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タイの伝統が息づく邸宅レストラン【The Local(ザ・ローカル)】

これまで本ブログでは、ほとんどの記事で"ローカル"を求めて取材してきました。
が、しかし!

前回の記事では、『バーンカニタ』といった誰もが知っている高級タイレストランを紹介。
これからももちろんローカル店を主軸に取材を続けていきますが、知名度の高い名店も併せて取り上げていくことにしました。

その第二弾が、今回ご紹介する『The Local(ザ・ローカル)』です。

受け継がれる伝統、本物志向のタイ料理店【The Local】

バンコク・アソークにある『The Local』は、2018年から2025年まで連続でミシュランに選ばれている実力派のタイ料理店。
店内にはずらりと並んだ受賞プレートが飾られていて、その存在感に思わず圧倒されます。

もともとは家族経営から始まり、現在は2代目のプローイさんがオーナーを務めています。
母の代から受け継いだ想いを大切にしながら、今では300席以上を誇る大型レストランに。
地元客はもちろん、外国人旅行者やビジネスの会食にも多く利用される人気店です。

お店の名前「LOCAL」に込められているのは、地域性(Local)、オーガニック(Organic)、文化(Culture)、本物(Authentic)、学び(Learning)の5つ。
その言葉どおり料理から空間、サービスに至るまで「タイらしさ」を余すところなく体験できるのが魅力です。

彩り豊かな前菜からスタート

今回の取材では、プローイさんがお勧めしてくれた5品をいただくことに。

まず最初にいただいたのが「ルワムカムアロイ」という前菜の盛り合わせ。
小皿に並ぶのは、クラッカーのようなカオタンにのせたカレーペーストや、バイトーイの葉で包んだ鶏肉など、ひと口サイズのいろいろな料理。

ルワムカムアロイ(รวมคำอร่อย)350バーツ

ひとつひとつ味が違っていて、食べ進めるたびに楽しい。
まさに“タイの食文化のショーケース”のような一皿です。

続いてスープは「トムジウ・クン」。
見た目はトムヤムに似ていますが、こちらはよりすっきりしていて優しい味わい。
レモングラスやハーブの香りが心地よく、酸味と辛味のバランスが絶妙。あとからスーッと体に染み渡っていくようで、どこか薬膳スープのような雰囲気も感じられます。

トムジウ・クン(ต้มจิ๋วกุ้ง)350バーツ

メインは豪快かつ繊細な料理たち

メイン料理の中で特に印象に残ったのが「ゲーン・マッサマン・リンコー」
牛タンを使ったマッサマンカレーです。

The Local_ゲーンマッサマン リンコー(แกงมัสมั่นลิ้นโค)
ゲーンマッサマン リンコー(แกงมัสมั่นลิ้นโค)580バーツ

スパイスの香りが立ち上がる濃厚なソースに、柔らかく煮込まれた牛タン。
口の中でほろりと崩れる食感がたまりません。
よくあるマッサマンよりも軽やかで、食べやすい仕上がりでした。

「プーニム・パット・ポンカリー」も外せない一品。
殻ごと食べられるソフトシェルクラブを、卵とカレー粉のソースで炒めた料理です。

The Local_プーニムパットポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)
プーニムパットポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)650バーツ

見た目は濃厚そうですが、口に入れると驚くほど軽やか。
ふんわりとした甘さのあとに、スパイスの香りが追いかけてきて、ご飯がどんどん進みます。

さらに「ヤム・ソムオー」も印象的でした。
ザボンの果肉がプチプチとはじけて、そこにローストココナッツの香ばしさとプリプリのエビが加わります。

The Local_ヤムソムオー クンソット(ยำส้มโอกุ้งสด)
ヤムソムオー クンソット(ยำส้มโอกุ้งสด)280バーツ

辛さは控えめで、むしろ爽やかさが際立つ一皿。箸休め的にもぴったりでした。

そして最後にいただいたのが、タイデザートの王道「カオニャオマムアン・アイスクリーム」
鮮やかなマンゴーの果肉に、ココナッツミルクをしっかり吸ったもち米、そこに自家製ココナッツアイスが添えられています。

The Local_カオニャオマムアン・アイスクリーム ข้าวเหนียวมะม่วง: ไอศกรีม
カオニャオマムアン・アイスクリーム(ข้าวเหนียวมะม่วง: ไอศกรีม)200バーツ

ひと口食べると、甘み、冷たさ、香ばしさが一体となって、食事の余韻を美しく締めてくれる。
これだけでも食べに来る価値があると思いました。

【The Local】の邸宅を思わせる贅沢な空間

料理の素晴らしさに加えて、この店の魅力を語るうえで外せないのが空間。
タイの伝統家屋をモチーフにした建物の中には、各部屋ごとにテーマがあり、例えば水上マーケットをイメージした部屋や、骨董品で飾られた部屋など、まるでタイの文化博物館を巡っているような気分になります。

広々とした2階の「ウィワーの間」は100名以上も収容可能で、結婚式や大人数のパーティーにも対応。
落ち着いた色合いのインテリアは派手すぎず、ビジネスの接待にも自然に馴染みます。

【The Local】の魅力とは

『Tha Local』の魅力は、なんといってもまず料理。
伝統に根ざした調理法を守りつつも、どれも重たさを感じさせず、素材の良さを際立たせる工夫が光っています。

牛タンのマッサマンカレーのように食材選びから調理法まで丁寧に仕上げられた一皿や、ザボンとエビを組み合わせた爽やかなヤム・ソムオーなど、古典をベースにしながら現代的な感性で磨き上げられた料理の数々。
見た目の美しさも含め、まさに“食べる芸術品”と呼びたくなる完成度です。

さらに圧倒されるのが空間美。
タイの伝統家屋を模した建物は、部屋ごとにテーマが設けられていて、水上マーケットを思わせる部屋や、アンティークで彩られた部屋など、どこに座っても非日常感に浸れます。
木のぬくもりを感じる内装や柔らかな照明は、豪華さと落ち着きを兼ね備え、接待の場としても安心感があります。

料理と空間が互いに響き合うことで、ここで過ごす時間自体が記憶に残る"食の体験"へと昇華している。
数々のミシュラン受賞は、その積み重ねの証であり、「The Local」が名店と呼ばれる所以といえるでしょう。

取材を受けてくださった、2代目オーナーのプローイさん
店名The Local(ザ・ローカル)
営業時間11:30-22:30
定休日無し
Googleマップhttps://maps.app.goo.gl/8dxEnytbXk1TbjxV6

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