ヤワラートのど真ん中に、ソイテキサスという名前の通りがあります。
アメリカの地名が突然現れるわけですけど、これは『テキサス』という映画館があったことが由来だと言われています。
ソイテキサスといえば、通り名を冠した『テキサススキー』を筆頭に、古くからの名店が並ぶグルメ通り。
本ブログでも紹介しきれていないほど、この通りにはいくつも気になる店が軒を連ねているのですが、つい最近、何気に立ち寄った屋台が当たりでした。
提灯を販売する店舗前で営業する、『バミークワントゥン2030(บะหมี่กวางตุ้ง 2030)』という屋台です。
ヤワラートの提灯屋の前で営業するバミー屋台
ソイテキサスは何度も歩いてきましたので、この屋台は見た覚えすらなく、完全にノーマークでした。
提灯屋の前に屋台を出し、路上にテーブルを4つほど並べているだけの規模です。

これまでまったく気にもしていなかった屋台を、なぜいまになって食べてみようと思ったのか。
持ち帰りのお客さんが数組待っていたことと、僕の直感です。
「旨いんじゃないだろうか」という、何の理由も理屈もない、己の勘だけで食べてみようと思ったんです。
どこにも店名が掲げられていないので、女性店主に聞いてみました。
「アレだよアレ。2030」


彼女が指を差す先にあるのは、提灯屋の店名と思わしき「2030」という数字。
提灯屋がやっている屋台なのか、それとも場所を貸しているだけなのかそこまでは確認しませんでしたが、Googleマップをチェックしてみると「บะหมี่กวางตุ้ง 2030」という店名が掲載されていました。
店が推すのはバミーヘン
バミー屋に来店したら、ほぼ毎回スープ有りとスープ無しの両方をいただくようにしています。
こちらでもどちらも注文しようと思っていましたが、常連と思わしい男性から勧められたのはスープ無しでした。
まずはスープ無しから。

チャーシューのムーデーンやカニの身をトッピングしたバミーヘン。
自家製のバミーはやや縮れていて、太さは中麺ほど。

一口啜ってまず驚いたのは、バミー麺の旨さ。
味付けはガーリックオイル程度に抑え、麺そのものを楽しめるようになっています。
男性がスープ無しを推したのは、この麺を味わってほしかったからでしょう。
トッピングのムーデーンは優しい甘みがあり、豚肉の旨みがしっかりと味わえる逸品。
カニの身も加わり、贅沢かつ極上の一杯に仕上がっています。

そしてもちろん、スープ有りもいただきます。

豚骨の出汁が効いたスープで、これもまた良い。
ここでは2杯いただくことをお勧めします。
激戦区ヤワラートで長年営む【バミークワントゥン2030】
私が食事をしている時も数組のお客さんが来店し、持ち帰りで注文。
4つほどしかないテーブル席も満席で、地元の人々から愛されている屋台であることが分かりました。

「創業して何年かって? 長いことやってるよ」
店主の女性は麺を茹でながらにっこりと微笑み、そう答えてくれました。
店名 | バミークワントゥン2030(บะหมี่กวางตุ้ง 2030) |
営業時間 | 09:30-22:00 |
定休日 | 基本無休 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/y66UMShdzicniefNA |