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屋台やフードコートがずらりと並ぶシーロムのサラデーン2通り
バンコクから屋台エリアが次々と撤退を命じられている中、シーロム通りで夜間営業している屋台や露店にも撤去するよう命令が出たというニュースが流れました。
夜間のシーロム通りに並ぶ露店や屋台も撤去!?
シーロム通りの露店では、衣類やアクセサリー、お土産物から海賊版DVD、タイでの販売が禁止されている大人のおもちゃまでもが堂々と販売されていて、パッポン通りの屋台と並ぶ“シーロムの風物詩”といった存在。
当初、6月1日までに撤去するようとの命令だったようですが、露天商たちの抗議活動が功を奏したのか、いまだ撤去せず営業しています。しかし、10月には完全撤去されるとの未確認情報も流れています。
そのうち、BTSナナ駅近くで夜間営業している露店や屋台にも撤去命令が下るかもしれません。
ここの露店群でもいかがわしい商品がたくさん売ってますからね。
とまぁ、バンコクの文化、というか東南アジアの文化とも呼べる屋台がどんどん撤去されている屋台群ですが、シーロム界わいでは日中まだまだ元気に営業している屋台通りがあるんです。
希少になりつつあるので、いまのうちにがっつりと紹介しておこうと、ひたすら食べ歩いた屋台エリア「ソイ・コンベント2」を取り上げます。
シーロムコンプレックス裏に広がる屋台群
ソイ・コンベント2とは、ショッピングモール『シーロムコンプレックス』の裏を東西に走る通りです。
最寄り駅はMRTシーロム駅かBTSサラデーン駅。
MRTシーロム駅だと2番出口を降りてから徒歩2〜3分で、BTSサラデーン駅からは、『シーロムコンプレックス』直通の出口があるので、そこから向かうのがもっとも近いでしょう。
クイッティアオからカオマンガイ、串焼き、フルーツ、ジュース、お菓子などなど、いろんな屋台が肩を寄せ合うように並び、ここへ来ればだいたいの屋台飯が食べられるんじゃないかというラインナップ。
そして今回初めて気付いたのは衣服を売っている小さな市場があったこと。
ランチタイムはごった返すソイコンベント2のフードコート
ソイ・コンベント2通りには屋台だけではなく、一角にフードコートまであり、昼どきになると辺りで働くでビジネスマンやOLでごった返します。
昼12時〜13時までのコアタイムは、席を探すだけで一苦労するほどの混雑っぷり。
ラートナー、クイッティアオ、カオマンガイ、カオモッガイ、ソムタム、カオソーイ、ぶっかけ飯(カオゲーン)、注文屋台、といったタイ飯屋台のオールスターたちが参集し、通り沿いでは飲料、お菓子屋台もあったりと、屋台飯好きにはたまらない!
ここで特に人気があり行列が出来ていたのは、カオモッガイとクイッティアオの屋台です。
揚げた鶏肉をトッピングしたカオモッガイ・トートは35バーツ、クイッティアオ・トムヤム・ムー(豚肉のクイッティアオ・トムヤム)は40バーツ。
私が館内の写真を撮っていると、入口付近で営業しているラートナー屋台の女性に声をかけられました。
「うちの写真も撮ってよ〜」
写真を撮っている理由を話すと、サイト上で紹介してほしいとお願いされました(笑)
ここでお店を始めて6年というラートナー屋。
エビやイカなどを使った、海鮮ラートナー(ラートナー・タレー)は胡椒が効いて、ボリューム満点!
麺がもうちょっとパリッとしていればもっとよかったんだけどなぁ。
南部ハジャイに本店を持つカオソーイ店
水などの飲料は中央に設けられているドリンク売り場で購入します。
売っていたおばちゃんに聞くと、フードコートが開くのは朝6時から夕刻17時まで。
土曜日と日曜日はクローズするそうです。
とはいえ、クイッティアオ屋は9時〜15時、ラートナー屋は7時30分か〜16時30分までと、営業時間は屋台それぞれ。
フードコードでもう一軒気になった屋台は、フードコート中央部で営業しているカオソーイ。
店舗は他屋台よりも小さく、行列が出来ているわけではないのですが、オーダーに来る客は多い。
さらに気になったのは、男性店主がほとんどいないフードコードで、たった1人で切り盛りしているうえ、生真面目な働きっぷりが好印象だったことです。
「ここで出店してからはもうすぐ2年になります」
タイ南部のハジャイに本店があるそうで、ここでお店を出す前は4年間、本店で働いていたそうです。
カオソーイのほか、ナムニャオという素麺に似た麺カノムジンを使った一品も旨い!
私はカオソーイも好きなんですが、どちらかというとこのナムニャオのほうが好みなんです。
トマトや豚肉、豚の血などを煮込んだスープは、カオソーイの風味とはかなり異なり、少々スパイシーでパンチがある。
未経験の方はぜひナムニャオにもチャレンジしてみてください。
こちらのカオソーイの店は7時〜16時まで営業。
創業約40年のイエンタフォー屋台はいつも満席!
ソイ・コンベント2で、もっとも知名度のある屋台といえばここでしょう。
クイッティアオ・イエンタフォーの専門店『イエンタフォー・ジェーシー(เย็นตาโฟ เจซี)』です。
色んな媒体で取り上げられ、日本語フリーコピーでも紹介されたことのある同店は、いつ来ても満席。
来店した日も閉店30分前の13時でしたが、空席は1席しかなく、しかも相席でした。
厨房でひたすらクイッティアオを作る女性に汁アリのイエンタフォー注文し、てくてく席まで行って着席。
そこからが長い!
私が席についてからイエンタフォーが運ばれて来るまで、20分以上かかりました。
小さな屋台に10席以上ものテーブルが満席なのだから仕方がない。
ほどよい酸味がふわっと口の中に広がり、しばらくして甘みが現れる。
奥深い風味のイエンタフォーは20分待っても食べる価値あるなぁ!
私がイエンタフォーの写真を撮っているのを見たスタッフが、食べ終わった私に一言こう言いました。
「スープ無しのほうがおすすめよ」
食べ終わったのが閉店時間の13時30分。
今さら言われてもね〜!!
気を取り直して、店主にお話しを伺いことにしました。
厨房で手を休めることなくクイッティアオを作り続けていたこちらの女性です。
「創業してからどれぐらい経ったかしら。20年ぐらい?」
数十年以上もの老舗店ではよくあることで、創業年数にこだわりがないのか、一度聞いただけで即答できるお店がかなり少ない。
すると、男性のスタッフが言い添えてくれました。
「違うよ。俺が14歳のころから始めたから40年近く経ってるよ」
教えてくれたのは店主の息子さんです。
彼は現在53歳。
つまり39年もここでイエンタフォーを提供し続けています。
あまり知られていないエリアですが、タイの屋台飯好きなら必ず気に入るであろうソイ・コンベント2。
自分好みの屋台を探してみてください。
【SHOP DATA】
「イエンタフォー・ジェーシー(เย็นตาโฟ เจซี )」
OPEN:6:00-9:30,10:00-13:30(日曜日と隔週月曜日休み)
PRICE:イエンタフォー40B