いっとき、ランチでスキーにハマっていた時期があります。
職場の近所に人気のタイ飯屋があり、そこで毎日のように顔を出し、注文するものといえばスキー。
日によって変えるのは「汁有り」か「汁なし」だけ。
今になって冷静にあの頃を振り返ると、きっと私が元来「春雨」が好きなことに起因しているのではと。
チムチュムの春雨、ムーガタの春雨などは必須ですし、日本の鍋でいうと水炊きの春雨も私にとってはトップランキングに入る重要な具材なんです。
スキーとは春雨を使ったタイスキ味の麺料理で、タイラーメンのクイッティアオとはまったく違うジャンル。
海鮮、豚肉、鶏肉それぞれのスキーがあり、どのスキーにも白菜が具材として入っているのが特徴でしょう。
目次
ヤワラートの『エルヴィススキー(Elvis Suki)』へ向かった!
以前、ヤワラートに「鉄板スキー」を出す屋台「クルーア ポーン ラマーイ」を紹介したことがありましたが、この時はスキーを食べることなく鉄板ラートナーを注文。
「スキーが好きだ」と公言しておきながら、スキーを裏切ってしまいました。
カオサンすぐ近くの『ジウ スキー ガタローン』で鉄板スキーを食べて数日しか経ってなかったことも原因の1つなのかも。
そんな私が目をつけていた次なる店は、ヤワラーから少々外れた場所にある『Elvis Suki』というイナセな店名のスキー店です。
ヤワラートの外れに屋台群を発見!
ヤワラートの北にある店なので、最寄り駅はホワランポーン駅。
駅から近くの小さな川沿いにあるKrung Kasern通りを北上し、20分ほど歩いたら見えてくるYotse通りを左折します。
しばらく歩いて見えてくるのは屋台群!
こんな場所に屋台エリアがあったとは。
しかもかなりの人で賑わっている。
この屋台群の中で店舗型で営業しているのが『Elvis Suki』です。
店名からしてすぐ発見できるだろうとタカを括っていたら、屋台の群れにまぎれているし、看板にElvis Sukiと掲げられているわけでもないので、迷う迷う(笑)
こそ〜りと店内の様子を覗き込んでいたところ店員に話しかけられたので、店名を聞いてところ判明しました。
スキーヘーンかスキーナームで悩む…
取材を受けた記事がそこかしこに見受けられる店内にはテーブルが6席設けられています。
屋外の他屋台エリアで食べることは出来ず、店内以外だと持ち帰りになるのだとか。
いつもの定番のLEOビールがないと言うのでこの日はハイネケン。
LEOビールの次にお気に入りなビールです。
さて、肝心のスキー。
汁有りか汁なしのどちらにするかで迷う。
15秒ほどは悩んだんではないでしょうか。
「スキータレー ナーム!(汁有り海鮮スキー)」
威勢良く汁有りスキーを注文したものの、数秒後には「汁なしに変更で!」と、これまた威勢良く注文変更。
なぜゆえに注文を即座に変更したか。
その理由は、店頭でスタッフが威勢良く振っているフライパンの姿にあったのだ!
汁なしスキーを炒めているフライパンさばきを見て、「旨そう!」と思ったんですね。
もう一品、ビールに合うようなメニューが欲しく、「ホイ・シェル(ホタテ)」を選びました。
最初に出てきたのがホイ・シェル。
真上から見るとどら焼きのように見えるホイ・シェルは、バターと塩胡椒で味付けされていて、恐ろしいほどビールが進む悪魔の一品です。
続いて運ばれてきたスキータレー ヘーン。
白菜のほかイカとエビが具材として入っている海鮮スキーは、しっかりと強火で炒められていて汁っぽくなく、旨い!
いままで食べた中で、もっとも旨いと思わせられたスキーヘーンです。
『Elvis Suki』店名の由来
汁有りのスキーも食べたかったのですが、2品があまりにも旨くハイネケンの大瓶を2本も飲んでしまったため、さすがに腹が膨れてしまいました…。
ところでなぜ店名がエルビスなのか。
食べている最中にお店に現れた女性の店主に聞いてみました。
「うちのお店は創業して50年で、当初は違う店名だったんですが、父親が継いでから店名をエルビスに変えたんです。エルビスファンなんですよ」
確かに店の上の看板には異なったタイ語の店名が掲げられています。
現在、お父さんは体調が芳しくなく娘さんが店を取り仕切るように。
彼女、以前は会社員として働いていたのですが退社しお店を手伝うようになったと言います。
ずっとスキーを炒めているため、煙から身を守るために全身完全防御。
会話の最中も防具を装着したままだったので、最後まで素顔を拝見することはできませんでした。
『Elvis Suki』にはヤワラーに支店アリ!?
店内にいたお店の子ども(?)たちが写真を撮ってほしそうな顔をしていたので、記念のショット。
綺麗な目をしているなぁ。
私にもこんな時代がきっとあったんだろう。
スキーやホタテ以外にもメニューはあり、貝類なども充実しています。
メニューの裏側を見ると、タイ語表記だけですがどうも支店があるような。
「ここ以外に2店舗支店があるんです」
なんと合計3店舗!
地図を見る限りここからさほど離れていない場所にあるようです。
本店にも離れがあり、通りを挟んだ反対側にエアコンルームがあります。
本店が満席だったら、ここを覗いてみましょう。
店員が来ているのは『Elvis Suki』オリジナルTシャツ!
店員の中にはニュハーフの子もいました。
名前はプローイちゃん!
確か同名のニューハーフで有名人がいたなぁ。
ここの屋台群には他にも美味しそうな店がたくさんあったので、また記事で取り上げていきます。
【SHOP DATA】
「エルヴィススキー(Elvis Suki)」
TEL:02-223-4979,087-766-9871
OPEN:17:00-23:00(無休)
ADDRESS:200/37 Soi Yotse road Plubplachai District Debsirin Bangkok 10100
PRICE:海鮮スキー70B、ホイ・シェル200B