[料理名]ガパオライス

「デカ盛り」で「旨い」ガパオライス! @タラート ナット ロットファイ シーナカリン

2018-07-31

「朝活」なんて言葉を聞いて久しいが、ワタシは朝にめっぽう弱い。
低血圧、ということも関係しているのだが、遅くまで夜更かしをした結果、朝起きるのがツラくなる……という、夜型人間あるあるの生活を送っている。

そこへくると、本サイトを運営している西尾隊長は早起きして公園を走っているらしい。朝4時半なんて、ワタシにとっては早朝ではなく、堂々の深夜枠である。「朝活」どころか、仕事とか、旅行とか、何かイベントがないと、そんな時間には起きられない。

朝型の生活をしていると、「自分が起きている時間帯は、他人もとっくに起きている」という前提になるようで、先週も、「オンヌットの記事にコメントが来てるから見ておいてー」とLINEが来たのが、朝の6時過ぎ。完全なる業務連絡だが、ワタシにとってはLINEテロも同然。スマホを手にしたものの、スタンプすら返す気力もなく、既読スルーして二度寝を決めこんだ――。

さて。そんな夜型人間のワタシが、タイに住み始めた頃から大好きな場所がある。それはナイトマーケット。バンコクは雨季とはいえども、日中は陽射しが強いし暑いしで、そんな中で街歩きをするとなると、四十路も師走を迎えたオバさんにはトライアスロン並みの体力が求められる。

だが、太陽が完全に沈み、空気のほてりも取れかけた中、何を買うわけではないけれど、ナイトマーケットの露店をぶらぶらと眺め歩くのは、夏祭りに来たようでちょっとわくわくする。そして、夜店のイカ焼きやりんご飴のように、この場所ならではのB級グルメを探すというのも、もうひとつの楽しみなのである。

ということで、今回は、オンヌット通りと交差するシーナカリン通りのナイトマーケット、「タラート ナット ロットファイ シーナカリン」のタイご飯をご紹介。郊外のこのマーケット、BTSオンヌット駅からタクシーか、Big-Cオンヌット支店の向かい側から出ているソンテウ(Seacon Square ซีคอนสแควร์ で降りてその裏)くらいしか交通手段がないのだが、その分観光客も少ないので、ローカルな雰囲気を味わいたい方には足を運んでいただきたい。

※「タラート ロットファイ シーナカリン」と表記する日本語メディアもありますが、公式Facebookページの「ตลาดนัดรถไฟ ศรีนครินทร์(タラート ナット ロットファイ シーナカリン)」に準じています。

ナイトマーケット名物の「デカ盛り」メニュー!

タイのキッチン雑貨に、ホーロー製のカラフルな丸トレー(トレーをタイ語で「タート ถาด」という)がある。赤の縁取りに、黄色や青の花が咲きみだれ、緑の葉があしらわれるという、原色の色使いが東南アジアらしいデザインのトレーなのだが、ここ最近はこのトレーにデカ盛りの料理を盛りつけるというのがナイトマーケットのトレンドになっている。料理自体はどこででも食べられる、何の変哲もないものだから、インスタ映えを意識したものなんだろうなあと思う。

垂れ幕に載っているのが大盛り用でよく使われるトレー

満席の『ヒア ポン ガパオ タート』

「タラート ナット ロットファイ シーナカリン」のデカ盛りメニュー店はいくつかあるのだが、一番にぎわっているのが、『ヒア ポン ガパオ タート(เฮียพลกระเพราถาด)』。ポン兄さんが作る丸トレーに乗せたデカ盛りガパオライスは、一日に100kgの食材を使うというから、その人気ぶりがいかほどかおわかりいただけるだろう。ちなみに正式な料理名は、『パット ガパオ ムー サップ(ผัดกะเพราหมูสับ)』(豚ひき肉のバジル炒め)。ガパオはホーリーバジル(日本語でカミメボウキ)を指し、どちらかというと青紫蘇に近く、日本で一般に出回っているスイートバジルとは若干異なっている。

※ガパオのタイ語スペルは2種類存在するため、文中ではกะเพรา(めこん社タイ日大辞典より)、店名は看板の表記กระเพราに合わせています。

ホーリーバジル

直径40センチほどのトレーにバナナの葉が敷かれ、デカ盛りガパオライスと、半熟の目玉焼きが2つ、キュウリが添えられた『ガパオ タート』、お値段150バーツ。この店のスゴいところは、厨房が常にフル稼働で、熱々のガパオライスを出してくれるところ。ガパオそのものは、ぶっかけ飯のカオゲーン屋のように、作り置きして出すこともできるのだが、いつも出来立て!というのが人気とおいしさの秘訣のようだ。

驚きのおいしさに、デカ盛りなのにあっさり完食

50席ほどの店内は常に満席なので、まずは名前と人数を告げて順番を待つことに。メニューは一種類しかないので、注文する必要もない。ワタシのタイ語のニックネーム、「プンさあぁん!」と名前が呼ばれると、湯気が立ち上るガパオライスが運ばれてきた。ここのガパオライスは玉ねぎやいんげんを入れたりせず、豚ひき肉と唐辛子とガパオの葉だけで勝負するシンプルかつ王道派。ご飯を覆いつくすほどの量のひき肉と、ちょっとつゆだくなのが特徴的か。

ナンプラーが入った小皿がめちゃ小さく見えます

つゆだくっぽいガパオライス

タイ在住が10年になる友人とシェアしながら食べたのだが、そのお味は、二人とも、「これ、かなりおいしい!!!」と驚きの声を上げたくらい。これまで食べたガパオよりも、甘めでしっかりと濃い味付けで、そぼろ丼のそぼろに近い感じ。でも唐辛子の量は容赦ないので、食べ終わる頃には額にじんわりと汗をかいていた。最初見たときは、ちょっと多すぎるかなと思ったが、あっさりと完食。男性なら一人でも余裕かもしれない。単なるデカ盛り、とたかをくくっていたが、普通のサイズでも繁盛店になること間違いなしのおいしさだった。

旅の思い出にインスタ映えの一推しメニュー

食べ終わったテーブルをてきぱきと片づけ、順番待ちの客に声をかけ、お会計をして、ときには厨房にも立つポンさんは、文字通り目の回るような忙しさだったにもかかわらず、写真を撮りたいというワタシに、「写真?いいよぉ!」と笑顔を向けてくれた。

忙しいところ笑顔で撮影快諾

額に汗を浮かべて調理するポンさん

周りを見渡すと、旅行者らしい外国人数人や、仲良しグループの女子同士もいたけれど、彼と彼女が向かい合ってひとつの皿をつつき合っている姿が、一番ほほえましいなあと思った。夏休みにバンコク旅行にいらした方には、ぜひ体験していただきたい一推しメニューである。
そうそう、カヌンちゃんにもぜひトライしてもらいたい!

※公共交通機関を使ってタラート ナット ロットファイ シーナカリンへ行くなら、以下の記事を参考にしてください。

【SHOP DATA】
「ヒア ポン ガパオ タート(เฮียพลกระเพราถาด)」
TEL:098-786-2194
OPEN:17:00-1:00(金・土曜日休み)
ADDRESS:Srinakarin Road, Khwaeng Nong Bon, Khet Prawet, Bangkok 10250
Facebook:https://www.facebook.com/%E0%B9%80%E0%B8%AE%E0%B8%B5%E0%B8%A2%E0%B8%9E%E0%B8%A5%E0%B8%81%E0%B8%A3%E0%B8%B0%E0%B9%80%E0%B8%9E%E0%B8%A3%E0%B8%B2%E0%B8%96%E0%B8%B2%E0%B8%94-%E0%B8%95%E0%B8%A5%E0%B8%B2%E0%B8%94%E0%B8%A3%E0%B8%96%E0%B9%84%E0%B8%9F%E0%B8%A8%E0%B8%A3%E0%B8%B5%E0%B8%99%E0%B8%84%E0%B8%A3%E0%B8%B4%E0%B8%99%E0%B8%97%E0%B8%A3%E0%B9%8C-198291564053527/

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