バンコクには無数のガイヤーン専門店がございます。
それらの中で唯一、ミシュランバンコクのビブグルマンを獲得した店舗が今回紹介するこちら。
ラマ9世通り沿いに建つ『ラマ9ガイヤーン』です。
僕はこの店に初めて来店したのは2015年10月で、まだミシュランバンコクが始まっていない時期でしたが、すでに人気のガイヤーン店でした。
いまでこそ立派なレストランになっていますが、取材当時はエアコンすら設置されていないどこにでもあるような店構え。
炭火で一羽一羽焼いているのが印象的でした。
当時の記事は以下のURLよりご覧いただけます。
取材をしてから数年後に今の場所に移転し、立派な店構えに生まれ変わりました。
これだけの店舗を建てることが出来たのですから、さぞ儲かったのでしょう。
2019年に2度目の取材をした際、このときはオーナーさんがいたのでインタビューさせてもらいました。
「うちで使っている鶏はガイバーン(地鶏)を使っています。以前は釜を使い炭火で焼いていましたが、炭火による煙を懸念したことと、焦げた箇所をお客さんに提供したくないことを考え、いまは外国から購入した大型の機器を使って焼いています」
立派な店舗を建て、海外から大型機器を輸入するなどの投資も功を奏したのか、2020年と2021年の2年連続でミシュランバンコクのビブグルマンを獲得。
そこからさらに知名度が広がり、『ラマ9ガイヤーン』の名を知らしめることになります。
ラマ9ガイヤーンへの行き方
それだけ有名なガイヤーンなんですが、日本人にとっては立地条件が厳しい。
もっとも近い駅はエアポートリンクのラムカムヘン駅なんですが、距離にして3km以上あるので歩けば1時間近くかかる。
足腰の運動と思えば歩けそうですが、帰りも3km歩くとなるとちょっと憂鬱になりそう。
その他の手段は、センセープ運河ボートです。
アソークあたりで乗船し、下船はThe Mall3という船乗り場。
ここからの距離は1.3kmなので、徒歩圏内といえるでしょう。
ただ、帰りが遅くなるとボートが運行を終えてしまうので要注意です。
Grabなどタクシーサービスが使えるなら、それが一番いいと思います。
さて、移転した店の敷地は広いのですが、エアコンがあるのは奥の一角のみです。
メニューは写真付きで、しかも英語と日本語が併記されているのでタイ語が分からずとも注文するのは問題ありません。
ラマ9ガイヤーンの香りがたまらない地鶏!
香ばしい色と香りの地鶏のガイヤーンが運ばれてきました。
2種類のタレが用意されていますが、まずはそのままかぶりつきます。
絶妙な塩加減の味付け、そして何よりも香りがいい!
食べ続けるほどに病みつきになる香りが、地鶏を頬張る度に口の中でほわっと広がっていきます。
これこそが『ラマ9ガイヤーン』の最重要機密事項なのでしょう。
ガイヤーンの他に注文したのは、海老の串焼き「クンヤーンソッド(กุ้งย่างซอส)」、タケノコの和え物「スープノッマーイ(ซุปหน่อไม้)」、生春巻きの「ポーピアソッド(เปาะเปี๊ยะสด)」の3品です。
どれもハズレなしの料理だったのですが、特に気に入ったのがスープノッマーイ。
『ラマ9ガイヤーン』がおすすめメニューとして提供しているだけあり、味付けのバランスが良かったです。
ガイヤーンでミシュランバンコクのビブグルマンを獲得した店舗は『ラマ9ガイヤーン』が初なんだと思います。
古びた食堂から豪華レストランまで成り上がるという”ガイヤーンドリーム”を掴んだ一品。
ここのガイヤーンを食べたら自分の夢も叶いそうだなぁ。
店名 | ラマ9ガイヤーン/พระราม 9 ไก่ย่าง |
営業時間 | 09:30-20:30 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://goo.gl/maps/TK2wJLiBGW9qCr9J7 |