BTSスラサック駅から徒歩で行ける『バーンソムタム』を紹介したのは、2016年4月23日でした。
同店では30種類ものソムタムを揃え、ソムタムフリークを唸らせるレストランとして知られています。
取材当時、私は数回に渡って『バーンソムタム』に来店したのですが、気になっていた店が近くにありました。
向かって左隣に接している食堂です。
目次
2年の月日を超えて来店したバミー店『ミートゥー』
超有名店の隣で営業しているわりに看板はないし、なんの食堂かよく分からず、少しだけ気になっていましたが、当時は『バーンソムタム』だけに集中して取材をしていました。
あれから2年弱。その食堂のことなんてすっかり記憶の彼方に葬られていたのですが、「激旨!タイ食堂」をご覧いただいている方のインスタ投稿によって、ふたたび記憶へと蘇ってきました。
彼女の投稿記事には
「いろんな麺の食感が楽しめて、甘めのスープが有能!」
絶賛コメントと共に位置情報も掲載。気になり確認してみると、2年前完全にスルーしていた『バーンソムタム』の隣店だったんです。
私が完全にスルーしていたのは『ミートゥー(หมี่เต๋อ)』というバミー食堂です。タイのグルメサイトで確認すると高評価を得ている老舗のよう。
私の棲家から近いこともあり、さっそくお店へ伺いました。
BTSスラサック駅から近く、大通りの裏手にあるSi Wiang通り沿いに立地しています。
この通りは『バーンソムタム』を筆頭に『ミートゥー』や屋台が軒を連ねているため、ランチタイムが近くなると通りは違法駐車の列がずらり。
私は計3度『ミートゥー』へ来店しましたが、ほぼ毎回、店の前は違法駐車によって占拠されておりました。
3種の麺からチョイス
バミーを売りとしている『ミートゥー』では2種のバミー麺と、クイッティアオの米麺を揃えています。
私がオーダーしたのは1つは黄色い麺、1つは緑色のバミー麺です。『MKレストラン』などスキーレストランで緑色のバミー麺を見かけることはありますが、バミー店にあるのは珍しい。私は黄色いバミー麺ではスープ有りを、緑色のバミー麺では汁なしをオーダーいたしました。
スープ有りバミー(全部載せ)
トッピングはすべての具材を乗っけてもらったバミーナーム(スープ有りバミー)。
チャーシューのムーデーン、ワンタンのギアウが遠慮なく盛られているだけに、ボリュームに富んだバミーです。
麺の食感が素晴らしいのはさすがバミー食堂。私に感動を与えてくれたのはスープです。バミー麺では珍しい色の濃いスープで、ほんのりとした甘みが絶妙。
このスープは特筆もの!
私の好みもあるのかもしれませんが、スープまでがっつり飲み干し完食しました。
スープ無しバミー麺(全部載せ)
バミーヘン(スープ無しバミー麺)では、緑色のバミー麺をチョイス。
別皿でスープが付いてくるのですが、ダシをとっていたのであろう大きな豚の骨がどかーん! スープの旨さを堪能しつつ、骨についた肉も味わい、バミー麺をすする。
最高です!
【おまけ】カオムーデーン ムーグローブ
『ミートゥー』にはバミーだけではなく、ムーデーンとムーグローブもあり、ご飯に乗っけていただくことができます。
私はこの2種を盛ったカオムーデーン ムーグローブを注文。
豚肉の上からかけられたタレは、ほのかな甘みでまろやか。ムーグローブの揚げ具合も抜群だし、店主の調理センスがうかがえます。
有名人も来店する『ミートゥー』
お店を切り盛りしているのは髭を蓄えた男性と、バミー麺をゆがいている女性の2人がメインで、店主は男性の方です。
穏やかで優しげな表情そのままの人柄の店主。
「創業してからは43年。このスープは豚骨と牡蠣などを煮込んで作っています」
じっくりと煮込んだスープは化学調味料を一切使っていないとのこと。
店主のこだわりがこのスープにぎゅっと詰まっているのです。
そりゃあ、食べ始めたら止まらないわけだ…。
昼時になるとテーブル席は埋まり、持ち帰りの客まで出てくるので、閉店前に麺がなくなってしまうこともしばしば。
『ミートゥー』へ来店するなら昼前がベストです。
ただ、ご飯物は11時を過ぎないと用意できていないそうなのでご注意を。
【SHOP DATA】
「ミートゥー(หมี่เต๋อ)」
TEL:089-498-8825
OPEN:8:00-16:00(日曜日休み)
※ご飯物は11:00〜
ADDRESS:Khwaeng Silom, Khet Bang Rak, Krung Thep Maha Nakhon 10500
PRICE:バミーナーム40B、カオムーデーン ムーグローブ40B