「タイ北部全県の旅」は12県目のランパーン県に入りました。
「ランプーン県」という非常に名前が酷似した県が隣にあるため、どちらがどちらか分からなくなってしまいがちですが、本記事で扱うのはランパーン県です。
お隣のランプーン県は先の記事でも書いた通り、初めての来県だったのですが、ランパーン県は4年ほど前、YouTubeを開設して間もない頃にこの県を旅しております。
以下がそのYouTubeです。
ランパーン県はかつて、チェンマイを中心としたラーンナー王国の一部でした。
その後ビルマ支配を経験し、最終的に19世紀末にシャム王国(現在のタイ)になったという歴史を経ています。
それゆえにラーンナー様式の寺院が数多く、歴史的に重要なものも少なくありません。
そのひとつが県内随一といわれる名刹の『ワット プラタート ラムパーン ルアン』。
この寺院は「タイ北部でもっとも美しい寺院で、タイで最古の木造寺院」といわれています。
そしてもうひとつ私が推したい寺院は、天空のパゴダとも呼ばれている『ワット チャルーム プラキアット』。
駐車場からソンテウで上がり、途中から勾配が急な階段を上がること10分ほど。
崖の頂上に建っているのは、どうやって建築したのか不思議な仏塔の数々です。
私が心に秘めている格言の中に「歴史深い街には旨い飯あり」というものがございます。
つまり、ランパーン県のように深い歴史を持つ場所には、優れた料理を出す店が多くあるに違いない。
2回目のランパーン県の旅では、以前にも増して地元グルメを食べ巡って来ました。
私が厳選したランパーン県グルメの4店舗をどうぞ!
目次
ランパーン県グルメ①|旧市街地で旨いサイウアならココ
ランパーン県は観光地として人気であることから、タイ人だけに限らず海外からの旅行者を見かけることも珍しくありません。
そういった旅行者向けの飲食店も少なくないのですが、私が求めているのは地元グルメ。
1店舗目に選んだのは、地元の人たちがリピートする『サイウア メーチャンディー』です。
年月を感じさせる木造の店構え。
店頭に北タイ料理のおかずが並び、その隣では焼き物が炭火で調理され、たまらない香りを漂わせています。
メニューなんてものは無く、店頭に並んでいるものが全て。
私も先客に倣い、おばちゃんに料理名を確認しながら選んでいきました。
店名にもあるサイウアは必須で、ほかに指名したのはナムプリックオーンとムーヨーです。
ビールも注文したところ、どうやらお店にはなかったようで、スタッフが近く商店まで出向き買ってきてくれました。
ありがとう!
チャンビールを一口飲んで、まず頬張ったのはサイウア。
口の中いっぱいに広がるハーブの香りが半端なく、本場の北タイで「サイウア」を店名に冠しているだけのことはある!
これを味わえただけでも満足です。
ナムプリックオーンは一般的に野菜などに付けるディップとして添えられるものですが、こちらでは一品のおかずとして提供されています。
これがまた旨いんだ。
ビールの相棒として素晴らしい仕事っぷりを見せてくれました。
焼き台を見て気になったのは、葉に包まれた一品。
正体がまったく分からなかったので聞いたところ、豚の発酵ソーセージであるムーヨーでした。
葉に包んで焼くムーヨーはいままで食べたことがない。
そのまま焼くのではなく葉で包んでいることによって、ムーヨーの酸味や香りが損なわれず、より一層旨みが増している。
旅行者が見向きもしないお店ですが、ランパーン県で北タイ料理を楽しみたいならココはマストです。
店名 | サイウア メーチャンディー/ไส้อั่วแม่จันทร์ดี |
営業時間 | 10:00-20:00 |
定休日 | 日曜日 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/HWkuon1aj2gfKtkUA |
ランパーン県グルメ②|著名人が絶賛するカオソーイ
ランパーン県にもカオソーイ店はいくつもあり、どこもクオリティーの高いものを提供していますが、私が選んだのは『カオソーイ イスラーム』。
ムスリムが営む小さな店舗で、来店した時は数席しかない店内はほぼ満席でした。
それもそのはず。
外国人旅行者には目もくれないとばかりに、店内のメニューには英語表記なし。
タイ人の舌を満足させるカオソーイを提供し続け、地味な店舗ではありますが多くの著名人も来店するほど名を馳せています。
店頭で黙々と麺を茹でている店主の姿は、こだわりを感じずにはいられません。
運ばれてきた牛肉のカオソーイは、その姿だけを見ただけでうっとり。
細めの麺はつるんとした食感。
辛みがほどよいスープはコクがあり、絶妙な深みを持たせた一杯です。
鶏の串焼き「ガイサテ」も推しているので副菜としてどうぞ。
店名 | カオソーイ イスラーム/ข้าวซอยอิสลามลำปางหนา |
営業時間 | 09:30-14:30 |
定休日 | 月曜日 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/H68TewLuzVnVVws4A |
ランパーン県グルメ③|おかゆ一杯が1バーツという衝撃価格
ランパーン県のタイ料理店を取り上げる記事で、外せない店を紹介しておきましょう。
執筆時のGoogle Mapのレビュー数は2000越え。
「1バーツのおかゆ」という意味を持つ『アローイ バーツディアオ(ร้านอร่อยบาทเดียว)』です。
以前、このブログでも紹介したこともある超有名店。
これほどまでに知られるようになったのは、「1バーツでおかゆが食べられる」という衝撃価格が大きな要因です。
さらに、揃えている料理数が多く、どれも安価でクオリティーが高い。
旧市街地のど真ん中という立地の好条件も手伝い、日々満席になるほど賑わっています。
一品一品の価格が安いのは量が少なめということもあるのですが、1人での来店だとこれが助かる。
注文したのはヤムカイダオ(卵焼きのヤム)、タレーパッポンカリー(海鮮パッポンカリー)、パットパックブンファイデーン(空芯菜炒め)、そして1バーツのカオトム(お粥)です。
通常の量で3品だとかなり腹パンになってしまいますが、2/3程度のボリュームなのでちょうどよい塩梅。
どの料理もレベルが高いのはもちろん!
以前執筆した記事に『アローイ バーツディアオ』の全メニューを載せているので、こちらも参考にしてください。
店名 | アローイ バーツディアオ/ร้านอร่อยบาทเดียว |
営業時間 | 16:00-23:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/m312gnhWbnPtkGkM7 |
ランパーン県グルメ④|チャンピオンに輝いた牛肉のガパオライス!
2023年、タイ各地の名店がガパオライスだけで競い優勝者を決めるという「World Kaphrao Thailand Grand Prix 2023」が開催されました。
タイ中部だけではなく、南部、北部といった各地域から選ばれしお店が腕を振るい、一番美味しいガパオライスを決めるというものです。
本大会で栄光を掴んだのは、ランパーン県の『クルア ヌアホーム ランパーン』でした。
ガパオ専門店というわけではなく、牛肉を扱った料理をメインにした店舗です。
ランパーン県にまで来たのだから、当然この店のガパオライスは必食でしょう。
混雑を避けるため14時ごろに来店したというのに、数人待ちの状態だったのは予想外!
ランパーン県でこれほど並ぶ店が他にあるのだろうか…。
10分ほど待って店内へ通され、運ばれてきたのは牛肉のガパオことガパオヌアコークントライエットサッブ(กะเพราเนื้อโคขุนดรายเอจสับ)です。
厳選した牛肉を使っているだけに、ひき肉の旨みは格別で、そこにガパオの香りをしっかり乗せることができているのはシェフの腕前。
そしてもう1品は牛肉を使ったサイウア。
上質の牛肉とハーブを使ったサイウアなんて、ここ以外で食べられないかもしれません。
噛むほどに肉の味わいが口の中に広がり、心の奥底から多幸感が湧き出てきます。
1人で来店したので2品だけで十分だったのですが、どうしても気になるメニューを見つけてしまいました。
牛すじを使った春雨蒸し焼きのオップウンセンです。
熱々の春雨と、とろとろに煮込まれた牛すじのコラボレーションは間違いありません!
行列覚悟で来店してください!
店名 | クルア ヌアホーム ランパーン/ครัวเนื้อหอม ลำปาง |
営業時間 | 11:00-15:00,17:00-21:00 |
定休日 | 基本無休 |
Google Map | https://maps.app.goo.gl/wDisivBwy7i9NRr88 |
ランパーン県の観光に便利な9人乗りバンを手配しています
本記事ではランパーン県で推したい4店舗を紹介しました。
グルメだけではなくランパーン県の名所を巡りたい方に向け、9人乗りバンの手配をしています。
チェンマイのホテルからでも、ランパーン県のホテルからの出発でもOK!
詳しくは以下のリンク先からどうぞ。