アソークの交差点からアソーク通りをすこし北へ上がったところに、サーミットタワー(Sermmit Tower)というビルがあります。
交差点から徒歩5分ほどの場所にあるビジネルビルで、このビルの10階には国際交流基金バンコク日本文化センターの図書館がありタイ関連の書籍などが無料で読むことが出来るんです。
この図書館を知っている方も少ないでしょうが、サーミットタワー脇に屋台が並んでいることを知っている方はもっと少ないのではないでしょうか。
サーミットタワーで働く人々の台所
場所はサーミットタワー北側、向かって右脇の細い路地のようなエリアに屋台が並んでいます。
ぶっかけ飯、クイッティアオ、注文屋台、カオマンガイ、カオムーデーンなど、屋台の王道メニューがずらりラインナップ。
サーミットタワーで勤務するタイ人たちにとっての“台所”となっているようです。
私が来店したのは午前9時ごろだったのでさほど混雑はしていませんでしたが、出社時やランチタイムはサーミットタワーのビジネスマンたちでごった返しています。
テーブルが設置されていないので、てっきり持ち帰りだけかと思ったら、注文したぶっかけ飯などを皿に乗っけて立ち去るタイ人も。
どこで食べるていのか調査すべく追尾したところ、奥へ進み左折。曲がった左手に空調が効いている食事スペースが表れました。
ここで食べてるのね。
カオクルックガピとクイッティアオをオーダー
私がオーダーしたのは、好きな屋台飯の一つカオクルックガピ(ข้าวคลุกกะปิ)。
発酵させたエビ味噌で炒めたご飯に、周囲にトッピングされた生野菜などと食べるご飯もの。
綺麗に配置されているこれらをがっつりを混ぜ、一緒にいただきます。
カオクルックガピはスパイシーさはなく、日本人の舌にも合うと思うんだけど、メジャーになりきれない。
売っている屋台が少ないという理由もあるだろうけど、もっと日の目を見ていい料理だと個人的には思うので、カオクルックガピを全面的に応援してやりたいわけです。
開店1年未満の屋台もあり
せっかくサーミットタワーまで来たのでもう1品ぐらい食べてみようと、次に選んだのはクイッティアオ。
「ここでお店を始めたのは7ヶ月前なんです」
と話してくれたのは、クイッティアオ屋の従業員の男性です。
ここで出店したなら、朝と昼どきは怒濤の客が来店し儲かるように思うけれど、7ヶ月前に出店したということは以前の店が撤退したということ。
意外と厳しいのか…。
クイッティアオ完食後、ほか屋台にも話しを聞いてみると、一番奥で営業していたカオマンガイ屋は開店してまだ2週間。
その隣りにあったムーデーンの屋台は1年強。
私が話しを聞いた3店舗に限ると1年、または1年未満ばかりです。
かといってこの屋台エリア自体が新しいわけでもなさそうで、食事スペースの受付けカウンターに座っていた女性に聞くと、曖昧な返事ではありましたが6〜7年ぐらいは経っているだろうと言います。
私はざっくり観察したなかでもっとも人気があった屋台は、行列ができるほど盛況だった中央部で営業しているぶっかけ飯屋でした。
一番奥で営業していたカオマンガイ屋は開店2週間ということもあるのか、客は一人も来店しておらず…。
立地は抜群だけれど、厳しい競争がこの屋台エリアにもあるんだなと実感しました。
【SHOP DATA】
「サーミットタワー横の屋台エリア」
OPEN:6:00-14:00(土日休み)
ADDRESS:159 Sermmit Tower, Sukhumvit Soi 21, Sukhumvit Road, Klong Toey, Wattana, Bangkok 10110.
PRICE:カオクルックガピ45B、クイッティアオ45B