バンコクには評判のタイ飯屋や屋台が密集する、グルメ通りがいくつもあります。
いままではそういった通りの1軒1軒を取り上げてきたんですが、せっかくなら通りのお店をまとめて紹介した方がユーザーにとって便利なのではないだろうか。
そのように感じ、通りの旨い店を丸ごと紹介する企画を発起しました!
今回からスタートした「バンコクのグルメ通りを歩く」は、旨い店が並ぶ通りを不定期で取り上げていこうという主旨です。
そんな企画を立てたからには、第一回目で紹介する通りはどこにするかを非常に迷ってしまうわけで…。
あまりメジャー過ぎると「ココなら知っとるわい!」と言われそうだし、駅から遥か遠くアクセス不便なら「こんな場所とても行けない……」とがっかりさせてしまう。
そこで今回は駅から近くてほとんど知られていない通りのSi Wiang通りに決定しました!
目次
Si Wiang通りへの行き方
最寄り駅はBTSサパーンタクシン駅です。
3番出口を降りてジャルンクルン通りへ出ていただき北上。
以前紹介したことのある創業100年を超えるアヒル肉店『プラチャーク』やお粥の名店『ジョークプリンス』の前を通り過ぎると見えてくるのが、ソイがSi Wiangです。
Si Wiang通りマップ
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行列が出来る揚げバナナ屋台!
ジャルンクルン通りからSi Wiang通りへ入ると、いきなり行列が!
てっきり角にあるクイッティアオ屋なのかと思いきや、歩道で営業する、グルーアイトートという揚げバナナの屋台です。
屋台下部にはこれまで受けた取材の証が幾つも貼付けられ、有名店であることを伺わせています。
創業して8、9年というこの屋台は『グルーアイ トート ジェーノーイ』。
並んでいるのはタイ人だけではなく旅行者も含まれているので、知名度のある屋台なのでしょう。
まずはここでおやつを買ってSi Wiang散策スタート!
【SHOP DATA】
「グルーアイ トート ジェーノーイ(กล้วยทอด เจ้น้อย)」
TEL:085-3596196 083-7048343
OPEN:8:00-18:00(月曜日休み)
PRICE:グルーアイ トート30B
新旧の店が並ぶSi Wiang通り
通りを入るとジャルンクルン通りの喧騒はなく、地元の人たちが醸すローカルの薫りに満ちています。
この地で長らく営業しているタイ食堂ばかりが並んでいる中に、最近オープンしたような小洒落たタイ料理店も出来始めたようで、Si Wiang通りが注目され始めていることを感じる光景です。
菜食(ギンジェー)メニューが揃ったぶっかけ飯屋
Si Wiang通りを入って数十メートル歩くと、左手に黄色い暖簾が見えてきます。
以前記事でも取り上げたことのある『TIEN SIN VEGETARIAN FOOD』で、菜食メニューしか扱わないぶっかけ飯屋です。
タイカレーのゲーンや、豆腐を使い肉の食感を再現したものなど、メニューは豊富。
記事では詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
菜食(ギンジェー)メニューが揃ったぶっかけ飯屋@ジャルンクルン通り
【SHOP DATA】
「TIEN SIN VEGETARIAN FOOD」
TEL:02-234-8183
OPEN:6:00-14:00(日曜日休み)
ADDRESS:439 road-Vieng, Silom, Bang Rak, Bangkok 10500.
PRICE:ぶっかけ飯40B
カノムジーンもあるイサーン料理食堂
菜食ぶっかけ飯屋からさらに奥へ進むと、次ぎは右手にあったイサーン料理食堂に目が留まりました。
店頭には焼き魚やガイヤーン、炭火でご飯を焼いたものなど、旨そうな品々がずら〜り。
この店に逡巡することなく入店を決めたのは、これらに釣られたと告白しておきましょう。
イサーン料理食堂に見えたのでソムタムやガイヤーンを食そうと決めていたのですが、店前に置かれていた3つの鍋はわたしの眼球をロックオン。
「カノムジーン用のカレーで、3つのを混ぜることもできるわよ」
わたしがずっと眺めていたのを気にしてくれ、女性店主が教えてくれました。
カノムジーンはわたしの好物料理の一つ。
ソムタムやガイヤーンのことはすっかり忘れ、カノムジーンをオーダーし席に座りました。
テーブルにあったトッピング用のもやしやトゥアファックヤーオ(いんげん)を盛っていただきます。
スパイシーさがほどよく、さらりといただけ、食べ歩きにはもってこい。
一食目のカノムジーン、完食です。
店内にいたお子さんを記念撮影。
【SHOP DATA】
「ラーン ジェーヌアン(ร้านเจ๊นวล)」
OPEN:6:00-17:00(基本無休)
PRICE:カノムジーン35B
小さなバミー屋台は創業50年
Si Wiang通り沿いには店舗を持った食堂が多いですが、屋台も目立ち、テーブルを出しています。
これら屋台の中で、今回わたしが唯一座ったのがこちらのバミー屋。
まったく目立たないので通り過ぎそうになりましたが、歩道や道路脇に設けているテーブル席でバミーをすすっている方を見て決めました。
丼が陶器だったんです。
屋台のバミー屋ではプラスティック製の器を使っていることがほとんどで、陶器製は珍しい。
毎日出店のたびに器や器具を運ばなければならない屋台では、陶器製だとかなり重く、肉体的に重労働になることと、割れてしまうリスクがあるためです。
もちろん、一つ一つの器が陶器のほうが高いことも挙げられでしょう。
上記のリスクがありながらあえて陶器製の器を使用していることに、この屋台のこだわりを感じたんです。
実際、わたしがテーブルへ座る直前、店主がお客さんのもとへ運んでいたバミーの器が落下。
見事に割れてしまっていましたから…。
それでもプラスティック製を使わないバミー屋台。
美しく澄んだスープにはムーデーン(チャーチュー)がトッピング。
麺は細麺の縮れ麺を使い、さっぱりとしたスープと絶妙なバランスを表現しています。
店主にお話しを聞くと、ここで屋台を始めて50年。
父の代から営んでいるそうです。
店名に「光」という文字があったので、華僑の流れを汲んだ方なのでしょう。
【SHOP DATA】
「ゴン バミー カントン(ก้อง บะหมี่กวางตุ้ง)」
OPEN:8:00-18:00(月曜日休み)
PRICE:バミー40B
新店だけど旨い!パッタイ専門店
Si Wiang通りの最後を締めくくるのは、オープンしてまだ5ヶ月という新店です。
『369パッタイグンソッド』は店名通り、パッタイ専門店。
テーブル席が3席、小さなカウンターに3つの椅子が並べられているだけのこじんまりとした店ですが、各所にこだわりを表現したステキなお店です。
Si Wiang通りでパッタイ店を始めたのは、白人の旅行者も多いことを狙ったのかもしれません。
事実、来店時には2組の白人客がパッタイを食していました。
結論から申し上げますが、ここのパッタイは旨い!
パッタイでありがちなべちゃべちゃ感はまったくなく、もちもち感のある麺、エビのプリプリ感を損なわない炒め加減。
お皿から立ちのぼる薫りもよく、シェフの腕前が表れたパッタイです。
【SHOP DATA】
「369パッタイグンソッド(369 ผัดไทยกุ้งสด)」
TEL:089-889-9148
OPEN:11:00-20:00(日曜日休み)
※土曜日は15:00閉店
PRICE:パッタイグンソッド70B
Si Wiang通りでタイ飯グルメを満喫してください!
揚げバナナから始まり、ピックアップしたお店は合計5店舗。
もちろんSi Wiang通りにはこれら5軒だけではなく、ほかにも食堂や屋台が並んでいます。
紹介したお店だけではなく、他も食べ歩き、ご自身のお気に入りの店を見つけてください!