私がトンローへあまり足を運ばないのは以前から申しておりますが、このたび珍しく、トンローへ出征してまいりました。
トンロー出征を決意したのは、以前から気になっていたタイ南部料理を提供する『Khao Jao (カオジャオ)』に来店したかったため。
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トンロー通り周辺に多い南タイ料理店
北タイ料理店はときおり見かけるものの、南タイ料理店はどこにでもあるといった感じでもなく、私もあまり食べる機会が少ないタイ料理です。
しかし不思議なことに、トンローエリアには有名な南タイ料理店が集まっている。
以前取り上げたことのある『PHUKET TOWN(プーケットタウン)』、その他にも数店舗の南タイ料理店が点在しています。
南タイ料理の特徴といえば「スパイシー」であること。
私は数年前、プーケットタウン(地名の方です)へ訪れた際、地元の南タイ料理店に行き南タイ料理の数々をいただいたのですが、日本人だからといって遠慮なく調理されたそれらは、地球上の料理とは思えないほど辛く、頭皮の毛穴は全開。
額だけではなく頭からも汗が流れ落ちるほどの発汗をうながし、
「サウナ要らずや〜」
なんておどけながら、ペットボトルの水をがぶ飲みした甘酸っぱい思い出があります。
辛いだけではなく旨い料理も多く、マッサマンカレーや、ゲーンと呼ばれるタイカレー、ご飯の上に野菜をトッピングしたライスサラダのカオヤム、カオモッガイなど、私好みの料理も揃っています。
トンロー・ソイ17にある南タイ料理店『Khao Jao(カオジャオ)』
私が南タイ料理を求め来店したのは、トンローの『Khao Jao(カオジャオ)』。
トンロー・ソイ17を入り、数百メートル先の左手です。
大きな看板が掲げられているわけでもなく、外観は一般的な住居のようなので、知らずに前を通ってここが南タイ料理店だと気付く人は少ないでしょう。
店舗内はカフェのような雰囲気。
店内に外光がたっぷり射し込むよう、路上側の席はガラス張りになっています。
食事をしている先客はすべてタイ人で、ハイソな方ばかり。
しかも店前に停まっている車も高級車ばかり!
私のようにYAMAHAの安物バイクにご乗車している方は、きっとおられないのでしょう。
『Khao Jao』では、店主おすすめの品々をいただきました。
Khao Jao(カオジャオ)のおすすめメニュー
カオヤム(ข้าวยำ)
ゲーンソム(แกงส้ม)
カノムジーン・ナムヤー・パックタイ(ขนมจีนน้ำยาปักษ์ใต้)
トムセープ(ต้มแซบ)
パッタイ
ヤムトゥアプー(ยำถั่วพลู)
特製プリン
南タイ料理店ではありますがパッタイやトムセープといった一般的なタイ料理から、イサーン料理も揃っています。
「日本人の方もよく来られますよ。特にこの辺りに住んでいる奥様ね」
そう話してくれたのは現店主のスチナットさん。
トンローといえばバンコクで指折りの日本人居住区、ここに住む駐在員も多く、平日はランチに来られる駐妻の姿がちらほらあるそうです。
土曜日や日曜日になると、ご家族で来店する方が増えるのだとか。
「この周辺はハイソな方が多く住んでいますが、リーズナブルに食事を楽しんでいただきいたので、価格設定は抑えています」
創業したのは8年ほど前、店主スチナットさんの父母がナコンシータマラート県出身だったこともあり、母親からレシピを教わり南タイ料理を提供するお店にしたそうです。
スチナットさんとお話ししていると、彼女のお母さんがお店へ現れました。
お母さんはなんと90歳!
平日の午後はほぼ毎日お店へと顔を出し、顔見知りのお客さんがいるとお話しをされるそうです。
90歳には見えないぐらい元気なんだけど、南タイ料理って長寿の料理なんだろうか…。
『Khao Jao』への行き方
BTSトンロー駅からトンロー通りを北上。
フードモール『J Avenue(ジェーアベニュー)』を過ぎ、ソイ17を左折。
数百メートル先の左手にある、一軒家風の店舗が『Khao Jao』です。
エアコンがある店舗内の席だけではなく、テラス席も数席だけですが設けられています。
来店される方に覚えておいていただきたいのは、『Khao Jao』にはアルコール類がないこと。
ときおり日本人客の方から「ビールありますか?」と聞かれることがあるそうです。
母から受け継いだレシピの南タイ料理の数々。
たしかにビールと一緒にいただきたい!
【SHOP DATA】
「Khao Jao(カオジャオ)」
TEL:02-712-5665
OPEN:10:30-20:30(第1・3月曜日休み)
ADDRESS:Sukhumvit Rd.Soi Thonglor 17 Bangkok
PRICE:トムセープ80B、カノムジーン・ナムヤターイ50B、パッタイ・グンソッ65B、ヤムトゥアプー80B、カオヤム55B