私が日課にしていることのひとつが、早朝散歩です。
このブログでも何度か書いてきたので、すでにご存じの方もいるかもしれません。
ラチャダーにある自宅を出て、だいたい2時間ほど歩くのがいつものコース。
プラトゥーナム方面へ向かうこともあれば、気分次第でプロンポン方面まで足を伸ばすこともあります。
そんな早朝散歩の途中で、いくつもの屋台と出会ってきました。
『クンネン カオラートゲーン アハーンタムサン』も、そのひとつ。
屋台がほぼ姿を消した「屋台絶滅危惧エリア」とも言えるプロンポンで、今も続く貴重な屋台です。
そして今回、またひとつ、同じプロンポン界隈で屋台に出会いました。
スクンビット・ソイ49で出会ったクイッティアオガイの屋台
午前6時ごろ。
まだ人影がほとんどないスクンビット・ソイ49を歩いていると、フジスーパー近くで1軒の屋台に遭遇しました。
お婆ちゃんがひとりで仕込みをしている、クイッティアオの屋台。
まだ開店前の雰囲気だったので営業時間を尋ねると、「9時に開くよ」とのこと。
前述のとおり、プロンポン界隈は「屋台絶滅危惧エリア」と言っても過言ではないほど、屋台が激減しているエリアです。
なかでもスクンビット・ソイ49は、屋台を見かけること自体がほとんどありません。
そういう意味でも、この屋台はかなり貴重な存在。
私は改めて、営業時間にこの屋台へと来店しました。

店名は掲げられていませんでしたが、Googleマップで調べてみると『クイッティアオガイ ニグック(ハラール)/ก๋วยเตี๋ยวไก่ นิกุ๊ก halal』と表記されている。
お婆ちゃんはヒジャブを被っていませんでしたが、屋台にアラビア語のシールが貼っていたので、ムスリムなんでしょう。

30年以上もプロンポンで生き抜いてきた鶏肉クイッティアオの一杯
屋台に設けられたテーブル席は3つほど。
来店時は1組の客が食事をしている最中でした。

屋台を切り盛りしているのは、早朝散歩で見かけたお婆ちゃん1人だけ。
麺を茹でるのも、盛り付けも、洗い物も、すべてを黙々とこなしています。


私はクイッティアオガイ(鶏肉のクイッティアオ)を注文し、空いているテーブル席へ。
ほどなくして、バミー麺を使った一杯が運ばれてきました。
刻んだ鶏肉に、じっくり煮込まれた大根がのった、実に素朴な一杯です。


私は本ブログで何度も申し上げているように、数あるクイッティアオの中でも"クイッティアオガイ"が一番のお気に入り。
卓上調味料箱からクラッシュピーナッツをふりかけ、スープを一口。

昔ながらの味付けで、やや甘め。
出汁をたっぷり吸った大根を、はふはふ言いながら頬張り、バミー麺を啜ります。

「屋台絶滅危惧エリア」と言われるスクンビット・ソイ49で、屋台のクイッティアオが味わえる。
それだけで、なんだかありがたい気持ちになります。
食べ終えたあと、お婆ちゃんに少し話を聞いてみました。
「店を始めて30年ぐらい。ずっとここでやっているよ」
周辺で働くタイ人たちの、貴重な屋台ランチとして長年営んできたようです。
周辺で働くタイ人たちの、貴重な屋台ランチとして、長年この場所を支えてきたようです。
75歳という年齢ながら、今もひとりで切り盛りする『クイッティアオガイ ニグック(ハラール)』。
屋台が減り続けるこのソイで、これからも元気に続けてほしい。
そんなことを思いながら、「ありがとう」と伝え、屋台を後にしました。
| 店名 | クイッティアオガイ ニグック(ハラール)/ก๋วยเตี๋ยวไก่ นิกุ๊ก halal |
| 営業時間 | 09:00-15:00 |
| 定休日 | 土曜日・日曜日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/mYn8ZHLsBgwSxEmW9 |



