以前、サムットプラカーン県にある『ゲーソン』という店を紹介しました。
こちらのお店は広大な客席を有しながらピークタイムになると数十メートルもの行列ができる、タイ人の間では評判の高いレストランです。
とはいえ、周辺にはプーカイを提供するレストランが点在しています。
『ゲーソン』以外のレストランはどうなっているのか。
私が狙いを定めたのは、『ゲーソン』から車で1〜2分の場所にある『クルア プーヤイ ジョーイ(ครัวผู้ใหญ่จอย)』です。
『ゲーソン』ほど広くはありませんが駐車場があり、川に面した客席は100席近くあるように見えます。
平日の、しかも昼過ぎに来店したこともあり、客入りはまばら。
空席が多いにも関わらず、私たちが案内されたのは数少ない客のすぐ隣りだったのは、多数ある空席のど真ん中だと寂しいと思ったからかもしれません。
目次
茹でたてで出てきた1キロのプーカイ!
『クルア プーヤイ ジョーイ』にも、もちろんプーカイはあります。
茹でた3匹のカニ1kgで900バーツ。
ゲイソーンと価格はさほど変わりませんが、皿に盛られたカニには明らかな違いがあったんです!
では実際に見比べてみましょう。
『ゲイソーン』のプーカイ
『クルア プーヤイ ジョーイ』のプーカイ
写真を並べれば分かりやすいと思います。
『ゲイソーン』のプーカイよりも『クルア プーヤイ ジョーイ』のほうが一回りサイズが大きい。
同じ1kgではありますが、『ゲイソーン』は小ぶりなので殻が占める割合が大きいはず。
カニの大きさの差異は、甲羅のサイズを見てもらえばさらに分かりやすいでしょう。
大きなカニを使っているということは、『クルア プーヤイ ジョーイ』のほうが身が多く、しかもカニ味噌占有率も高いっちゅうこと!
カニ味噌の多さを目の当たりすると、私の脳内からはエンドルフィンやなんだかんだの脳内麻薬物質がどばどば放出され、眼球が反転しそうになりましたよ!
ごちゃごちゃと御託を並べて、プーカイの味の表現なんてする必要ないでしょう。
旨いに決まってますから!
身震いしますよ、ほんと!
たっぷりの身とカニ味噌、卵を、身震いしながら堪能しつつ、他の料理もいただきましたのでご紹介しておきましょう。
ホイロート パッチャー(หอยหลอดผัดฉ่า)
ホイロートとはマテ貝という貝で、細長く、ストローのような形状をしています。
グラチャイというショウガに似た素材と、生の粒コショウとで炒め、ピリッとした味わいと共にホイロートの歯ごたえが楽しめる一皿。
イカと揚げたニンニク、ハーブと和えたこちらも、ぷりっとしたイカの食感が印象的。
干潟へのツアーも開催しています
『クルア プーヤイ ジョーイ』を営むのは、こちらの女性です。
彼女に聞くと、一日に出るプーカイは平日だと20〜30キロ、土日だと100キロほどなのだとか。
店の隣りには川を利用した生け簀があり、ここで育てたカニを調理しているといいます。
店の前に積み上げられた黒いボックスに、収穫したカニが詰められているとのこと。
一匹だけ出して見せてもらうことにしました。
プーカイさんを取り出すや、ここぞとばかりに逃亡!
自身の故郷である川へと猛ダッシュしていきましたが、あえなく捕獲されてしまいました。
「もともとは川を下るツアーを15年前からやってました。お客さんから『川が近いんだしレストランをやってみたら?』と言われ、5年前からこの店を始めたんです」
レストランを始める前はツアーが本業だったそうで、今でもレストラン業の傍らで続けていると言います。料理のメニューにはツアーの料金表も掲載されていました。
干潟で泥んこになっている人の写真が、まぁ楽しそう!
ツアーは午前9時から昼12時までと、午前9時から16時までの2種類があり、料金は400バーツ/人と600バーツ/人。
次回は干潟で泥んこになって、プーカイを食べてみましょうかね!
【SHOP DATA】
「クルア プーヤイ ジョーイ(ครัวผู้ใหญ่จอย)」
TEL:085-184-3410
OPEN:9:00-20:00(月に一度水曜日休み)
ADDRESS:Khlong Khon, Mueang Samut Songkhram District, Samut Songkhram
PRICE:プーカイ(1kg)900B、ホイロートパッチャー150B