メコン川に魅せられた私が、1ヶ月ほどかけてタイ国境の街を巡り、メコン川沿いの魅力を届けるべく旅を始めたのがルーイ県のチェンカーンでした。
メコン川のそばに広がる小さな町で、古くからの民家が立ち並び、またそれらの民家を改装して宿にしたり、店舗にしたりと、昔ながらの町並みを残しています。
外国人の姿はそれほどありませんが、タイ人には人気の観光スポットとして知られ、乾季(12月〜2月)の週末になると宿によっては予約が困難なことも。
最近では日本人にも知られるようになってきたチェンカーンですが、訪れることがあればぜひ食べていただきたい料理があり、それが本記事の主題です。
チェカーンでしか食べられない【カオプンナムジェウ】とは
チェンカーンに来たら食べてもらいたいのは、カオプンナムジェウ(ข้าวปุ้นน้ำแจ่ว)です。
発酵米麺のカノムジーンを使った麺料理で、チェンカーンでしか食べられない郷土料理。
タイ人の間では「チェンカーンに来たら、朝にカオプン ナムジェウを食べなければ、チェンカーンを訪れたとはいえない」と言われているそうです。
チェンカーンを訪れる前からカオプン ナムジェウは絶対食べようと心に決め、店もリストアップしていました。
いくつか店舗がある中、タイ人からの評判がもっとも高かったのが『パーブアワン カオプンナムジェウ(ร้านป้าบัวหวาน ข้าวปุ้นน้ำแจ่ว)』です。
朝から満席!【パーブアワン カオプンナムジェウ】
私が『パーブアワン カオプンナムジェウ』に来たのは午前10時ごろ。
朝食の時間帯を外したので、難なく食事ができるだろうと余裕をかまして来店したのですが、店内には自分が座る席すら無いほど客で埋まっている。
タイ人の間で、「カオプン ナムジェウを食べなければ、チェンカーンを訪れたとはいえない」という言葉あることを、身をもって体感いたしました。
かろうじて1席だけ空いているテーブルがあったので、そこに着席。
客があまりにも多いため、スタッフの手が回らないこともあり、注文は用紙に記入するスタイルです。
「ข้าวปุ้นน้ำแจ่ว」というタイ語は最上段に載っていたので、ここにチェック。
スタッフに渡して注文完了です。
そこから料理が提供されるまでが長かった!
店内は満席だし、それだけでなく持ち帰りの注文も入り、しかも調理しているのはおばちゃん一人なので、てんやわんや。
私のテーブルにカオプン ナムジェウが運ばれてきたのは、注文してから30分ほどが経ってからのことでした。
豚の臓物や大根がトッピングされた【カオプンナムジェウ】
主な具材には、豚の内臓(レバー、腎臓、腸、胃など)があり、煮込んだ大根やネギ、もやしなどが添えられています。
美しいクリアスープは、クイッティアオのナムサイに似た風味かと思いきや、ちょっとしたクセが加えられている。
これがハーブによるものなのか、何かしらの調味料によるものなのかは判別できませんでしたが、これこそが『パーブアワン カオプンナムジェウ』の秘密のレシピなのかも。
店内に置いている野菜やハーブは取り放題だったので、皿に取り分けて持ってきたものの、これをカオプンナムジェウと一緒に食べるのだろうか。
野菜をちぎって丼に入れて食べていたら、隣のお客さんが私にアドバイスをしてくれました。
「この野菜はガピを付けて食べるんだよ」
そう言って私に、ガピが入った小さな容器を渡してくれました。
ガピとはオキアミを発酵させた調味料で、独特の臭みが特徴。
好き嫌いがはっきりと分かれる調味料ですが、臭いもの、クセのあるものを好む私ですので、もちろん好きな調味料です。
野菜にガピを付けて頬張り、そしてカオプンナムジェウをいただく。
ん?ん?
ガピの香りがカオプンナムジェウに合う!
地元の人に食べ方を教えてもらいつつ、チェンカーンの郷土料理に舌鼓を打ちました。
店名 | パーブアワン カオプンナムジェウ/ร้านป้าบัวหวาน ข้าวปุ้นน้ำแจ่ว |
営業時間 | 07:30-13:00 |
定休日 | 基本無休 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/fUjXKL97ka6dJzgL9 |