ルーイ県チェンカーンから出発した「メコン川の旅」は、ノンカーイ市街地を超えてポーンピサイ(โพนพิสัย)という街へと辿り着きました。
外国人旅行者が訪れるような観光資源があるわけでもなく、何の変哲もない街ですが、ここへ来てみたい理由があったんです。
ポーンピサイでは毎年陰暦の11月、メコン川から火の玉が浮き上がる「バンファイ・パヤナークบั้งไฟพญานาค)」という現象が発生。
それを見ようと、タイ全国から人々が集まるといいます。
陰暦の11月は現在の10月にあたり、この火の玉現象が起こるのはオークパンサー(出安居)あたりだそうです。
なぜこういった現象が起こるのか、なぜノンカーイ県だけなのか、発生する時期がオークパンサーに当たるのかなど、科学的に解明されていないことばかり。
私はいつかこれを見に行きたく、その前に下見としてポーンピサイを訪れてみました。
【ポーンピサイ】へ行く方法
レンタカーなどを利用せず旅をしている私がポーンピサイへ行くためには、ノンカーイバスターミナルからロットゥに乗車しなければなりません。
執筆時点での乗り場は3番。
9時30分から17時30分まで1時間毎にブンカーン行きのロットゥーが出ているので、これに乗車すれば約40分でポーンピサイに行くことができます。
ポーンピサイでロットゥーが停車したのはこの辺りです。
これで難なくポーンピサイへ行けますが、次なる難関は宿問題です。
ポーンピサイにはAgodaなどで扱っている宿がほとんどないため、事前に電話で予約するか、当日に飛び込みで交渉するかの2択になります。
私は後者を選び、宿に直接出向いて交渉。
1泊500バーツの『リムファンコーン ホテル』に宿泊しました。
カオピアックやゲーンセンが旨い【フアン ポーチャナー】
私がポーンピサイを訪れたのは1月だったため火の玉現象を見ることは叶いませんが、イベント会場となる場所まで足を運んでみました。
オークパンサーまでの最終3日間、この場所でバンファイ・パヤナークのイベントが開催されているといいます。
今年(2025年)こそは見に来るぞ!
メコン川に向かって力強く誓いを立てた私は、会場近くの食堂『フアン ポーチャナー』へと歩き始めました。
この食堂のメニューはかなり多く、ノンカーイ県ではよくあるカオピアックをはじめ、ジョーク、ゲーンセン、カオパット、パッタイ、ガパオライスなどなど。
立地が良いこともあるのか、客席には地元の人のほか、僧侶も姿も。
私がまず選んだのは、ゲーンセン(แกงเส้น)です。
タイ東北地方でしか食べられないゲーンセン(แกงเส้น)
私が最初にゲーンセンを選んだのは、この料理が東北地方(イサーン)でしか食べられないからです。
だいたいのイサーン料理はバンコクでも味わえますが、ゲーンセンは必死になって探してみても見つかりませんでした。
ゲーンセンとは春雨を使ったスープ料理。
タイ版のスープ春雨のようなもので、クリアスープにルークチンや豚肉、もやしなどをトッピングした麺料理です。
低カロリーで女性ウケしそうな一品ですが、私の胃袋がこれだけで足りるはずもなく、豚ひき肉のガパオライスを追加注文しました。
スープ料理にご飯物を付けたので、定食のような佇まいです。
ガオライスに関してはあまり期待していなかったこともあるのか、予想に反してめちゃ旨い!
炒め具合が絶妙で、ガパオがしっかりと香り、イサーンならではの辛さも効いていて、レベルの高い一皿です。
すっかり『フアン ポーチャナー』を気に入った私は、翌朝も来店。
2度目の食事では、カオピアックを選びました。
バンコクの「クイジャップユアン」と同じ出自を持つ料理ではありますが、スープの出汁は豚骨ですし、麺は太麺なので、別種の料理と思った方がいいでしょう。
さっぱりとしながら深みのあるスープ、もちもちとした太麺の食感、ゴロゴロ入った豚足。
この食堂でいただいた3品とも、すべてに満足できた食事でした。
店名 | フアン ポーチャナー/เฟื่องโภชนา |
営業時間 | 07:00-17:00 |
定休日 | 基本無休 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/78hvoBREFSinw66S9 |