2024年1月から始まった「タイ北部全県の旅」。
3月に入り、最後の17県目となるチェンマイ県に入りました。
北タイでもっとも知られた県だけに、有終の美を飾るにはもってこいの場所でしょう。
チェンマイではあえて市街地には寄らず、それ以外の街や村へ立ち寄ることにしました。
1つ目の滞在地として選んだのはチェンダーオです。
チェンマイ市街地から70kmほど北へあがったところにある2024年1月から始まった「タイ北部全県の旅」。
3月に入り、最後の17県目となるチェンマイ県に入りました。
北タイでもっとも知られた県だけに、有終の美を飾るにはもってこいの場所でしょう。
チェンマイではあえて市街地には寄らず、それ以外の街や村へ立ち寄ることにしました。
1つ目の滞在地として選んだのはチェンダーオです。
チェンマイ市街地から70kmほど北へあがったところにある郡で、観光地として有名なのは「ドーイ・チェンダーオ国立公園」。
素晴らしい公園なんだとは思いますが、私の興味が惹かれたのはここではなく、「チェンダーオ温泉」でした。
目次
日本人が作った【チェンダーオ温泉】
チェンダーオ入りして真っ先に向かった「チェンダーオ温泉」。
タイ北部全県の旅は2ヶ月を超える旅になっていて、アラフィフおじさんの体はバッキバキ。
そこで、チェンダーオ温泉に入り体を癒そうと考えたわけです。
チェンダーオ市街地から西へ5kmほど。
川辺に丸型の湯船がいくつか設置され、辺鄙な場所にも関わらず、けっこうな先客がすでに温泉を楽しんでおられる。
せっかくなら全身ざっぷんと入りたかったのですが、タイ北部の旅に水着を持参していなかったため、足だけをお湯につけることに。
体感温度は43〜45度といったところでけっこう熱い!
日本語で「チェンダーオ温泉」と書かれていたことで知りましたが、ここに温泉を作ったのは日本人だそうです。
タイのこんな山中に温泉を作ってしまうなんて、さすが温泉大国ニッポン!
ありがたく足湯を楽しませていただきました。
水牛の生肉ラープを推す【ラープ ノンラック】
チェンダーオ温泉で足湯を楽しんだあとは、市街地へ。
「アザレア ヴィレッジ ウェルネス リゾート & レジデンス」という小洒落た宿にチェックインし、空腹を満たすため食事へと向かいました。
私が選んだのは「ラープ ノンラック(ร้านลาบนงลักษณ์)」。
北タイラープが食べられるというので、チェンダーオで行きたいリストに入れていた1店舗です。
メニューに目を通すと、おすすめ品にラープがあるある!
その中で特に気になったのが、ラープクワイ(ลาบควาย)です。
クワーイとは水牛を意味するので、これは「水牛ラープ」のこと。
しかも生肉のラープもあるそうな。
バンコクをクマなく探したところで、生肉の水牛ラープは食べれまい。
私は意を決して水牛ラープと、ゲーンオム(แกงอ่อม)、サーディップ(ส้าดิบ)という、個性的ななラインナップを注文いたしました。
まずは水牛ラープことラープクワーイ。
硬い肉を想像していたんですが、調理段階でしっかり叩いていることもあり、硬さはまったくありません。
臭みもなく、どちらかといえば旨いんです。
食べる前の期待度がかなり低かったこともあるとは思うんですが、味付けが絶妙なことも大きいでしょう。
続いて、センマイなどの生肉を合えたサー。
北タイ料理のひとつで、日本人で抵抗感なく食べられる人は少ないかもしれません。
ちなみに私は抵抗感など一切なし。
疲れた体に活を入れるために、生肉をがんがんいただきました。
そして最後はゲーンオム。
イサーン地方にもある料理ですが、こちらのゲーンオムは苦味とクセがかなり強い!
メーホンソーンから5時間かけて運転してきただけに体は疲弊しておりましたが、個性豊かな北タイ料理たちに気合いとパワーを注入してもらいました。
メニューアーハーンネナム/เมนูอาหารแนะนำ(おすすめメニュー)
ラープクワイ/ラープムー スック/ディップ/ลาบควาย/ลาบหมู สุก-ดิบ
サー スック/ディップ/ส้า สุก-ดิบ
トムセープムー/ヌア/ต้มแซ่บหมู/เนื้อ
トムコムムー/ヌア/ต้มขมหมู/เนื้อ
ゲーンオム ヌア/แกงอ่อม เนื้อ
ルー/หลู้
ネームモック/แหนมหมก
サイウア/ไส้อั่ว
ヤーンルアム/ย่างรวม
カオニャオ/カオスワイ/ข้าวเหนียว/ข้าวสวย
メニューアーハーン/เมนูอาหาร
ラープクワイ ディップ/スック/ลาบควาย ดิบ-สุก
ラープムー ディップ/スック/ลาบหมู ดิบ-สุก
サー ディップ/スック/ส้า ดิบ-สุก
ラープイーサーン/ลาบอีสาน
ナムトックムー/น้ำตกหมู
ゴイディップ/ก้อยดิบ
ルー/หลู้
クルンナイ/เครื่องใน
トム/ต้ม
トムセープ/ต้มแซ่บ
トムコム/ต้มขม
トムスップ/ต้มซุป
ゲーンオムヌア/แกงอ่อมเนื้อ
ターン/ย่าง
ヤーンルアム/ย่างรวม
ぺーンノムムーヤーン/แป้งนมหมูย่าง
ムーサームシャンヤーン/หมูสามชั้นย่าง
ネームモックガイ/แหนมหมกไข่
エップオンオー/แอ๊บอ่องออ
サイウア/ไส้อั่ว
メニューピセー/เมนูพิเศษ
ソイジュ/ซอยจุ๊
クルアンナイ サドゥン ナムマンホイ/เครื่องในสะดุ้งน้ำมันหอย
サイワントートガティアム/ไส้หวานทอดกระเทียม
シークローンムートートガティアム/ซี่โครงหมูทอดกระเทียม
カイジアオ/ไข่เจียว
カオニャオガティップ/ข้าวเหนียวกระติ๊บ
カオニャオギロー/ข้าวเหนียวกิโล
店名 | ラープ ノンラック/ร้านลาบนงลักษณ์ |
営業時間 | 07:00-20:00 |
定休日 | 日曜日 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/wWqnKrJKRrKjFyCM9 |
アルノータイで50年近く営む雲南麺【ターヨン バミーギアオ ユンナン】
チェンダーオでの2日目は、市街地から北へ50kmほどに離れたアルノータイへと向かいました。
ここはミャンマーとの国境に接していることもあり、ミャンマーからの移民や少数民族、雲南ムスリムなどによって構成されている珍しい街です。
私がアルノータイに興味を持ったのは、この地に住む雲南ムスリムたち。
彼らはこの地で店を開き、バミーユンナン(雲南麺)を出しているという話を聞いたからです。
バミー麺に目がない私がアルノータイを目指したのは、必然といって過言ではございません。
いくつか雲南麺を出す店がある中、私が選んだのは『ターヨン バミーギアオ ユンナン』という店です。
漢字表記は「大勇雲南麺館」。
店頭に吊られた提灯や漢字が並ぶ張り紙が、国境の街であることを感じさせてくれます。
創業したのは1976年。
アルノータイで50年近く営んできた『ターヨン バミーギアオ ユンナン』では、自家製のバミー麺を提供しているといいます。
他に餃子もあるというのでどちらも注文しました。
スープ無しバミー麺の丼を飾るのは、ワンタンやチャーシュー、そしてキャベツなど。
これを食べるためだけに国境まで来たわけですから、丼を眼前にして興奮するのは当然でしょう。
そっと麺を持ち上げると、心なしか手が震えているような気さえしてきます。
しっかりと麺を混ぜて、そして一気に啜る!
自家製麺の食感、つるんとしたワンタン、香りのいいチャーシューたちは、怒涛の多幸感となって私に押し寄せてきます。
パリッとした焼き具合の餃子もこれまた素晴らしい。
国境の地で半世紀近く、地元の雲南人たちに自家製麺を提供してきた底力は半端ありません。
店名 | ターヨン バミーギアオ ユンナン/ร้านต้าหยงบะหมี่เกี๊ยวยูนนาน |
営業時間 | 09:00-20:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/xf6o9BW4s2kjPVfy8 |
自家製麺の雲南麺!アルノータイ【ピロム バミーユンナン】
せっかく国境の街アルノータイまでやってきたのですから、1店舗だけで立ち去るはずがありません。
アルノータイで雲南麺を出すもう1店舗が『ピロム バミーユンナン(ร้านภิรมย์ บะหมี่ยูนาน)』。
小さい国境の街で2店舗も雲南麺があるのだから、ライバル店なのでしょう。
こちらの店には有名人の写真がずらり。
製麺機を使って麺を作っている女性店主の写真もあり、自家製麺であることをアピールしています。
前店ではスープ無しをいただいたので、こちらではスープ有りの雲南麺にいたしました。
こちらの雲南麺にもトッピングされているのはワンタンとチャーシュー。
醤油味のスープは昔ながらの中華そばのような風味で、雲南に訪れたことがないのに懐かしさすら感じさせてくれます。
麺だけではなくワンタンやチャーシューも自分たちで作り、こだわりの一杯を味わってもらう。
この気概があるからこそ、長年愛されているのでしょう。
ギョーザー/เกี๊ยวซ่า
バミーギアオサー/บะหมี่เกี๊ยวน้ำ
バミーナーム/บะหมี่น้ำ
バミーギアオヘン/บะหมี่เกี๊ยวแห้ง
バミーヘン/บะหมี่แห้ง
カオソーイガイ/ข้าวซอยไก่
ギアオナーム/เกี๊ยวน้ำ
クイッティアオムー/ก๋วยเตี๋ยวหมู
ギアオヘン/เกี๊ยวแห้ง
店名 | ピロム バミーユンナン/ร้านภิรมย์ บะหมี่ยูนาน |
営業時間 | 08:30-18:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/f5AwaYaX41hnAG6Z7 |
創業90年以上の豚足食堂【カームーチェンダーオ】
外観だけを見て惹かれた店舗がこちらです。
豚足食堂の『カームーチェンダーオ(ขาหมูเชียงดาว)』。
築100年ぐらいは経っているであろう木造建築の家屋は、その佇まいだけで「旨い」と思わせる魅力を放っている。
店内に掲げられた色褪せた写真や白黒写真も味わい深く、時間の流れが止まってしまったような錯覚させ感じさせてくれます。
「うちは創業して90年ですよ」
豚足を盛り付ける女性店主は、優しいを浮かべながらそう話してくれました。
白黒写真に書いてあるタイ語を読むと「チェンダーオで初の豚足食堂」とある。
どうやらすごい店に来てしまったようだ。
改めてメニューを見ると、ゲーンヌア(牛肉カレー)なんてのもある。
せっかくならこちらも食べてみよう注文しました。
てっきり豚足とカレーが別皿で出てくるものだと思っていたら、1皿で2種盛りになっている!
カームーとゲーンヌアの2種盛りなんて、他で見ることのない珍しい組み合わせです。
豚足煮込みのほんのりとした甘さと、シチューのような味わいのゲーンヌア。
90年もの歴史が詰まった一皿は、チェンダーオで必食の一品でしょう。
店名 | カームーチェンダーオ/ขาหมูเชียงดาว |
営業時間 | 08:00-16:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/yB6MfVFYhj11TW957 |