夜遅い時間、ラマ4世通りをバイクで疾走していると、路上にテーブルを幾つも並べているタイ料理屋が気になっていました。
いつもたくさんの客で賑わうこの店。
深夜まで開いている『チュワンポチャナー』は、以前紹介したカオホーバイブアの店のすぐ隣に立地しています。
やっぱり旨し!ヤム カイヨーマー
何度も通っては気になっていたこの店にようやく来店することができました。
新店のようなキレイな店舗と、食堂のような味のある店舗、さらにテーブルが並べられた路上と3つのエリアで食事が楽しめるタイ中華食堂です。
何の予備知識もないもんだから、まずは店員の女性におすすめを聞いてみました。
「おすすめは特に…。なんでも注文したら作るよ」
………。
仕方なく料理の写真が並ぶメニューから選ぶことに。
定番メニューが並ぶ中、せっかくだから珍しいものにチャレンジしてみたい。
私の目にとまったのはピータンのヤムです。
タイ語ではヤム カイヨーマー(ยำไข่เยี่ยมม้า )。
ピータンのガパオライスは『Baan Glang Soi』で食べたことがありますが、ヤムは初。
2品目に選んだのはヤムプラードゥックフー(ยำปลาดุกฟู)。
プラードゥックとはナマズのことで、ほぐして細かくしたナマズの身を揚げ、それを青パパイヤと食べるヤムです。
イサーン料理屋などで見たことはあるメニューでしたが、これも食べるのは初。
一見するとカオパットのようですが…。
3品目はオーソドックスにトムヤムクンに決定!
この3品の中で私の注目をもっとも浴びていたのはヤムカイイムマー。
ピータンのヤムは間違いなく旨いだろうと思っていたら、やっぱり旨い!
ねっとりとしたピータンの食感と、さっぱりとしたヤムとのコンビは、長年連れ添った夫婦のように自然な相性です。
創業何年だったか失念!?
2品目のヤム プラードゥック フーがテーブルに並べられたとき、私はその全容を見てどうしたらいいものかと困惑。
揚げられた細かい身は、どう見ても“天かす”にしか見えない。
大量の天かすの上には揚げられたナマズ君が横たわっていて、別皿にヤムが盛られています。
ヤムを天かすの上に乗せ、揚げられたナマズを砕き、一口。
サクサク感とシャキシャキ感、そして揚げたナマズの食感とが渾然一体となってこれまた旨し。
旨いんだけどファーストインプレッションが天かすだっただけに、
「これはナマズである。これはナマズである」
と思い込んでみても、天かす君が脳裏をかすめるのです。
脂っこくなくサクサク感が楽しめ、美味しいんですけどね。
トムヤムクンも私好みの濃厚な味わいでグッド。
「創業何年かって?とにかく長いよ」
店の奥で座っていた店主は、創業何年かを覚えていないご様子。
この“創業何年”にかなりのこだわりを持つのは日本人だけなんでしょうか。
それともタイ人があまりにも興味がなさ過ぎるのか…。
完全に忘れてはいないだろうと、もう一度質問したところ思い出したようです。
「以前営業していた場所で30年。ここへ移ってからは4〜5年だね」
まったく違う2つの店舗を使っているのは、移転して年数しか経っておらずリノベートが完全に終わっていないからか、あまりそういったことにこだわっていないからか。
後者だと思うのは私の個人的感想です。
ラマ4世通りを渡ったところのすぐ近くには、多くの日本人から支持を集める『ソーントーン ポーチャナー』が、毎夜賑わいを見せています。
きっとほとんどの日本人はこちらへ来店するでしょうが、道路向こうにローカルタイ人に人気のイサーン料理屋があることもたまには思い出してください。
私のインスタで『チュアイポーチャナー』を動画で紹介しています
記事を掲載してから3年半が経った2019年9月。ひさしぶりにこの店へ顔を出し、ヤムプラードゥックフーをいただきました。相変わらず盛況の『チュワンポチャナー』を動画で紹介しています。
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【SHOP DATA】
「チュワンポチャナー(ชวนโภชนา)」
TEL:091-216-7509
OPEN:17:00-5:00(無休)
ADDRESS:Rama 4 Khlong Toei, Bangkok 10110.
PRICE:ヤム カイヨーマー70B、ヤム プラードゥック フー80B、トムヤムクン100B