これまで数百店舗ものタイ料理店を取材してきた「激旨!タイ食堂」。
路傍の屋台からおしゃれなレストランまで、可能な限り評判の高いお店だけを選び取材し紹介してきました。
無数の店舗を取材してきましたが、ついに「バンコク最強」ではないかと思う食堂に出会ってしまったんです!
トンロー通り沿いのジョーク(お粥)専門店『Joke Bangkok』という食堂です。
目次
【最強】の称号を授与した理由をお話ししようじゃありませんか!
『Joke Bangkok』はトンロー通り沿いにあるとはいえ、BTSトンロー駅から800メートルほど北上した位置にあるため、徒歩だと10分以上はかかるでしょう。
トンロー通りを入ってすぐのところでバイクタクシーを捕まえるか、赤バスに乗ってしまうことをおすすめします。
『Joke Bangkok』は店名通り、もともとはジョーク(お粥)専門店だったようです。
ジョークは仕込みに手間暇がかかるためか、これまで取材したジョークを扱う屋台や食堂は専門店である場合がほとんどでした。
ところがどっこい、『Joke Bangkok』はジョークを冠していながらジョーク専門店にあらず。
他メニューも揃えるタイ食堂なのです。
しかもメニュー数の多さはハンパなし!
【其の一】北タイや南タイ、イサーン料理とメニューがとにかく多い!
ジョークがメニューにあるのは当然ながら、メニューを見るとあらゆるタイ料理が揃っています。
カオソーイなどの北タイ料理、マッサマンカレーといった南タイ料理、ソムタムなどイサーン料理、トムヤムクンなどのベーシックなタイ料理。
さらにはバミーやクイジャップユアンなどの麺料理まであるのだから驚きです。
「ジョークは手間暇がかかるのでどうしても専門店になってしまう」
という私の推論を思いっきり外してくれるじゃありませんか!
メニュー数がかなり多い中、私は4品をいただきました。
ピータンと豚肉入りジョーク
ジョーク店なのだからまずは食べておかなければならないでしょう。
米粒が溶けるてなくなるまで煮込まれたジョークは、さすがジョーク店と賛美したい逸品。
私は日中に来店したのですが、夜まで品切れにならずあるのかは不明です。
カオソーイ ガイ
濃すぎることなく程よい味わいの鶏肉入りカオソーイ。
北タイ料理店専門店でないのであまり期待していませんでしたが合格点です!
クイジャップユアン
レアな一品があったので注文してみました。
「クイジャップユアン」とはベトナム風クイッティアオのことで、なかなか見かけない麺料理です。
とろとろになった麺に熱々のスープ。
専門店でもないのにクイジャップユアンまで揃えているのは脱帽です。
ゲーンハンレー&ご飯セット
まさかのセットメニューを発見!
タイ料理店で定食メニューがあるのはかなり珍しい。
グリーンカレーやパネンカレー、マッサマンカレー、ゲーンハンレーと、タイカレーを定食にしていて、ご飯かロッティを選べるという不可解な選択。
私は北タイカレーのゲーンハンレーとご飯のセットを選びました。
ゲーンハンレーのほか、トムヤムスープや青菜のおひたしなどが付いています。
トムヤムスープとゲーンハンレーを同時にいただけるのは、この店だけじゃなかろうか…。
なお、セットメニューは11時から21時まで限定メニューです。
すべてのメニューをオーダーできないので紹介するのは4品だけですが、ほかにもソムタムや手羽先揚げ、ムーサテ、クンパオ(エビの塩焼き)などなど、ほんとうにジョーク専門店から出発したのかと疑いたくなる品揃えです。
【其の二】早朝から深夜まで営業している
『Joke Bangkok』のオープン時間は早朝7時。
そこからぶっ続けで深夜1時まで開店しています。
つまり店が閉まっているのは24時間でたった6時間のみ!
朝食はジョーク、ランチはセットメニュー、夜は単品のタイ料理と、一日三食すべてが『Joke Bangkok』でまかなえてしまいます。
【其の参】食堂なのにアルコール類が豊富
私は取材で来店したためアルコール類は一切いただきませんでしたが、メニューを見て酒の豊富さにも驚かされました。
ビールはASAHI、リオ、シンハー、ハイネケン、サンミゲル。
カクテルではオリジナルモヒート(150B)、レモングラスモヒート(160B)、ストロベリーモヒート(160B)、ピーチモヒート(180B)を揃えています。
さらに「Beer with fruit smoothies」なんて洒落たものまである。
ビールやウイスキーが苦手な人がいる飲み会に使えそう。
【其の四】店内でマンゴーやカイケム(塩漬け卵)が買える!
店内のカウンターにマンゴーがどっさり乗っていたので、店で使う食材を置いているだけかと思っていたら売り物!
しかもカイケム(塩漬け卵)まで販売しております。
「マンゴーとカイケムを買いたいなあ」と思ったら『Joke Bangkok』へ!
【其の五】LINE MANによる宅配サービスがある
『Joke Bangkok』のメニューは、フードデリバリーサービスのLINE MANを使って宅配してもらうことも可能。
何度かLINE MANのスタッフが料理を取りに来ている姿を見かけたので、けっこう利用されているのでしょう。
上記の他に「メニューに日本語が付記されている」「店頭で焼いている魚が実は旨いらしい」「マンゴースムージーがある」など、最強タイ食堂と呼びたくなる要素がいっぱい。
カオソーイやマッサマンカレーなど、それぞれの料理は専門店で食べたほうが旨いのは当然ですが、小さな食堂がこれだけの料理数を揃え、どれも一定以上のレベルで提供することは簡単に真似できないはずです。
専門店をじっくりと食べ歩くのも楽しいですが、「とにかくいろんなタイ料理を食べてみたい」というタイ料理初心者なら、『Joke Bangkok』で一通り味わってみるのもいいでしょう。
【SHOP DATA】
「Joke Bangkok(โจ๊กบางกอก)」
TEL:083-910-5999,095-896-6692
OPEN:7:00-1:00
ADDRESS:Sukhumvit, 159 Soi Sukhumvit 55, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110
PRICE:カオソーイ ガイ80B、ピータンと豚肉入りジョーク60B、クイジャップユアン60B、ゲーンハンレー&ご飯セット170B