[料理名]イサーン料理(タイ東北地方の料理)

ターメリックと牛乳を使った独自のガイヤーンで勝負! イサーン料理+日本料理 Raan Keng

2018-01-18

「西尾さん、面白いタイ料理店がBTSサパーンクワイ駅の近くにありますよ」

そう教えてくれたのは、TRIPULLで働くタイ人女性スタッフ。話を聞くとどうやらBKK MENU.comに取り上げられたタイ料理店のようで、2017年9月にオープンしたばかりだと言います。
記事で紹介されているのは一軒家を改築した『Raan Keng』。外観や内装は私のようなおっさんを受け付けていないかのようなオシャレ感が溢れているタイ料理店です。
この店は別名『イサーンガヤ』とも呼ばれているらしく、由来は「イサーン」+「居酒屋」なんだとか。
イサーン料理と日本食を融合し、これまでになかった創作的なタイ料理を提供しようという試みのようです。
日本食を愛しているからこそそのような発想が生まれたのでしょうが、果たして『激旨!タイ食堂』で取り上げるような店舗なのか。
そうはいってもタイ人にはウケているからこそBKK MENUも取り上げたに違いない。
どのような店なのか見てみたいというミーハー心も芽生え、洒落乙なレストラン『Raan Keng』へ来店しました。

独自のガイヤーンとアンチャンで色付けた青い料理がずらり!

青を主体とした『Raan Keng』の外観。それは外観だけにとどまらず、店内の壁やクッションなどにも使われ、さらにメニューを見ると青色に着色されたタイ料理まで揃っている。
とにかく青にこだわった『Raan Keng』の店主、ケンさんにお話を伺いました。

随所に青を使った『Raan Keng』

テラス席のクッションも青

2階席もありますが、まだ完成していないとのこと

「お店の色は設計の時点からブルートーンにしたかったんです。それはいくつかの料理にも反映していて、ヤムウンセンやカオニャオなど”アンチャン”で色付けしたメニューも用意しています」

アンチャン(อัญชัน)とは花の種類で、日本名はチョウマメ、英語名をButterfly peaといい、この花を使って着色した青いハーブティーがタイでは流行っています。
『Raan Keng』ではこのアンチャンを料理にも使い、青く着色したメニューを作ったようです。
これは味がどうのというよりインスタ映えを狙ったのではないかと思うわけですが。
同店の特徴は青をイメージカラーにしたことと、先述したようにイサーン料理に日本食をフュージョンさせたことでしょう。
青い料理がどんなものなのかご覧ください。

『Raan Keng』で食した料理

タム イサーン ガヤ(ตำอีสานกาย่า)

ソムタムの盛り合わせのように見えますが、ソムタムが乗っているのは中央の小皿のみ。周辺のおかず類はトンカツや鳥の唐揚げ、ししゃも、サーモン刺身、青いカオニャオ、青い天ぷら、ケープムー(豚皮の素揚げ)と、日タイがフュージョンされた一皿。
青い天ぷらと青いカオニャオは、日本では100%お目にかかれない珍品です。

ヤムウンセン アンチャン(ยำวุ้นเส้นอัญชัญ)

さてこちらも青い一品。ヤムウンセンです。
染めているのは春雨で、別皿にて提供されるナムチム(タレ)を自身でかけていただきます。
この「タレ後がけヤムウンセン」は初めてです。

カオ コームーヤーン(ข้าวคอหมูย่างร้องไห้)

日本人が大好きなイサーン料理の「コームーヤーン(豚のど肉の炙り焼き)」と、日本食の「丼」を掛け合わした、日タイフュージョンフード。
白ご飯はタイ米ではなくジャスミンライスが使用されています。

カオニャオムーン アンチャン(ข้าวเหนียวมูลอัญชัญ)

カオニャオムーンというもち米を使ったスイーツを、アンチャンで青い着色しています。
カオニャオマムアンは何度も食べたことがありましたが、カアニャオムーンをいただいたのは初めてでした。

ガイヤーン カミン ノムソット(ไก่ย่างขมิ้นนมสด)

最後にご紹介するのが『Raan Keng』一推しのガイヤーン
カミンはターメリック、ノムソットは牛乳を意味するタイ語で、この2つで仕込んだガイヤーンです。
店主ケンさんのパートナーであるシェフは、ホテルオークラやフランス料理店、日本料理店などで働いた経歴があり、その彼とともに作り上げたのが「ガイヤーン カミン ノムソット」だと言います。
柔らかな鶏肉からターメリックがほど香りこれは旨い!
さすが一推ししているだけのことはあります。

注目度はさらに上がるか!?

インスタ映えするようなメニューや、イサーン料理と日本食とのコラボメニューなど、奇をてらった料理もありますが、パートナーのシェフは経験豊かなだけにイサーン料理のレベルは確か。
オープン数ヶ月でBKK MENUに取り上げられるだけの実力はあり、タイ人客で賑わっているのも頷けます。

左がケンさんで右はシェフ

 

【SHOP DATA】
「Raan Keng(ร้านเข่ง)」
TEL:02 279 1555
OPEN:12:00-22:00(火〜木曜日),12:00-24:00(金〜土曜日)、12:00-22:00(日曜日)
ADDRESS:9 Kingchinda Alley, Pradiphat Road
PRICE:ガイヤーン カミン ノムソット149B、タム イサーン ガヤ599B、ヤムウンセン アンチャン139B、カオ コームーヤーン139B、カオニャオ ムーン アンチャン49B

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