夜23時30分、スクンビット。
バイクにまたがりエンジンに火をつけ、闇を切り裂くように疾駆した。
なんて書くとカッコいいですが、原付のような小型バイクで走り始めただけのことでございます。
帰宅するためラマ4世通りを西へと向かっていると、
とある店があることを思い出しました。
営業時間が19時30分〜24時ということもあり、なかなか来店する機会がなかった店。
この日の夜、ラマ4世通りを23時30分に走っているのはまさに“その時”が到来したといっていいでしょう。
すでに晩飯は食ベ終わり、さほど空腹ではない腹具合ではありますが、『シア クイッティアオ ペッ(เซี๊ยะก๋วยเตี๋ยวเป็ด)』の前にバイクを停めて入店しました。
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取材を受けた数々の記事
この店の存在を知ったのは半月ほど前です。
旨そうな店だと思って入店したら、
「まだオープンしてないからダメよ〜」
とおばちゃんに軽くいなされたのが最初です。
時間は18時30分。
店が開いているように見えたのですが、開店準備の最中でまだオープンしていない時間でした。
さすがに開店まで1時間待つほどの忍耐力はありませんので、その日は諦め退散。
その後も、営業時間中に店近くを通る機会さえあれば来店しようと狙っていたのですが、狙い始めると店の辺りを通ることが皆無。
いつも頭の隅に引っ掛かっていた店だけに、ラマ4世通りを走っていると思い出したわけです。
『シア クイッティアオ ペッ』は店名通り、アヒルのクイッティアオを扱っています。
来店したのは閉店30分前でしたが、1/3ほどの席が埋まっていて閉店間近には見えない活況ぶり。
しかも店内のあちこちに貼られているのは掲載された記事の数々。
バミー ペット(アヒル肉のバミー)を平らげさらに一品…
直感で“旨い店”と嗅ぎ付けた私の感はあたっていたのだな。
1人で得心しにやにやしていると、オーダーしたバミーペッがやって参りました。
まずは、深いコクとほんのりとした甘みのスープにノックアウト!
そして弾力のあるしっかりとしたアヒル肉で再度KO!!
空腹ではないのに瞬く間に平らげてしまいました。
それにしても旨い。
旨さにより私の脳回路は少々おかしくなってしまったようで、晩飯を食べた上にバミーを食べ、通常ならこれにて終了になるわけですが、どうしてももう1杯食べたくなり麺なしスープの「アヒルの手羽入りガオラオ」を注文。
しかもライス付きです。
これも瞬時にして完食しました。
完食した時点で胃袋の収容量は120%ほどだったのは確実でしょう。
かなり苦しかったですから!
ラマ4世通りには中華系のアヒルクイッティアオ屋が多い!
満腹中枢を狂わせるアヒル クイッティアオは創業してから40年ほど経っているのだとか。
私に教えてくれたのは現オーナーのチャイさんで、彼の父親が始めたお店を継いでいるようです。
「いままでこの辺りを2回移転したので、ここで3箇所目です」
現在の場所ですでに20年営んでいるそう。
父親の父親、つまりチャイさんのお爺ちゃんは中国からタイへ渡った華人だと言います。
アヒルを扱う店のほとんどは中華系の方が始めていますね。
ちなみにいままで紹介したラマ4世通りでアヒルを扱う店は、すべて中華系の方が創業者です。
「こっちにはエアコンの部屋があるんです」
案内された奥の部屋へ入ると、壁に写真がずらっと掲げられていました。
どうやら来店した有名人とのショットのようです。
私は誰1人として分かりませんが、知っている人いますか?
ちなみに一番下の写真はチャイさんのお父さんです。
『シア クイッティアオ ペッ』には日本人客が多いのだとか。
お客さんが書いてくれたという日本語メニューもありますよ。
チャイさんは気のいい人で、私が差し上げた激旨ステッカーを、エアコン部屋へ入るトビラに貼ってくださいました!
しかもWongnaiの隣です!!
【SHOP DATA】
「シア クイッティアオ ペッ(เซี๊ยะก๋วยเตี๋ยวเป็ด)」
TEL:02-671-3279
OPEN:19:30-24:00
ADDRESS:Rama 4 Khlong Toei, Bangkok 10110.
PRICE:クイッティアオ ペッ45B、ガオラオ(アヒル肉のみのスープ)80B
FACEBOOK:https://www.facebook.com/seiducknoodle/