「タイトルの“ラップラカオ”はラップラオの間違いではないですか?」
そう思われた方もいるのではないでしょうか。
ラップラオの間違いではなく、バンコクにはラップラカオという通りがあるんです。
私はつい先日まで、ラップラカオという場所に行ったこともなければ名前を聞いたこともありませんでしたが、ここのソイ24に『クロックマイ タイラオ』という有名店があると知り、初めて目にしました。
タイ・ラオス料理店である『クロックマイ タイラオ』。
有名人も来店するらしくタイ人の間では有名なのだそうですが、場所が場所だけに知っている日本人はほとんどいないだろうと、店名をネットで検索してみたらなんと日本語で2件ヒット!
日本人ってどこにでも現れているんだと、妙に関心してしまいました。
目次
高級車で来店するタイ人も『クロックマイ タイラオ』
バンコク中心部からラップラカオ・ソイ24の『クロックマイ タイラオ』へはタクシーを利用。
渋滞を避けるため高速道路(50バーツ)を利用し、およそ30分程度で到着します。
タクシー代は240バーツ。
合計300バーツなら、数名で行けばたいしたことのない交通費でしょう。
タクシーに伝えづらいようでしたらタイ語の住所を拡大して運転手に見せてあげてください。
8 ซ.ลาดปลาเค้า 24 แขวงจรเข้บัว จังหวัด กรุงเทพมหานคร
ラップラカオ・ソイ24を入って数十メートルに店はあり、入口には10台以上停められる駐車スペースが設けられています。
来店したのはランチやディナータイムを避けた午後3時でしたが、それでも数台が駐車。
車種を見るとベンツまである。
タイ・ラオス料理を食べるためにベンツ!
まぁ、所有している車がベンツだけなのかもしれませんが。
レベルの高い料理の数々!
店舗は木造の味ある造りで、店内に設けられているテーブル席はかなり多い。
しかも屋外にまで席があり、収容可能人数は3桁でしょう。
まずはお店がおすすめだというヤム パックワーン ノムソット(ยำผักหวานนมสด)。
生エビと野菜類のサラダで、一見するとソムタム味のように見えるけれど、辛くなくマイルドな仕立て。
これが旨い!
さすが店が薦めてくるだけのことはある。
この一品目だけで『クロック マイ タイラオ』の実力を見せつけられたような気がします。
その他はトムヤム ガイバーン(ต้มยำไก่บ้าน)。
地鶏のトムヤムですな。
この鶏肉も旨かった〜。
メニューに「海藻タイカレー」と記載され、真緑のカレーの写真が気になり注文したこちら、ゲーン カイ パム(แกงไข่ผำ)。
海藻がたっぷり入っているだけではなく、粉末の海藻(?)も入っているような感じ。
これは初めてお目にかかったメニューです。
他でもあるのかな。
これも初めていただきました。
牛の干し肉を焼いた、ヌア・デッディアオ(เนื้อแดดเดียว)。
ビールとの相性はバツグン!
続いては小エビの踊り食い、グンテン(กุ้งเต้น)。
鍋に入っている小エビたちは活きがよく、蓋を開けるとピチピとと飛び跳ねテーブル上へと着地している奴もいるほど。
元気な小エビ君たちはラープのような酸味と辛みで味付けされているから、きっと体全体が酸っぱ辛いんでしょう。
小エビの踊り食いはバンコクでも食べられる店がかなり少ないのでないでしょうか。
少なくとも私が、バンコクでこの料理を見たのは初めてです。
イサーン料理屋では個人的に定番になったアヒルのクチバシ揚げであるパック ペット トー(ปากเป็ดทอด)。
カエルから赤アリの卵まで揃ってます
さて、ここからちょっとゲテモノ系になります。
『クロック マイ タイラオ』では他ではあまり見られない、変わり種メニューも揃えているんです。
まずはカエルの丸焼き、ゴップ ヤーン(กบย่าง)。
両生類だからか、鶏肉と白身魚をミックスしたような肉の風味です。
見た目は「車にひかれたカエル」のような姿ですが、味はイケます。
赤アリの卵入りラープ、ゴーイ カイ モッデーン(ก้อยไข่มดแดง)
赤アリでも食べたくないのにその卵が入っている、ゲテモノ系。
とはいっても見た目がグロいわけではないので、私は余裕で食べられました。
赤アリの白い卵を口に含み噛むと、「プチ」っと弾け中から飛び出すものは出生前の赤アリ液。
特に味がする訳ではなく、ラープ特有の酸味での味付けが強いので、難なくいただけることができます。
卵なので栄養素は高いんじゃないでしょうか。
せっかく食べたのだからそう願いたい。
虫料理が苦手な人はここからは要注意!
ここからは本格派。
タイではゲテモノ系のトップクラスとされる虫料理です。
4品ほど紹介するので苦手な方は読み飛ばしてください。
読み飛ばそうにはスクロールしたら目に入ってきますが…。
まずはジーヌーン クア(จีนูนคั่ว)
なんの虫でしょうか。
雰囲気からだとダンゴムシっぽい。
これはさほどグロいわけではなかったので食べられました。
小さい虫を揚げているためか、中からジュワッと液体が広がるわけではなく、皮の食感を楽しむといえばいいでしょうか。
2品目はロット・ドゥアン・トー(รถด่วนทอด)
店員が持ってきたときは
「うちはフライドポテトなんて頼んでないよ〜」
って言いかけたほど、一見するとフライドポテト。
ところが数秒眺めハタと気付きました。
芋虫!
これも比較的小さく、一見するとフライドポテトのようだったので実食。
1品目と同様、中から液体は出て来ません。
備え付けのナンプラーを付けてサクっとした皮をいただきます。
そして3品目。
ジーポム(จิโป่ม)です。
ここから私は食べられません。
解説されるまでもなくコオロギですよね!
秋の風物詩として日本ではたいそう可愛がられているコ・オ・ロ・ギ!
私の眼下には、そんなコオロギ君が高温で揚げられた姿が横たわっています。
クワバラクワバラ。
最後となる4品目は虫料理のキング、メンダー(แมงดา)!
この立派なフォルムを見て上げてください。
これほど「虫料理」を体現している虫はなかなかおらず、見る者の食欲をみるみる減退させるグロさです。
これを屋台などで買い、罰ゲームのように食べさせられている日本人観光客がいますが、本来丸ごと食べるのではなく羽や頭、脚を取り内部にある卵を食べるのだそうです。
私は食べるどころか触ることすら無理でした。
ソムタムだけで30種類ある料理数
料理の最後を虫料理で締めくくってしまったことを、ここまで書いてから後悔した次第です…。
店員の方が店のところどころを案内してくれました。
厨房は店内から見える場所と、店奥の2箇所に分かれています。
厨房内では男性調理師がソムタム作りに励んでいる。
虫を焼いている真っ最中ではなくよかった…。
「こっちにカエルがたくさんいるんですよ〜」
女性店員が案内してくれたのは、屋外にある水溜場。
店が管理している小さな水溜場で、そこに何匹ものカエルが佇んでいます。
まさか、このカエルたちの行く末は……。
「うちで提供しているのはここのカエルじゃありませんよ」
それを聞いて一安心。
お店では自家製のフルーツジュースがペットボトル入りで販売されています。
価格は聞き忘れました!
『クロックマイタイラオ』はとにかく料理数が多い!
ソムタムだけで30種ほどあり、メニューを開くと次々出てくるタイ・ラオス料理。
何度も通って、いろんな料理を食べてみたい。
初めて来た私のような日本人がそう思うのですから、タイ人のリピーターが多いのは聞くまでもないでしょう。
【SHOP DATA】
「クロックマイ タイラオ(ครกไม้ไทยลาว)」
TEL:02-5706-234,089-1351-230
OPEN:11:00-23:00(ソンクラーンもオープン)
PRICE:パック ペー トー70B、海藻のタイカレー60B、トムヤム ガイバーン100B