数年前から存在しているのは知っていましたが、一度も足を踏み入れたことがない市場がありました。
シーロムのソイ10から入り突き当たりにあるシーロム市場です。
シーロムのソイ10といえば日本食店の『竹亭』が立地しているソイになります。
「シーロム市場」という名称が正しいのか分かりませんが、英語では「Market Silom Soi 10」と呼ばれているよう。
入口に掲げられている看板をタイ人に解読してもらったところ、「タラート ソイ10」という表記があるので、間違いではないのでしょう。
パッタイ、ラートナー、クイッティアオetc...何でもアリ!
ランチタイムになるとシーロム・ソイ10は、日本の満員電車のごとく人でごった返し、まともに前へ進めなくなるほど。
彼ら彼女たちをかき分け奥へ進み市場へ突入。
無秩序に立地する洋服や雑貨の屋台群を抜けると、巨大フードコートが現れます。
これがなかなかの規模。
カオマンガイ、ラートナー、カオソーイ、カオカームー、クイッティアオ、ぶっかけ飯、パッタイ、カオムーデーン、スキーなどなど、あらかたの屋台飯はほとんど揃っているんじゃなかろうかという素晴らしいラインナップ。
席も広く、ピークタイムでもどこかには座れる席数を誇っています。
私はここでときおりランチをいただきます。
いままで撮影したことがある店舗はパッタイとラートナー。
こちらのパッタイ屋はオープンしてまだ5ヶ月なのだとか。
新米パッタイ屋ということで、味はまぁ普通です。
ラートナー屋は店頭のおじさんが好み。
ほとんど笑みを見せることなく仕事に没頭している姿が職人気質を感じさせてくれるのです。
ラートナーの通常価格は私が今まで食べた経験だけでの感覚ですが、40〜50バーツ。
ところがこちらのお店は35バーツでございます!
フードコートならではの低価格です。
このフードコートを数回見て回り、どこがもっとも賑わっているのか調べてみました。
さまざまなフードコートがある中、私判断で決定したナンバーワン屋台はコチラ!
『アロイ コー カーオ』
カオソーイやカノムジンを始め、北タイ料理の野菜の盛り合わせなどをナムプリック(唐辛子やニンニクなどのディップ)で食べるメニューなどが揃っています。
カオソーイといえば小さなイメージですが、ここのカオソーイはボリュームあり!
濃い味ではなくあっさりとしたスープです。
こってりカオソーイ好きの私には物足りない味でしたが、ボリューム感があり大きな鶏肉がトッピングされていて45バーツは安い。
さて、私が推したいのは以下のメニューです。
ヤムマムアン(マンゴーのサラダ)とプラー トー(魚の揚げ物)。
並んでいた魚の揚げ物が気になったのでオーダーしたところ、ヤムマムアンとの盛り合わせになっていました。
この2品が旨い!
実はヤムマムアンってデザートのような感覚があったので今まで食べたことがなく初めてだったのですが、デザート感覚なんてまったくなく、かといってソムタムとは違う、まったく異なった魅力を持つヤムでした。
このヤムマムアンと魚のフライが合う!
魚の揚げ物は日本の白身フライを彷彿とさせる一品です。
写真に写っている白ご飯、注文していなかったんですが、一緒に食べてみて分かりました。
ご飯にも合う!
これにスープもついて40バーツ!!
白身魚、サラダ、ご飯、スープの4点セットですよ。
さすがこのフードコードでもっとも賑わっている屋台。
コスパの高さは半端ありません。
北タイ料理を提供しているので、てっきりチェンマイあたりの出身なのかと思いきや、店主はバンコク出身なんだそうです。
「ここは15年やってるよ。うちも含めてフードコード内の店は14時で閉店するけど、表でやっている店は16時ごろまでは開いてるね」
シーロム ソイ10側だけではなく、裏手の通りにも面しており、その通り沿いでも商品を売っている屋台が並んでいます。
この屋台群は16時まで営業しているそうです。
こういったタイ人がごった返る市場には、バンコクからどんどんなくなっていく“タイらしい”雰囲気に満ちています。
こういう場所で食べるタイ飯だからこそ、また旨い。
そう私は思うのです。
【SHOP DATA】
「アロイ コー カーオ(อร่อย ข-ข้าว)」
TEL:099-969-4968
OPEN:5:00-14:00(土日休み)
ADDRESS:Silom 10 Alley, Suriya Wong, Bang Rak, Bangkok,
PRICE:カオソーイ45B、ヤムマンムアンと白身魚フライのセット40B