
早朝5時半、バンコクを出発した私は車をかっ飛ばし、トラート県へ到着したのは所要時間4時間フラットの9時30分!
5時間以上はかかるだろうと腹をくくっていたところ、私の卓越したドライビングテクニックが功を奏し予定時刻よりも早く着いたため、チャーン島へ渡るフェリー搭乗前にとある食堂へ寄ってみることにしました。
目次
Best of Wongnaiにも選ばれた実力
どこにでもあるような、地元民がふらりと立ち寄る食堂。
一見、何の特徴もない『ラーン クイッティアオ プー スクンビット』は、シャコやカニなどシーフードを具材として使うクイッティアオなどが評判になり、Best of Wongnai 2016、Wongnai Users’ Choice 2017に輝いた、どこにでもあるようでどこにでもない食堂なんです!
『ラーン クイッティアオ プー スクンビット』でオーダーした4品
Wongnaiからも認められる実力派食堂。
とはいえ、地方の食堂だけに客が殺到していることもなく、スタッフも店内の雰囲気ものんびりとしていて、穏やかな空気が流れている。
当然ですがメニューに英語が併記されているはずもなく、写真すらありません。
タイ語が読めない私は、同行したタイ人にすべてを委ね、以下4品をオーダーしました。
ガン ガティアム ラッカオ(กั้งกระเทียมราดข้าว)
ガーリックで炒めたシャコをご飯に乗せたシャコご飯。
ニンニクの薫りが立つ新鮮なシャコは、ご飯とベストマッチ!
50バーツならコスパ高いですが、ご飯の量に比べシャコがちょいと少なかった…。
ガパオ タレー ルワム ラッカオ(กระเพราทะเลรวมราดข้าว)
シャコだけではなくカニの身などが入ったガパオライス。
少々辛めでしたが、これはいい!
ガーリック炒めシャコご飯よりも、私はこちらの方がお気に入りです。
カオパット タレー プリック クルア タレー ルワム(ข้าวผัดพริกเกลือทะเลรวม)
タイ人たちのレビューによると、お店のおすすめはこちらのよう。
一般的なカオパットとは風味に変化を与え、シャコなどを具材にしています。
レビューでの評価が高いだけに、コスパ高し!
ギアウ タレー ルワム(เกี๊ยวปลาทะเลรวม)
最後はスープで締めました。
具材には魚のすり身を包んだギアウ、シャコ、揚げ豆腐、ルークチンなど具材たっぷり。
スープの味わいも一般的なクイッティアオとは違い、まろやかで優しい。
1品1品のボリュームが小さいとはいえ、2人でこの4品を平らげれば腹ぱんぱん!
明らかな過食により動作緩慢になった身体に鞭を打ち、お店の方にお話を伺いことにしました。
「創業してからどれぐらいだったかしら。30年ほどじゃないの」
厨房内にいた、笑顔を全く見せず黙々と調理&お会計をこなしている女性。
風貌や威圧感から、この女性が店主であろうと声をかけたところ正解だったようです。
私が話しかけてもまったく笑みを浮かべないあたり、
「あたいは客に媚びないんだよ」
という職人気質を感じます。
彼女が発する職人オーラは、私に「写真を撮らせてください」という言葉さえも遮ってしまうほど眩い。
「眩い」なんて表現するとまとまりがよろしいですが、彼女の威圧感に私の腰が引けただけなんですが…。
穏やかなトラートの街並みに溶け込み、30年以上に渡り地元民に愛され続けた食堂。
地方への旅は、こういった食堂に出会えることも醍醐味の一つでしょう。
【SHOP DATA】
「ラーン クイッティアオ プー スクンビット(ร้านก๋วยเตี๋ยวปู สุขุมวิท)」
TEL:039-511-972
OPEN:8:00-14:30
ADDRESS:Tambon Bang Phra, Amphoe Mueang Trat, Chang Wat Trat 23000
PRICE:ガン ガティアム ラッカオ50B、ガパオ タレー ルワム ラッカオ50B、カオパット タレー プリック クルア タレー ルワム50B、ギアウ タレー ルワム50B